北朝鮮ミサイルのリスクはいかほどか | ヤモリのつぶやき

ヤモリのつぶやき

日々のニュース解説等をつぶやきます......

 夏祭りにはまだ早いのに、やたらとやる気満々な北朝鮮がどかどか花火を打ち上げる。
 さすがにアメリカに配慮しているのか、核実験は行っていないという中途半端な状態になっている。
 このあたりの立ち回りはあの界隈に長く住む地政学的リスクを抱えた歴史がなせる生活の知恵だろう。
 しかし、北朝鮮が特別重大報道というから、猛烈に期待して待ってたんだがものすごいがっかりした筆者だった。
 ミサイル成功しましたって、見たら分かる話を特別重大に報道しなくても良いんだが。

 嬉しかったのは報じる女性報道官の表情からもよく解る。

 

 下記、ムダに長いが資料的な価値を鑑みて全文引用しておく。
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北朝鮮が特別重大報道「ICBM発射実験に初成功」 7月4日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170704/k10011041951000.html?utm_int=all_contents_just-in_001
北朝鮮は4日、弾道ミサイル1発を日本海に向け発射したのに続いて、ICBM=大陸間弾道ミサイルの初めての発射実験に成功したと、国営メディアを通じて発表しました。これに先立ってアメリカ軍は、北朝鮮が発射したのはICBMではなく中距離弾道ミサイルだったという見方を明らかにしましたが、今回の発表を踏まえて、関係国が詳しい分析を続けています。
北朝鮮は、日本時間の4日午前9時39分ごろ、北西部のピョンアン(平安)北道クソン(亀城)付近から日本海に向かって弾道ミサイル1発を発射し、日本のEEZ=排他的経済水域内に落下したと見られています。
続いて北朝鮮は、日本時間の4日午後3時半、国営の朝鮮中央テレビを通じ、「特別重大報道」として、「ICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功した」と発表しました。
それによりますと、発射されたのは、新たに開発した「火星14型」と呼ばれる弾道ミサイルで、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の命令に従って、通常より角度をつけて高く打ち上げる「ロフテッド軌道」を用いて発射され、高度は2802キロに達し、発射地点から933キロ離れた日本海に落下したということです。
また北朝鮮は、発射の際の写真を異例の速さで公開し、片側8輪の移動式の発射台で運ばれたミサイルが、オレンジ色の炎を吹き出しながらまっすぐ上昇していく様子が確認できます。
さらに、キム委員長が双眼鏡で発射の様子を視察するとともに、軍の幹部たちと発射が成功したとして喜び合う姿も写っています。
北朝鮮がICBMの発射実験を行ったと発表したのは初めてで、「わが国は核兵器とともにICBMを保有した、堂々たる核保有国として、アメリカの核戦争の脅しを終わらせるだろう」と主張しました。
一方、これに先立ってアメリカ軍は、初期段階の分析結果として、北朝鮮が発射したのはICBMではなく中距離弾道ミサイルだったという見方を明らかにしましたが、今回の発表を踏まえて、関係国が詳しい分析を続けています。
ICBMをめぐって北朝鮮は、ことし元日のキム委員長の演説で、発射実験の準備が「最終段階に入った」として発射を強行する可能性を示唆したほか、先月10日、国営メディアを通じて、「発射実験の時期は遠くない」と主張していました。
キム委員長が署名の書類の写真も公開
北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功したと発表した「特別重大報道」では、黒い服を着て、眼鏡をかけたキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が発射を承認するため、書類に署名する写真が公開されました。
また、合わせて、キム委員長が署名した書類の写真も公開され、「大陸間弾道ミサイルの発射を承認する。7月4日午前9時に発射する」と書かれています。
