読んだあと、ウワァ！ってなるヨ！
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岸谷奈江、夫と娘の3人暮らし。
ママ友メンバーとLINEのやり取りをしている。
少し引っ込みじあんな娘の真央の幼稚園入園が近づいてくるのだが、
近隣の幼稚園には、
奈江たちがひどいいじめをしていた、という内容の嫌がらせメールが届いており、
そのメールが原因でトラブルを恐れた近場の幼稚園や保育園から入園を拒否られてしまう。
発端はまだ真央たちが1歳児の時に出会った、あるママ友との確執・行き違い。
奈江は仕方なく、
同じくターゲットになったママ友の佐和子とともに、
遠くの幼稚園に通わせることに。
小学校のお受験が始まり、
真央は有名小学校を受けるが、そこにもまたママ友の陰謀が渦巻いていた…。
公立小学校に入った真央。
なかなかママ友が出来ない奈江。
こんなに頑張ってるのに、
何でママ友が出来ないんだろう。
そして、奈江たちしか知らないような情報を漏らすTwitterが現れ、
奈江は次第に孤立していく…。
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怖い～～～！
これは「ママ友を作らなくてはダメ」という、
暗黙の掟に縛られたことのある人なら
「わ…わかるぅぅぅ」
となるんじゃないかしら。
同じLINEグループから誰かをハブることで作られた結束。
誰かの悪口を言うことで
自分がハブられないようにする
気持ちの悪い「友情作り」。
社会人でも、ご近所でも、
こういう「スケープ・ゴートの悪口を言うことで結束を固める」タイプの人はゴロゴロおりますよね。
軽いうわさ話程度なら、
「そんなんしたことないわ」
って人は皆無だと思う。
女は群れて生きる生物だから。
自分と価値観の違うしつけをされた子供にイライラ来たり。
でもそれを直接注意も出来ない。
気が弱い奈江。
脇の甘い奈江。
分譲住宅（行き詰まりになってる）の道路で、
我が物顔で遊ばせている母親たち。
母親たちにとってはそこは「公園」なのだけれど。
子供のいないご家庭は、ただただ苦悩を強いられる…。
子供がいれば何でも許されるのよ！
そう思い込みたがる母親たち。
その結果、弱い人間は耐え忍ぶことを押しつけられる。
犠牲者が復讐を決めた時、
それはもう考えられないような事態になっちゃうんだろうなぁと、
戦慄。
ラスト。
友達がほしい（それは具体的に言えば佐和子ママ）と、懇願していた奈江に、
突きつけられた現実…。
うひぃぃぃぃ。
さくさく読めます。
…が、
厭ぁな読後感。
お…おれ、
ぼっちでいいや。
ワルクチを周りに言いふらすことで孤立させる作戦を取る人は、
自分が孤立するのが怖い人。
世の中にはぼっちが苦痛じゃない人がいると、
理解できない依存体質の人。
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