先日、水産加工会社の方とお話ししたときのこと
「今、海藻が来てるんですよ。特にヌメるのが人気ですね。」
「ヌメるの?メカブは?」
「いいすねメカブ!欲しいっすね」
「ツノマタは?」
「エー!ツノマタあるんですか?すごい!欲しいです」
「ヌメると言えばガゴメでしょ。どうすかガゴメ」
「エー!ガゴメもあるんですか?」
「あっ、今年はないってか、養殖してない。重量が出ないんで採算が合わないって養殖やめちゃってます。けど、単価さえ合えば養殖できます」
「ぜひ!」
「フノリは?ヌメるってか、煮るとドロドロ」
「フノリもいいすね、欲しいすね」
「あんまヌメらないけどマツモは?」
「あっ!マツモ欲しいです。いくらでも欲しいです」
「何でも欲しいんですねえ」(笑)
「もっ!海藻はヘルシーだしフコイダンとか注目されて大人気なんですよ。フコイダンと言えばヌメリですからね。極端な話、ヌメればなんでも売れます!」
「アカモクもヌメりますよね。この辺ではあんまり食べないけど、秋田とかで人気なんでしょ?ギバサとか言って」
「ギバサ人気ですよ。養殖してくれませんかね?」
「ズルモを養殖っすか?この辺の漁師はだーれも相手にしないでしょうね」
「ズルモ?」
「ああ、この辺ではホンダワラの類いをズルモって呼ぶんです。アカモクもホンダワラもマメダワラもフシスジモクも田老ではぜーんぶズルモ。ウニ漁の頃は抜けて流れ藻になるでしょ。スクリューに絡まる厄介もんです。あれを養殖しろなんて言ったら笑われるか、怒られるか」
組合長が言うには、以前、漁業者にアカモクの形状を説明して「この海藻を採ってきて」ってお願いしたら、ほとんど違うヤツだったとか
ズルモはズルモ(笑)