報道によりますと、キム委員長が署名をしたのは前日の3日で、ICBMの発射は、キム委員長の直接的な指導のもとで行われたと伝えています。
専門家「アラスカなどに届く発射実験に成功」
海上自衛隊の元海将で金沢工業大学虎ノ門大学院の伊藤俊幸教授は、今回の発射について「40分間飛行したのであれば、飛距離を出すように発射した場合の射程は、7000キロから8000キロになると見られる。北朝鮮から発射してアラスカなどに届くミサイルの発射実験に成功した可能性がある」と指摘しています。
その一方で「実験と実戦配備とでは意味が全く違う。実験に成功してもそこからさらにステップを踏まないと武器としては使えない」と述べ、実践配備には一定程度の時間がかかるという認識を示しました。
そのうえで、「アメリカと北朝鮮が今行っているのは軍事外交だ。お互いに本格的な戦争にならないように外交交渉をしているのであって、ミサイルも空母もその交渉のための道具だ。今回のミサイル発射によっていきなり戦争になるとか、脅威があおられるというものではない」と述べ、今後の動向を冷静に分析していく必要があると指摘しています。
韓国軍「ICBMの能力有無は分析中」
韓国軍の合同参謀本部のチョ・ハンギュ(趙漢奎)作戦部長は「北が主張するように、ICBMの能力があるかどうかは米韓の情報当局が分析中だ」と述べました。そして、「無謀な挑発を強く糾弾し、朝鮮半島と国際社会の緊張と不安を招く行為を直ちに中止するよう求める。北が挑発を続けるならば、キム・ジョンウン政権は破滅すると警告する」として、新たな挑発をけん制しました。
また、韓国大統領府の関係者は「さまざまな分析を行わなけれならず、時間がかかる」として、発射されたのがICBMかどうかの判断には、少なくとも数日かかるとの見通しを示しました。そのうえで、「挑発を続けるならば、北への制裁をさらに強化しなければならない」として、きぜんと対応していくと強調しました。一方で、「最大限圧力を加えて制裁も行うが、対話の門を開くというこれまでの方針に変化はない」とも述べ、対話も重要だとするムン・ジェイン(文在寅)政権の姿勢を改めて示しました。
中国外務省「こうした活動に反対」中国外務省「こうした活動に反対」
中国外務省の耿爽報道官は4日の記者会見で、「関連する報道については現在情報を収集している。国連安保理決議には北朝鮮が弾道ミサイルの技術を利用することについて明確な規定がある。中国は北朝鮮が決議に違反してこうした活動を進めることに反対する」と述べて、北朝鮮を非難しました。
そのうえで、「現在の朝鮮半島情勢はデリケートな状況にある。関係各国が冷静に行動し、朝鮮半島の緊張を速やかに緩和させ、この問題が対話による正常な軌道に戻ることを望む」として、各国に冷静な対応を呼びかけました。
菅官房長官「慎重に分析をしている状況」
菅官房長官は午後の記者会見で、「現時点で発射が確認された弾道ミサイルは1発で、2500キロを大きく超える高度に達し、約40分間、900キロ飛しょうし、男鹿半島から約300キロの日本海上に落下したと推測している」と述べました。
また、菅官房長官は、午後4時すぎから行われた、2回目のNSC=国家安全保障会議の閣僚会合について、「最新の事実関係を確認し、分析を行うとともに、北朝鮮の『特別重大報道』を含め、最新の北朝鮮情勢を受けたわが国の対応方針について改めて議論した」と述べました。
一方、菅官房長官は、北朝鮮が、「ICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功した」と発表したことについて、「最大飛距離については慎重に分析をしている状況だ」と述べるにとどめました。
外務省幹部は「仮に北朝鮮が発表したとおりであれば、軍事的な脅威は極めて増していると言わざるをえない。少なくとも一定の長さで飛び、一定のところに着弾した事実だけをとってみても極めて遺憾で、国連安全保障理事会の決議に違反している」と指摘しました。
そのうえで、今後の対応について、「安保理の非常任理事国としての立場を最大限に活用し、適切な対応を各国に求めていきたい。まずは、G20サミットにあわせて、日米韓や日韓、日中、日ロなどの首脳会談を調整していて、今回の北朝鮮の問題を主要議題に取り上げたい。日米韓の連携を中心に中国とロシアを巻き込んでいきたい」
米軍 ICBMの能力あるか詳しく分析
