最初にカットソー教室の先生にお会いしたときに、大丈夫なのかな…と思いました。

予約の電話したときも、
「今病院来てるから、あとでまた掛け直すわね。」
と言われたり。
連絡は携帯のショートメールでお願いね、と言われるけれども、そのメールが最小限の端的な文章だったり。

その理由がお会いしてわかりました。

バランス悪く歩かれ、杖歩行なのです。
「脳梗塞してるから、左半身麻痺なの。」

そうなんですね…。
ご自宅のアパートは2階だけど、エレベーターがあり。
1階の郵便受けには2階まで持ってきてね、と張り紙。
引越はしないで済むけれど、いろいろ生活に工夫されているのです。

「文化センターにミシンを持ち込めないの。」
2日目にご自宅で縫製をする理由として話されたこの言葉は、ロックミシンのことを言っているのかな。
家庭用ミシンのことなら、文化センターのルールではなくて。先生の身体的な理由で持ち込めないのだな、と理解しました。

でもさすが、洋裁を業とされていただけあって
右手でハサミを扱い、ミシンも器用にかけれます。
言葉も普通に話せるので、身体だけで言語障害までは出なかったのか…。
いや、あったのだけどリハビリで良くなったのかな。

先生の姿が左手骨折の母さんと重なりました…。
右利きの方が、右側に障害を持つのではなく。
ほんと、左でよかったわよね…という部分で。

母さんも先生みたいに頑張ってほしい。
意欲があれば、一人暮らしだというのに生活が出来ている。先生のご自宅は保健室を開催している喫茶店と同じ最寄駅。

「駅まではバスに乗っていくの。」

保健室にも来てほしいな…。
でもまずはカットソー教室を医療者のひとりとして応援したくなりました。
保健室のメンバーにも先生のことを話したい。
先生のような方に支援の輪を広げたい。

まだお会いしたばかりだけど、チカラになれるだろうか。少し熱い想いが込み上げてきました。