30,もともとあった新事実 | 緑高の楽屋

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本家「まっちゃまろまん文庫」の整理ブログです。
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いわゆるお似合いのカップルってヤツだな。柏木さんと望実さんって。
ブチ切れた望実さんなだめることできるのは柏木さんだけだし。そんな修羅場の中でも実はけっこう楽しそうだし。
「女子とかめっちゃ羨ましがってましたよ。」
「あー、そー……。」
「それなのに……。」
上手くいく恋愛なんて、一個もないのかもしれない。

「なんで男相手じゃないと勃たないんですか?」
「どストレートに言ってんじゃねーよ!」
「じゃ、なんで女の人がいいんですか?」
わからないのはこっちの方。世間的には逆だってのは頭ではわかってるけど。
「変ですよ。」
「オマエにゃ言われたかないわ。」
「変態から見ても変です。」

好きなのに体はいらないとか、ちょっと理解できない。
「望実さんはそれでいいって言ってるんですか?」
女子はやっぱ「心」重視なんだろうか。ドラマやら何やらではよく聞くけど、アレってホントにホントなのか?
「……知らねーよ。」
「は?」
「女子とはしづれーじゃん。こういう話。」
「うっわ、ヒキョー者。」

柏木さんが男とやってるって……てかそもそも他の人間とやってるって知ったら、望実さんどう思うんだろ。
「それ充分浮気ですよね。」
「浮気相手が言うんじゃねーよ。」
???
「……………………オオ!」
ホントだ!浮気相手ってオレだ!
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!
「望実さんに殺される……。」
「……すげえな、オマエ。」
「絶対バレないでくださいよ!絶っっっ対にッ!!」
今気づいた。オレ、共犯だったのか。