アメリカ軍は初期段階の分析の結果として、今回、発射されたミサイルは中距離弾道ミサイルだったという見方を明らかにしましたが、北朝鮮の発表を踏まえ、ICBM=大陸間弾道ミサイルの能力があるかどうかについて、詳しい分析を続けると見られます。
アメリカ政府の当局者によりますと、北朝鮮は今回、ミサイルを通常よりも角度をつけて発射し、高く打ち上げる「ロフテッド軌道」の手法を取った可能性があるということです。ロフテッド軌道では高度が高くなる一方、水平の飛距離は短くなるため、最大の飛距離を狙った角度で発射した場合に、実際にどこまで到達するかを見極めるには、さらなる解析が必要だということです。
北朝鮮がことし5月に発射した新型の中距離弾道ミサイル「火星12型」は、ロフテッド軌道で打ち上げられ、高度は2000キロに達する一方、飛距離は800キロだったと推定されています。これについてアメリカの研究機関は分析の結果、角度を変えて発射すれば最大の飛距離は4500キロを超える可能性もあると指摘しています。
アメリカ国防総省は弾道ミサイルを飛距離によって分類していますが、これまでロシアの弾道ミサイルを念頭に5500キロを超えた場合にはICBM=大陸間弾道ミサイルの能力があると見なしてきました。今回、発射されたミサイルは高度、飛距離ともに「火星12型」を超えている可能性があることから、国防総省はICBMの能力があるかどうかについて、分析を続けるものと見られます。
北朝鮮 ICBM開発の経緯は
北朝鮮は、射程がアメリカ本土に達する1万キロと見られるICBM=大陸間弾道ミサイルの開発を進めてきました。去年2月に北西部トンチャンリ(東倉里)の「ソヘ(西海)衛星発射場」から発射された、事実上の長距離弾道ミサイル、「テポドン2号」の改良型は、固定式の発射台を使用するタイプで、液体燃料が使われています。
これに対して、北朝鮮が開発を進めているICBMは、発射台となる車両を使う移動式で、固体燃料の使用を目指しています。注入に時間がかかる液体燃料と異なり、固体燃料は、扱いが容易ですぐに発射できるため、発射の兆候をつかむのが難しいからだと見られます。
北朝鮮によるICBMの発射が確認されたことはありませんが、これまで、首都ピョンヤンで行われた軍事パレードで大型の軍用車両に乗せられたICBMが過去4回、公開されています。このうち、2012年4月と2013年7月に登場したICBMは、「KN08」と呼ばれ、弾頭がとがっています。さらに、おととし10月に登場した、弾頭が丸みを帯びたICBMは、KN08の改良型と見られていて、韓国メディアが、「アメリカ軍と韓国軍が暫定的に『KN14』と名付けた」と伝えていました。そして、ことし4月15日に登場した、片側に7つの車輪がある大型のトレーラーに搭載されたミサイルは、これまでのICBMよりも長く、新型と見られています。
北朝鮮は、去年4月にICBMの、また、9月に事実上の長距離弾道ミサイルの、それぞれ新しいエンジンの燃焼実験を地上で行ったのに加え、ことし3月にも、新型の大出力エンジンの燃焼実験を地上で行って成功したと発表していました。そして、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が、ことし元日の演説で、ICBMの発射実験の準備が「最終段階に入った」と述べ、発射実験を強行する可能性を示唆したのに続き、国営メディアは先月10日、「ICBMの発射実験の時期は遠くない」と主張し、関係国が警戒を強めていました。
ピョンヤン市民は
北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは、首都ピョンヤンの中心部に設置されている大型モニターで、「ICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功した」とする「特別重大報道」が放送され、歓声を上げて喜ぶ市民の様子を伝えています。
マイクを向けられた男性は「アジアと世界の平和がアメリカなどの列強ではなく、わが国の核で守られていることを世界に宣言した栄光の瞬間だ。私の気持ちは歓喜で沸き返っている」と話していました。
また、別の男性は「自分を守れる力がなければ奴隷となり、力があれば勝利するという歴史の真理を痛感する。『偉大なわが国万歳』と叫びたい」と話していました。

