19,再チャレンジ | 緑高の楽屋

緑高の楽屋

BL小説書いてます。
本家「まっちゃまろまん文庫」の整理ブログです。
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「セトカッ!好きデス!!ツキアッテクダサイッ!!!」
何で敬語?まあ、それはいいとして……
「こちらセト『ミ』ですけど。」
「エッ……!!」
またかよ。

「セト『カ』の方は緑高に行きました~。」
このセリフももう何度言ったかわからない。けどさすがにこのシチュエーションで使うとは思ってなかった。
「エ?!セトミの方が緑高だって聞いたんだけど!」
「誰に。」
「侑依に。」
「……騙されたな。」
「ウソォ?!」
いやいやいやいや。そこ簡単に騙されるなよ。
友達でもふつうに……てか、知り合いレベルでも知ってる奴は知ってる。好きだとか言っちゃうくらいならそのくらいの基本情報は持っとけよ。
てか……
デジャヴ

「小学生の時にも間違えただろ。」
さすがにアレは衝撃だった。好きとか言いながら人違いする奴がいる。でもって和はバレンタイン知らないっていう……。それ、チョイ前のクリスマスまでサンタ信じてたオレよりひどいだろ。しかもサンタはいないっていらんこと教えてくれたの和じゃなかったか?

「あん時フラれたんじゃねーの?」
一応チョコはちゃんと本人に渡したけど、成功したっぽい感じはないし。まあ成功するわけないけど。
「『よくわかんないけどいらない。』って返された。」
正直!!!!!

でもまあ、高校生になったらさすがに「よくわかんない」はずないもんな。それで再チャレンジしたわけか。

「あのさ……」
「ん?」
「もしかして中学の時も間違ってた?」

……中学ん時も挑んでたんか。