聖母(秋吉理香子) | 映画でもどうどす?

映画でもどうどす?

映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

母の愛は何者にも負けない!
聖母/秋吉 理香子
¥1,512
Amazon.co.jp

辛く長い不妊治療の果てにようやく手にした我が子。
この子のことは絶対守る。
何があっても。

そう誓った保奈美。


近所で幼児が殺害され、ティンコを切り取られた上、性的悪戯をされてしまう事件発生。

保奈美は心配で仕方がない。
幼い薫が、その毒牙にかからないと誰が断言してくれますか?
スカートなんかダメダメ、ズボンにしなはれやー!

ワイがやらな誰がやる!
守りまっせ、この世の全ての悪いものから!!
薫だけは!( ー`дー´)キリッ


一方、剣道部に所属する真琴は、
もてもてハイスクール生活なのに、
本質的には他人とは距離を起きたい性格。
スーパーのバイトもそつなくこなす表面的には「人当たりの良いよく出来た子」ですが、
ティンコモギモギ殺人事件の犯人は、真琴でした。


保奈美は、ある日不審者をみつけます。
そいつはかつて強姦罪で服役していた変態さん。


はわわわわわわわ、うちの薫に何かあったら…。
あいつ怪しい絶対犯人、と警察にチクりますが、
警察は殺害時のアリバイから、変態を野放しに。


おのれーー!あんな変態をのさばらしておく訳には行かねー!
部屋に侵入したら、
変態男が女の子に強制的にエロッティをしているビデオを発見しちゃった。
あいつ、こんなもん録画してやがったのけ!

益々危険人物!


そして保奈美はある決意をします。

また真琴も、犯罪に抑制がきかなくなり、
次の獲物を殺してしまうのですが…。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


おおおおおおお、こう来ましたか!

これ、母親なら、納得しちゃうと思う。
そらね、道徳とかね、法律に照らしたら絶対許されないことですよ?

でも、自分の子供を守るためなら、
母親は何だってしますよ。
世界を敵に回しても、母親は戦いますよ。


だって母親とは、そういうものダカラー!!


心配性過ぎるんちゃうんかい?と思わわれがちな保奈美の行動ですが、
アンタ、自分の子を守らなアカンねんから、神経質にもなるし、
エキセントリックにもなりますがな!!!

保奈美の行動を笑える人は、
想像力がなさすぎる。


子供の周りにはいつだって危険がいっぱいなんですよ?
そして父親は、そこら辺を認識はしていても、想像ができない。
ノンキナトウサンですからな!


保奈美は孤軍奮闘ですよ、
フンゴー!!!


近視眼的と言わば言え。
お前らに何がわかる!


聖母、それはだれにでも優しい母性を発揮する女に対してしてではなく、
我が子を守るために狂奔する母親に与えられた言葉かもしれない。


母親にこそ読んでもらいたい。
そして是非感想をきかせて!


ある意味究極の母親小説。
ラストも含めて、
ウワァ…ってなりますよ。
母親小説を連チャンで読みましたが、
ミステリとしても、なかなかの出来です!
ポチッとヨロスク、母親に免じて。
       ↓

にほんブログ村 映画ブログ 映画日記へ
にほんブログ村