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 さて、このリスクは実際のところどの程度のものだろうか。
 ポイントは、NHKニュースにもあるこちら。
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北朝鮮がICBMの発射成功と発表、米アラスカに届く可能性も 2017年 07月 4日
http://jp.reuters.com/article/northkorea-icbm-success-idJPKBN19P0OE?sp=true
[東京/ソウル 4日 ロイター] - 北朝鮮は4日午後、国営放送を通じ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に成功したと発表した。専門家は、通常の角度で発射すれば米アラスカ州に届く可能性があると指摘。日本や米国など関係各国は、ICBMだったかどうか慎重に分析する。

<射程8000キロ以上との見方も>
北朝鮮は午前9時39分ごろ、同国西岸から1発の弾道ミサイルを発射。午後3時半、ICBMの発射実験に成功したと発表した。高度は2802キロに達し、39分間、933キロの距離を飛んだとしている。周辺国への影響を避けるため、意図的に高い角度をつけて撃ったと主張するとともに、世界各地を攻撃できるとも強調した。
米科学者団体「憂慮する科学者同盟」のデービッド・ライト氏は自身のブログで、通常の角度で発射すれば約6700キロ飛んだと可能性があると指摘。「アラスカ州には届く」とした。韓国の慶南大学極東問題研究所のKim Dong-yub氏は、通常に飛ばせば8000キロ以上の射程があるとする一方、さらに技術的な検証が必要との認識を示す。
北朝鮮の発表を受け、関係各国は収集した情報の解析を急ぐ。日本の防衛省幹部は「ICBMとしての能力を発揮するには、大気圏への再突入を含め、さまざまな技術がそろった兵器体系である必要がある」とした上で、「(昨年1月に実験した)原爆を水爆と言った国なので、慎重な分析が必要だと思っている」と話す。
米軍は発射後まもなく、ICBMではなく中距離弾だったとの初期分析を発表していた。北朝鮮の発表前に記者団の取材に応じた日本の稲田朋美防衛相も、2000キロ超の高度に達し、30分間飛行した5月14日の新型中距離弾か、その派生型との認識を示していた。

<「中国が終わらせる」とトランプ氏>
日本政府によると、ミサイルは日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)に落下した。安倍晋三首相は官邸で記者団に、「さらに脅威が増したことを明確に示すもの」と発言。7日にドイツで始まる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で、米国のトランプ大統領、韓国の文在寅大統領と会談し、北朝鮮に対する国際社会の圧力を強める考えを示した。安倍首相は、「中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領にさらなる建設的な対応を取るよう働きかける」とも述べた。
トランプ大統領はツイッターに、「韓国と日本は我慢の限界だろう」と投稿。「中国が北朝鮮に重大な動きをし、この馬鹿げたことをきっぱりと終わらせるだろう」と指摘した。
北朝鮮への圧力を強めるよう米国から働きかけれらている中国は、ミサイル発射を非難すると同時に、関係国に冷静な対応を呼びかけた。
(久保信博、ジャック・キム、ベン・ブランチャード、アイシャ・ラスコー)

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アングル:北朝鮮の「ミサイル技術」、金正恩政権で急速に進化
http://jp.reuters.com/article/northkorea-missile-science-idJPKBN19P0H5

 こういったミサイルで重要なポイントがいくつかある。
 飛距離と精度と破壊力だ。
 破壊力と精度は相関性がある。
 精度が多少適当でも、破壊力があればなんとかなるという考えだ。
 また、もう一つ重要なポイントとして、数がある。
 たくさん飛ばせないと攻撃としては意味がない。
 飛距離がアラスカ程度で、精度があまり高くなく、数もそれほどでもないという場合、核開発してもかなり微妙。
 特に精度については自前衛星を持っていないことと、衛星を支那のGPS依存ということのようなので、実は本気でなんとかしようと思えば、支那なら簡単に何とかなるものだ。
 軍事的なリスクで言えば、普通の中距離ミサイルの方がずっと危険。

