名曲百選第二章(41)心地良い潮風が吹き抜けていくような映画と音楽~エア・サプライ | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

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俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。



はっきりしない天気が続き、梅雨明けが待ち遠しいこの頃です。
以前も書いた事がありましたが、私の好きな女優さんにゴールディ・ホーンというアメリカのコメディエンヌがいます。
彼女が出演した映画は、ほとんど見ていますが、夏になると思い出してまた見たくなる映画に 『潮風のいたずら』 という作品があります。

この映画は、 夫とクルーザーで海の旅をしていた金持ちで高慢で嫌なタイプの人妻ジョアナ(ゴールディ・ホーン)が、海に落ちて記憶喪失になってしまいます。
記憶喪失になった事につけこんで、4人の子持ち男のディーン(カート・ラッセル)が、自分が夫だと名乗り出て彼女を騙して自分の家に連れて行きます。

突然、4人の子持ちになったジョアナも最初は疑問と戸惑いを感じてますが、一緒に暮らしていくうちに情も湧き、本当の家族と信じていくようになります。
そして、高慢で鼻持ちならなかったジョアナの性格も優しく可愛い女性へと変わっていきます。
ディーンも最初はジョアナを騙して、利用するつもりだったのですが、一緒に暮らすうちに彼女を愛していきます。
ジョアナは、ディーンと結ばれ本当の愛を知っていきます。

しかし、ジョアナに突然記憶が戻り、騙されていた事を知り、彼女は、ディーンと子供達の元から去っていきます。
ジョアナは、乗っていたクルーザーに戻り、ジョアナのお金目当てで結婚した夫の元に帰っても思い出すのはディーンや子供達の事ばかり。       
同じ頃、ディーンもジョアナを取り戻そうと船に乗り彼女のクルーザーを追いかけます。                                 
ディーンはジョアナが乗っているクルーザーを見つけると海に飛び込み彼女のクルーザーに向かって泳ぎ始めます。
そしてジョアナもクルーザーから海に飛び込んでディーンの元へ泳いで向かいます・・・・・。

現実には有り得ない様な荒唐無稽な話で笑わせてくれるラブコメディ映画ですが、海に飛び込むラストシーンでは感動させてくれますし、彼女が本当の愛に目覚めていく姿はとてもいいですし、見終わった後に爽快感と幸福感の余韻が心地良いハッピーな映画でした。



この映画、『潮風のいたずら』 というタイトルでしたが、潮風というと思い出すオーストラリア出身のバンドがありました。
今回は、エア・サプライの曲をお届けいたします。

さよならロンリーラブ/エア・サプライ


いいですね、美しいピアノのイントロから始まり、美しいメロディとハイトーンのボーカル

エア・サプライの良さは、何と言ってもこのペパーミントのような爽やかさとロマンチックなところですね。
歌詞は、ひとつの恋が終わり傷つき、愛を失い孤独の日々を送っていた青年が、ひとりの女性と出逢った事で、傷ついた心も癒され、新たに生きていく力や希望も生まれたという、 ラブソングです。
ピアノの美しいメロディに透明感のある綺麗な声で切々と歌われる名曲。

さよならロンリーラブ

僕は孤独だった
何が間違っていたのか?
どうして恋が終わってしまったのか?
僕一人を残して…

心がとても乱れ
老人のように生気を失っていた
ある日、君と出逢い
僕は孤独から解放されたんだ


心の痛みに絞めつけられる毎日だった
愛を失って…
でも今の僕には、君がいる

君は、僕に何が必要かわかってくれる
君も孤独を過ごしてきた人だから
僕をやさしく導き
心の傷を癒してくれた


それだけではない
生きるための心の灯(ともしび)をくれたね
君となら同じひとつの途を
歩める気がするんだ

もう、他の誰かに抱きしめてほしいなんて思えない
君と言葉を交わした、あの時から
今、僕には君がいてくれる…

孤独な夜は明ける
今、ふたりは共にいる
孤独な夜も明ける
君と出逢って…



ロスト・イン・ラブ/エア・サプライ


彼らの名を世界中に広めた大ヒット曲。
当事、湯川れい子さんのアメリカントップ40を聴いていて、この曲からエア・サプライの曲が、アメリカのチャートを続々と賑わせ始めたのを思い出します。
日本でもこの曲のヒットで、彼らの曲が聴かれるようになり、夏の定番的なバンドになりました。
この曲は、短いが印象的なイントロから始まり、穏やかな歌い出しから潮風が吹き抜けていくような優しく心地良いサビのメロディが素敵な曲です。
歌詞は、愛に迷っていた男が、君との愛を信じて生きていこうと決意した歌です。
このフワッとした爽やかな風のような雰囲気がたまらない、1980年代のAORの代表的な名曲のひとつです。

ロスト・イン・ラブ

最高の愛だって薄っぺらいものさ
そうだってわかってる
そんなのちっとも役に立たないってね
でも僕はあきらめられない
まだ愛を信じていいものだって
そう信じてるんだ

