マスコミに効果的なプレスリリースは写真を多く | マスコミに取材される方法

マスコミに取材される方法

新聞社とTV局に21年。PR会社に1年。その経験でプレスリリースの発信とマスコミ登場をサポートします。


肩に力を入れると逆効果

プレスリリースはマスコミへの案内。
情報提供の手紙です。

ただ、一般の人がプレスリリースを作成する時、
どうも「文章の書き方」にこだわって、
「伝わらないプレスリリース」になってしまう気がします。
多分、肩に力を入れ過ぎています。

新聞社の人が読むのだから
マスコミの目に留めさせるには
頑張って書かなければ、と。

難しく考えて、こねくり回して。
うんうん唸って書いた結果、
自分でも読みにくいプレスリリースになってしまった。
もう次はない。書きたくない。大変だ。

自分で自分を苦しめるパターンですね。
そんなことがないように、写真を上手に使いましょう。

写真はたくさん「話してくれる」

写真は
あなたが言いたいことをたくさん話してくれます。
プレスリリースはマスコミに伝える手段ですから。
分かってもらえたらいいのです。

この写真を見てください。



私が鉄道模型のレールを指さしていますね。
大阪にある中嶋商店です。
鉄道ジャーナリストの中嶋茂夫さんの趣味の部屋。
いえ、違いました。仕事部屋です。
先日、お邪魔しました。
24人が受講できるセミナー教室も兼ねています。
右側に著書の本棚もありますね。

この写真を文章で表すと大変です。

広さ〇平方メートルほどある、
鉄筋コンクリートの部屋の一角に、
木製の畳2畳ほどある作業机を置き、
鉄道レールを2つ、上下に配置して・・・。

つまり、文字情報はここぞという表現に使うべきで、
その他の情報は「写真に任せた方が分かりやすい」のです。

もう1枚、写真を見てください。



浅草のソロバン販売店です。
先日、東京でコンサルした会社の近所にありました。

軒先に巨大なソロバンが立て掛けられています。
この状況を文字で読ませられると、
新聞記者は(テレビ記者も)辛くなります。
分かっていただけましたか?

写真は数枚がお勧め

新聞記者は早朝から新聞数紙に目を通し、
読み疲れしています。
そこに一般からプレスリリースが届く。
こねくり回した文章がたくさん並んでいる。
新聞記者がどういう気持ちになるか分かってください。

肝心なのは取材すべきかどうかを素早く判断させる。
「要は何なのか」を伝える。
それがプレスリリースの役割です。

新聞記者に分かりやすく伝える
ため、
一般の人は
写真を有効に使うべきです。

写真1枚で伝える情報量は膨大です。
例えば、講座の様子を撮影した写真なら、
次のことが一瞬で分かります。


・どんな教室でやっているのか
・受講者の年齢層や人数
・講義のスタイル
・講師と受講者の距離感
・リラックスしているかどうかも

できれば「数枚の写真をプレスリリースに入れる」ことを勧めます。
何千文字の情報に匹敵しますから。

文字情報は「正式名称」や「正確な数値」など、
文字でしか伝えられないことを最優先させる。

新聞記者にとって「読みやすいプレスリリース」は
「見て楽しい」「眺めて分かりやすい」スタイルです。

★★★
メディアコンサルタント・荒川岳志@札幌