 こういった状態でも万が一を考えなければならないから、防衛大臣は大変だろう。
 マスゴミが必死で防衛大臣の足を引っ張る理由もおそらくこれに関連する。
 表に出ている情報なんてたかが知れていて、軍事機密関連のハイレベルな情報が日夜飛び交って、万が一までを勘案するわけで時間も体もいくつあっても足りない状況だ。
 今のところ、筆者が大したことはないと断じているように、軍事リスク自体の認識は似たり寄ったりだろうが、今後の発展次第では非常に厄介になるから情報収集と検討が盛んになるわけ。
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<北朝鮮ミサイル>着水前、初の発表…防衛省 発射12分後 7/4(火)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170704-00000087-mai-soci
 北朝鮮が4日に発射した弾道ミサイル。防衛省が最初に「我が国の排他的経済水域(EEZ)内に着水する可能性がある」と発表したのは、発射から約12分後という異例の早さだった。ミサイル発射の情報を巡っては、過去に一部の鉄道が運転を見合わせるなど混乱があった。政府関係者は「混乱を避けるため、官邸が早期の情報提供を呼びかけてきた」と背景を説明する。
 防衛省によると、北朝鮮が「大陸間弾道ミサイル(ICBM)」と主張するミサイルの発射は4日午前9時39分ごろで、約40分間にわたり飛び続けた。防衛省が報道機関に最初に広報文を配布したのは午前9時51分で、ミサイルが日本海に落下する約30分前だった。同省幹部は「北朝鮮が事前に発射を予告した事例以外で、落下前に発表したのは初めて」と話す。
 防衛省関係者によると、北朝鮮の弾道ミサイルは米軍の早期警戒衛星や韓国軍のレーダー、海上自衛隊のイージス艦などが警戒に当たっており、発射を探知すると、方角や速度などから落下地点を計算。日本の領土や領海に飛来する恐れがある場合は、全国瞬時警報システム(Jアラート)を通して発射情報が即座に伝えられる。
 ただ、今回のように落下地点が領海から離れている場合はJアラートは使用されず、防衛省からの発表は落下が確認された後になっていた。しかし、4月29日に北朝鮮が弾道ミサイルを発射した際は、一部の報道を受けて東京メトロなどが列車の運転を見合わせるなど混乱した。このため、官邸は日本の領海に届かなくてもEEZ内に落下する恐れがあるケースなどでは、できるだけ早い情報提供を指示していた。
 5月29日にEEZ内にミサイルが落下した際は、発射から35分後に発表があった。このときは早朝の午前5時40分ごろの発射で、飛行時間が約10分と短かったこともあり、最初の発表が落下に間に合わず、防衛省内部でも「十分な早さと言えない」との声が出ていたという。今回の対応について、同省幹部は「関係省庁と工夫を重ね、結果的に今までにないタイミングで発表した」と語った。【前谷宏】

 ◇情報不足もどかしく
 防衛省は今回、北朝鮮のミサイル発射情報を初めてミサイルが飛んでいる間に発表した。しかし、内容は「EEZ内に着水する可能性がある」というだけで、落下予測地点などは明らかにしなかった。報道で発射を知った人たちからは「もっと詳しい情報がほしい」との声も上がった。
 「ミサイルがどこに着水するか分からなければ、周辺海域の安全確認や捜索に向かわせることができない」。海上保安庁幹部も、もどかしさを口にした。海保はこの日、防衛省の発表よりも早く内閣官房から情報提供を受け、午前9時50分、衛星回線などを通じて日本周辺海域を航行する船舶などに注意を呼びかける「航行警報」を出した。併せて各管区本部に巡視船や航空機の出動準備を指示したが、追加情報を待つしかなかった。「日本海に着水する可能性がある」との航行警報を出したのが午前10時5分、「日本海に落下した模様」と発信したのは午後0時26分だった。
 政府は、日本の領土・領海にミサイルが落下する可能性があると判断すれば、Jアラートで国民に情報を伝える。市町村の防災行政無線が自動的に起動して屋外スピーカーからサイレン音が流れ、携帯電話に緊急速報メールを送る仕組みだ。
 主な鉄道会社は、Jアラートが作動した場合に運転を見合わせるルールを定めているため、防衛省がミサイル発射を発表しても運転を続け、混乱はなかった。【【酒井祥宏、川崎桂吾】

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 偶発的に航空機に激突するリスクは否定できない。
 同様に船舶なども危険だろう。


 トランプ大統領もツイッターでお怒りだ。
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トランプ米大統領「日本も韓国も我慢できない」ツイッターで 2017.7.4
http://www.sankei.com/world/news/170704/wor1707040026-n1.html
 【ワシントン=加納宏幸】トランプ米大統領は3日夜(日本時間4日午前)、北朝鮮が弾道ミサイルを発射したことについて、ツイッターで「北朝鮮はこのようなことに懸命になって何か良いことがあるのだろうか。日本も韓国もこれ以上、(北朝鮮の挑発を)我慢できるとは思わない」と非難した。
 さらに、トランプ氏は「おそらく中国は北朝鮮に対して重大な動きに出て、このような意味のないことをきっぱりとやめさせるだろう」とした。