だから勇気を出して顔を上げてごらん
星をつかもうと手を伸ばしてみなよ
僕が導いてあげるから
やっとわかったんだ
僕に必要なのは
そういうことを教えてくれる人なんだ


僕はダマせない人だって
君はわかってるよね
君をずっと愛してきてるから
最初は軽く始まった関係だけど
君もこの愛を続けていきたいと
そう思ってるんだよね
(愛を育てていこう)

愛に迷って
よくわからなくなって
僕は考え過ぎてしまい
現実離れしたことも考えたよ
でもこの足で戻ってきた
君の望むような男になりたいんだ


だから顔をあげて 勇気を出して
星に手を伸ばそう 僕が教えるから
わかったんだよ
僕が愛してるのは君だってことが

僕をごまかすことはできないよ
君をずっと愛してきた男だからね
簡単に始まった関係かもしれないけど
君と育てていきたいんだよ
(君と愛をね)

愛に迷って
よくわからないなかで
考え過ぎてしまって
独りぼっちな気がしてたよ
でももう大丈夫
君の求めるような男になる
そう決めたんだ


もう僕に心を偽らないで
僕はずっと君を愛してきたから
君のことはよく知ってるのさ
いつのまにか始まった二人だけど
君だって一緒にやっていきたい
そう思ってるんじゃないのかい
(一緒にやっていこう)

ああ僕は愛に迷ってたんだ
道を見失っていたんだ

でも君の望むような男に
絶対なってみせるんだ



シーサイド・ラブ/エア・サプライ


この曲も、メロディの良さと綺麗なハイトーンボイスを活かす為のピアノメインのシンプルなアレンジ、それがいいですね。
曲とボーカルが良ければ、過剰なアレンジや演出は必要ないんですよね。
シンプルで充分良さが伝わってきます。

一緒にいられるって言ってほしい
僕たち一緒にいられるって… お願いだよ
言わなきゃならない言葉があるんだ
僕が信じられる言葉があるんだよ
きみの腕に僕を抱いてよ
あともう一日だけでいいから
その日の時間は
ゆっくりと過ぎていくはずだよ


歌詞の方は、一夜を共にしたのに、言い残してしまった言葉があるから、もう一日一緒にいて欲しいと彼女に懇願してるような熱烈なラブソングです。

この曲は、やはり何と言っても、ラッセル・ヒッチコックのボーカルにつきますね、見事にドラマチックに歌い上げ、アメリカでNo1ヒットとなった名曲です。


シーサイド・ラブ

夜が過ぎていった
いま夜が過ぎていったよ…
長くはない夜だったね
僕たちはほとんど話ができなかったよ…
きみの腕に抱かれたいんだ
あともう一日だけでいいから
きっと時間がゆっくりと過ぎていくはずだ
ああ
僕たち二人には権利があるんだよ
愛し合ってるから許される権利がね


朝が来るなんて言わないで
朝がすぐやって来るなんて言わないで
僕たち離れなきゃならないのか
失いたくないものがここにたくさんあるのに
愛はどこにでも手にすることができる
そんなことは知ってるさ
こんな素敵な瞬間が訪れるのは
本当に稀なんだ
ああ
きみ次第なんだ
きみが決めていいんだよ


見てごらん 僕はここにいる
きみが愛してる男なのさ
僕はもう一日きみといたいんだ
わかってくれ
これがきみが愛してる男なんだ
きみをたくさんの方法で愛してるんだ

一緒にいられるって言ってほしい
僕たち一緒にいられるって… お願いだよ
言わなきゃならない言葉があるんだ
僕が信じられる言葉があるんだよ
きみの腕に僕を抱いてよ
あともう一日だけでいいから
その日の時間は
ゆっくりと過ぎていくはずだよ
ああそうさ
僕たちは一緒いる権利があるよ
愛し合っている者どうしだから


僕はここにいる
きみが愛する男がここにいる
僕はもう一日
一緒にいられることを願ってるんだ
わかってくれ
きみが愛してるのは この僕なんだ
きみをたくさんの方法で
愛してる男なんだ

僕はここにいる
きみが愛する男なんだよ
もう一日一緒にいたいんだ
僕がわかるかい
きみが愛してるこの男のことを
きみを愛する
本当に沢山の理由があるんだよ


夜が過ぎていった
昨日の名残りもすべて消えていった
僕は何て言えばいいんだろう…?
何てきみに言えばいいんだろう…?

僕は何処にもいかない
僕はここにいる
よく見てくれよ
これが隠すことない僕の姿
きみが愛してる男の姿なんだよ
きみと一日でも多く一緒にいたいと願う男
きみを愛するたくさんの理由のある男
それがここにいる この僕なんだ…



今回は、夏になると思い出す映画の話とエア・サプライの曲を3曲お届けいたしました。
エア・サプライは、夏のイメージがありますが、本来は夏とか海には、あまり関係のないバンドで、日本のレコード会社が、オーストラリア出身という事と曲の雰囲気が夏や海に合うという事で、夏や海に結び付けて売り出したわけです。
ですが私は、それで良かったと思います。
私も、エア・サプライのCDを出して聴きたくなるのは、夏ですから・・・