ロック♪のレコードコレクション(46)小さかった頃は人生が輝いて見えたのに、今は・・・ | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

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俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。



レコードコレクションの46回目は、1979年にリリースされたスーパートランプの 『ブレックファスト・イン・アメリカ』 からお届けいたします。
スーパトランプは初期の頃は当事流行していたプログレッシブロックの影響を受けたバンドでしたが、メンバーチェンジを繰り返し、個性的でポップな音楽へと変わっていきました。 
                                      
イギリスでは、そこそこ人気があるバンドだったのですが、       アメリカではあまりパッとせず、アメリカのマーケットへ向けて起死回生を狙ったアルバムが、今回の 『ブレックファスト・イン・アメリカ』 です。
その思惑通り、このアルバムは世界中で大ベストセラーとなり、アメリカでもトップグループの仲間入りを果たしました。

このアルバムから2曲お届けいたします。
まずは、タイトルチューン。

ブレックファスト・イン・アメリカ


私もブログを書くにあたり久しぶりに聴きましたが、いいですね。
当事流行っていたロックとも違うし、ポップスとも違う個性的な曲調、歌詞、アレンジは、なかなかユニークな存在でもあったと思います。
キーボードメインにハイトーンのボーカル、そして間奏で絡んでくるクラリネットの音色は弾むような曲調とピッタリで、陽気な雰囲気を醸し出しています。

ジャンボに乗って海を渡り
アメリカが見たいんだ
カリフォルニアで女の子たちに会いたい
実現したらいいけど
でも僕に出来る事なんて たいしてないさ


歌詞は、アメリカへの憧れや想いを茶化しながら綴ったような歌詞です。
自由の女神をパロッたジャヶット、そしてタイトルにアメリカという言葉を入れたところに、アメリカで成功しようとする強い意気込みが感じられました。

ブレックファスト・イン・アメリカ

僕のガールフレンドを見てくれよ
たった一人の僕のガールフレンド
ガールフレンドらしくないけど
でもたった一人のガールフレンドなんだ

ジャンボに乗って海を渡り
アメリカが見たいんだ
カリフォルニアで女の子たちに会いたい
実現したらいいけど
でも僕に出来る事なんて たいしてないさ

朝食にニシンの燻製を食べたいな
ママ、ねぇ母さん
テキサスにもあるさ
だってみんな百万長者なんだから・・・


僕は勝利者、僕は罪人
僕のサインが欲しいかい?
僕は敗北者、僕はジョーカー
君に冗談言ってふざけてる
他に何もすることがないからさ

僕のガールフレンドを見てくれよ
たった一人の僕のガールフレンド
ガールフレンドらしくないけど
でもたった一人のガールフレンドなんだ

ジャンボに乗って海を渡り
アメリカが見たいんだ
カリフォルニアで女の子たちに会いたい
実現したらいいけど
でも僕に出来る事なんて たいしてないさ



次は、スーパートランプの中で、私が一番好きなこの曲。

ロジカルソング


「論理的な歌」 という変わったタイトルが付いてますが、タイトル通り面白い歌詞の歌です。

僕がまだ小さかった頃は
人生が素晴らしく見えてたのに・・・

だけど僕が、繊細で論理的で
責任感のある現実的な男になるようにと
冷たい外の世界へと送り出したんだ
そしてその世界で、
僕は、信頼に足り、クリニアルで
知的で、シニカルな男になれたよ

僕らが何を学んだのか教えてくれないか?
馬鹿らしく聞こえるかもしれないけど
でも教えて欲しいんだ
一体僕は何者なんだい?


小さかった頃は、人生が素晴らしいものに思えたのに、外の世界に出されて色々教育される事によって、分別や常識のある大人になっていくが、個性が失われ、皆同じような大人になっていく。 
果たしてそれでいいのだろうか? と疑問を投げかけ、学校教育等に皮肉を込めて批判してるような歌だと思います。
自分という個性が失われ ”一体僕は何者なんだい?” と問いかける最後の決めのフレーズが心に残ります。

エレクトリック・ピアノのイントロから始まり悲しげな美しいメロディとハイトーンで透明感のあるボーカル、そして間奏のサックスも素敵な名曲です。


ロジカル・ソング

僕がまだ小さかった頃は
人生が素晴らしく見えてたのに・・・
バラ色の奇跡が見られたのに・・・
あの頃は素晴らしかった
木々の鳥たちも楽しそうに幸せそうに歌ってた
そして、楽しげに僕を見つめてた

だけど僕が、繊細で論理的で
責任感のある現実的な男になるようにと
冷たい外の世界へと送り出したんだ
そしてその世界で、
僕は、信頼に足り、クリニアルで
知的で、シニカルな男になれたよ


世界中が眠っちゃう時もある
僕のようなシンプルな男には
そんな質問重すぎる
僕らが何を学んだのか教えてくれないか?
馬鹿らしく聞こえるかもしれないけど
でも教えて欲しいんだ
一体僕は何者なんだい?

しゃべるセリフに気をつけろよ
さもないとみんなに言われちゃう
ラディカルだ、リベラルだ
狂信的だ、犯罪的だと・・・
ちゃんと署名してくれよ
君がいいやつなのか、信頼できるのか
知りたいんだ


夜になって、世界中が眠りに落ちたら
僕のようなシンプルな男には
そんな質問重すぎる
僕らが何を学んだのか教えてくれないか?
馬鹿らしくも聞こえるかもしれないけど
でも教えて欲しいんだ
一体僕は何者なんだい?



今回は、スーパートランプの 『ブレックファスト・イン・アメリカ』 から2曲お届けいたしました
彼らの音楽は、アレンジや歌詞においても知性的で、独特の優れたポップスセンスが大ブレイクへと繋がったのだと思います。
しかし、この時代の洋楽は、いい曲がたくさんありましたね。