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北朝鮮がミサイル発射 トランプ大統領「他にやることは?」2017.07.04 Tue
https://www.cnn.co.jp/world/35103725.html
(CNN) 北朝鮮は4日、同国北西部の平安北道から弾道ミサイル1発を発射した。ミサイルは朝鮮半島東部の海上に落下した。韓国軍合同参謀本部が明らかにした。米国のトランプ大統領はツイッターで、北朝鮮によるミサイル発射に言及し、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長について、「他にやることはないのか」と指摘した。
-------以下略

 他にやることは?って、北朝鮮に対する質問としてはかなり厳しい意見だろう。
 な・に・も・な・い、のだ。
 これ以外だと、アサリ漁とか松茸採集とか薄べったいマンションを建てるとか・・・。
 北朝鮮としては、こういったパフォーマンスを経て、武器を中東などに売っぱらいって金策しようという目論見もあろう。
 無論、支那本体との関連や国威掲揚もある。

 どうせ本気で攻撃なんて出来はしまいと、トランプ大統領をナメているわけだ。
 一方、支那はどうかというと、こういう感じ。
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北朝鮮や米韓は緊張緩和参画を、中ロが呼び掛け  2017年 07月 5日
http://jp.reuters.com/article/kp-us-kr-cn-ru-idJPKBN19P1Y2
[モスクワ 4日 ロイター] - ロシアと中国は4日、中国が策定した北朝鮮のミサイル開発を巡る緊張緩和に向けた計画に参画するよう、北朝鮮、韓国、米国に対し呼び掛ける共同声明を発表した。

同計画の下では、北朝鮮が大陸間弾道ミサイルの開発プログラムを停止する見返りに米韓は大規模合同演習を中止。これにより多国間協議の再開を目指す。
中国とロシアは共同声明で、「該当地域での状況は両国の国益に影響を及ぼす。朝鮮半島の複雑な問題を解決に導くため、ロシアと中国は緊密に連携する」とした。
ロシアと中国はまた、米国に対し韓国での新型迎撃ミサイル(THAAD)システム配備を直ちに停止するよう要請。米国は北朝鮮問題を論拠としてアジア地域での軍拡を行っており、これにより地域の戦略的な勢力均衡が乱されているとし、「ロシアと中国はTHAAD配備に反対する。関連各国に対し 配備の即時停止を呼び掛ける」とした。
北朝鮮は4日、国営放送を通じ大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に成功したと発表。専門家は通常の角度で発射すれば米アラスカ州に届く可能性があると指摘している。

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 トランプ大統領と約束した100日を間近に控えて、答えがコレのつもりだろうか?
 約束遵守してくれるのか不透明な上に猛烈に都合のいい話になっている。
 これでOKはなかなか出しづらいだろう。
 特に、商人としてフェア以上の条件を好むトランプ大統領がこれでOKだしたら、何か下心があるとしか思えない。
 おまけに、この条件に日本が入ってないのだ。
 まずは隗より始めよというのは、支那のことわざだ。
 要求を出す前に止めてみせろ、という話。
 この馬鹿な共同声明でハイハイ言うところはなかろう?
 試しに支那の報道官に文句を言わせてみたら、相当口汚く罵ってくれる話だと思うよ?
 
 しかし、実際の対応は、これから話がされる。
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トランプ・プーチン両氏、7日に初顔合わせ=ホワイトハウス 2017年 07月 4日
https://jp.reuters.com/article/trump-putin-idJPKBN19P1V9
[ワシントン 4日 ロイター] - 米ホワイトハウスは4日、トランプ大統領がロシアのプーチン大統領と7日午後に会談することを確認した。両首脳にとり初顔合わせとなる。
会談は7─8日にドイツ・ハンブルクで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議の会期中に行われる。

