34,惜しい | 緑高の楽屋

緑高の楽屋

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ハアアアァァァァァ……

そういや考えたこともなかったな。和が誰かとどう、とかなんて。
あんまそういう話しないし。てか、アイツが男好きになる人なんだってトコまでで頭止まってた。なのに何でオレよりモテるんだとか、けど見当違いな選択したのに気づいてすらいない女子どもザマミロとか?そんなことはチョイチョイ思ったりはしてたけど。


「緑高ってさ、変な噂あんじゃん。」
「いるかもよ。ホンモノ。」
「変なこと言うなよ。怖くなるだろ。」


何だよ、怖いって。

「たとえばさ。ダブルスとか?二人でいるのとか見るとどうなんかな?って思ってしまう。」

ダブルスて……
和中学の時誰と組んでたっけ?水原さん?……はオレか。えー……あ、柏木さんだ、柏木さん。
「……ないな。」
水原さんにしても柏木さんにしても……ぷぷ。


……
「ムカつく。」
言われてきたんだろな。散々。
バレたら変なこと言ってくる奴いるんじゃないかとか、そういう心配ならしたことはあった。けどなぜかバレてないっぽい。オレもたまに忘れてたし。「コイツ、女子に興味ないのか?あ、そっかないんだった。」って思ったことは何回かはあったけど。
やっぱあるんだ。雑音。

「うるさいなぁ……。」

次はー 水木田ー 水木田―

「……うるさい。」

水木田―

「うる……」

……アレ?