- もらとりあむタマ子 [DVD]/前田敦子,康すおん,伊東清矢
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大学は出たけれど…。
実家でニートなタマ子の春夏秋冬。
タマ子23才。
大学出ても仕事にも就かず。
学生相手のスポーツ店を経営してるオトンにパラサイト。
オトンとオカンは離婚してます。
タマ子のねーちゃんは結婚して家を出てる。
タマ子は、家事もしない、だらけまくった日常を送ってる。
オトンが作ってくれた料理をモリモリ食べて、
好き嫌いを言わないのはいい子。
無謀な夢を抱いたタマ子。
突然レンチン野菜メニューの食事だけにしたり、
写真屋の息子を手下にして写真を撮ってもらいますが、
内緒にしてたはずがバレ、
いたたまれねーじゃないのさ!
もう、野菜ダイエットなんかやめやめ!
好きなように食いますよ?
オトンに再婚話が出て、
タマ子は相手の女性のリサーチに行ったりします。
別れたオカンに電話で愚痴ったりしますが、
「オメーがしっかりせぇ」
と叱咤されちゃったよ。
オトンに「もう家出て行け」と言われ、
やっぱ家出て、自立もしなきゃなるめぇなー。
タマ子、そろそろ独り立ちします!
おしまい
特にこれといった事件も何も起きないまま、1年が経ちました…という映画。
故に、
すごくいい作品だとは思うけど、
ガーンと来てわーっと来て、始まって15分で人が死ぬ映画がスキ!を豪語するアテクシには、
むちゃくちゃ感想書きにくい映画でした。
絞り出してます。
いま、まさに搾り出し中です!
オトンはタマ子が家でニートしてても、
「働けよー」とはちょっというものの、
基本それもまた善き哉…な考え方。
タマ子もニートではあるけれど、ヒッキーではないので、
買い物行ったりご近所の付き合いなんかはできるのです。
これってオトンと娘の意識しない共依存だなぁ。
オカンと娘の共依存なら、多分娘のほうが「自立」を意識しないと共依存の関係のままズルズル行くんだろうけど、
こちらの共依存はオトンが、
「自立を促す」形で幕を引きそう。
ロールキャベツをおかずに白米を食べる…事が出来ないアテクシですので、
ここんちの食生活はカルチャーショックでした。
カレーライスにサラダと味噌汁。
味噌汁要るのか?Σ(゚Д゚)とか。
何が何でも漬物があって(ぬか漬けか浅漬)、
塩分摂りすぎやで!と思ったり。
ただ、映画でよくある、フライやハンバーグにサラダ、ちょっとした煮物を、オサレな食器に盛りつけて…と言う、
お前んちの晩御飯はファミレスの定食メニューか!お子様メニューか!!
みたいな献立ではないことには好感。
大皿に盛ったゴーヤーチャンプルを父娘がつついて食べてるのは、
二人の距離感がなんだかんだ言いながらも近いんだなぁと認識させられました。
嫌いな人となら、
同じ皿のもの食べたくないもん。
でもオトンのパンツを干すときは、
キチャナイ!!!と思っちゃうのね。
その洗濯の干し方も、
そんな干し方では乾くものも乾かぬわ!とイライラしたり。
家の中が、スッキリオサレに片付いてなくて、
とりあえず物を部屋の隅に追いやりました…な、
アカン片付け方法、親近感を覚えます。
そりゃ日本のご家庭全部が、
オサレなモデルルームみたいな部屋なわけないやんけー!(開き直りおったでぇ)
タマ子は徐々に自立して生きていくんだろうけど、
多分この長い休みは無駄にはならなかったと思うな。
大きな事件も何もない、
ごく普通の市井の人の日常を、
淡々と切り取って映画にした…そういう作品。
大掃除してもこの程度…の「普通の家」っぽい感じが、リアルでいいなぁ。
好きな方にはたまらん映画だと思います。
でも好きじゃない方には、
退屈な映画だとも思います。
前田敦子ちゃんが、いたからこそ撮れた映画かもしれない。
なんか感想書いてるうちに、
エエ映画やんと思えてきたで!
スルメのような映画ですな。
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