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 現在、安倍首相も訪問している会合だ。
 一連の細かい話はここで打ち合わせされると見ていいだろう。
 これに先立ち、猛烈に怪しい話がある。
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中ロ首脳会談、蜜月強調 トランプ氏への対応を調整か
モスクワ=冨名腰隆、駒木明義2017年7月4日

http://www.asahi.com/articles/ASK741V5NK74UHBI003.html
 中国の習近平(シーチンピン)国家主席が4日、モスクワでロシアのプーチン大統領と会談し、北朝鮮危機について、北朝鮮の核・ミサイル開発と米韓軍事演習を共に中止するよう求める考えで一致した。両首脳は7日にドイツで始まる主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、トランプ米大統領にもこうした方針を働きかけ、さらなる制裁など北朝鮮への圧力強化には反対するとみられる。
 プーチン、習両氏は会談後の記者会見で、北朝鮮の4日のミサイル発射には直接言及しなかった。プーチン氏は「段階的解決を目指すロシアの計画と、核開発と軍事演習の中止を並行して求める中国の案に基づいて、働きかけを強めることで一致した」と述べた。習氏は「朝鮮半島やシリアの問題は以前と同様に深刻だ」と述べるにとどめた。
 両国の外務省は4日に共同声明を発表し、北朝鮮のミサイル発射について「国連安保理決議違反であり、受け入れられない」と批判した。一方で、中国外務省の耿爽副報道局長は記者会見で「関係方面が冷静で抑制的であることを望む」と述べた。ロシア国防省は「ミサイルは高度535キロに達した」と発表した。高度2500キロ以上に達したという北朝鮮や日本の発表よりもはるかに小さい数字を示して、大陸間弾道ミサイル(ICBM)だったという見方を否定。ことを荒立てたくないという思惑もにじんでいる。
 プーチン大統領は今回、異例とも言える厚遇で習主席を迎えた。正式な会談を前に、3日夜に非公式の夕食会を開き、北朝鮮問題、シリア問題などで意見交換。中国側の発表によると、米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD〈サード〉)の韓国配備に反対する方針で一致した。さらに4日には、ロシアで最高位の「聖アンドレイ勲章」を習氏に授与した。旧ソ連圏以外の外国首脳としては初めての受章だ。習氏は受章のあいさつで「国際環境がどんなに変わっても、中ロ関係は影響を受けない」と、両国の絆を強調した。
 今、中ロ共通の頭痛の種は、米国のトランプ政権だ。習氏は4月の訪米の際にトランプ氏との間で「共通の利益」を見いだせたはずだったのに、雲行きが急に怪しくなっている。さらに今回の北朝鮮のミサイル発射を受けて、トランプ政権は中国への圧力をいっそう強める構えだ。

-------以下、ログインして全文なので、割愛

 筆者は、この手の話は逆に読む。
 実利がTHAAD配備共同反対しかなく、勲章授与と仲良しだよ?という話で喜んでいる状態だからだ。
 露にとっては、日本に配備されれば似たような話なわけで、THAADで困るのは支那だけだ。
 米露などでは防衛される事を考えた上で、原潜からICBMというのが通常戦略であり、その手段が使えないところだけがお困りになるなネタがTHAADなのだ。
 その前提でわざわざ過剰にもてなして勲章というのは、ダメフラグしか感じないわけだ。
 筆者がキンペーだったら機嫌が悪くなるレベル。
 名誉やメンツを重んじる連中のコントロールをよくわかってるとしか思えない。
 そして既にトランプ大統領は、支那が頑張ってくれるはずとプレッシャーを掛けまくっている状況だ。

 話を冒頭に戻して、日本へのリスクはどうだろうか?
 この答えは、冒頭の北朝鮮の反応から解る。
 ギャンギャンやる割に寸止めポイントはわかっていることと、性能などの問題が立ちはだかる。
 したがって、言うほど危なくないという状態と見る。
 例えば、在日米軍基地を狙おうとしても、精度と発射後のリスクを考えたら、やる意味が無いのだ。
 東京や大阪だと、朝鮮総連や関連の施設・人員が多いからこれも不能。
 中距離ミサイルで地方都市を狙うというのが最も可能性が高いものの、

 もし強行すれば北朝鮮が頓死ということになる。
 仮に本当に発射予定とすると、在日朝鮮人の要人が一斉にそのエリアから消える事態になったら、リスクありと見ていいだろう。
 
 いずれにせよ、そのへんも北朝鮮自身では決められない。
 G20での会談結果を受けて、モロモロ動き出す。
 早い話が、ちょっと待っててね、というわけだ。
 どういうオチが待っているか、首を長くしてまとう。
 行灯の油はナメないようにね。


 了

ガンバレ!日本!!
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