今週は、スイングプレーンについて考えさせて頂いております。ゴルフ界でも有名な「ホーガンのスイングプレーン」について問題提起をしておりますので恐縮してしまいますが、やはり時代の変遷と共に変わるべきものを見極めて、充分な裏付けに基いて考えたいと思っております。
4.ガラス板理論の問題点
ベン・ホーガンによって提唱された1枚のガラス版で表現されるスイングプレーンは、多くのゴルファーの心を捉えて、今でも理想のスイングと考える人が少なくありません。ベン・ホーガン自身が話している、「スイングプレーンはダウンスイング時に腰の回転とともにスイングプレーンは右に傾く」という難しい解釈が忘れられたままに、1枚のガラス板だけが残っているように感じます。
さて、現代の理想のスイングを「リストターンなし」と考えてスイングプレーンを考えた時に、1枚のガラス板のスイングプレーンでは説明できない現象が発生しております。バックスイングからトップオブスイングにかけて1枚のガラス板のスイングプレーンから外れている現象が出てきたのです。そこで、2枚の平面から複数の平面と、スイングプレーンが複雑化してしまい、正しい結論が導かれたとは思えないことになってしまったと思います。その結果、単純な「1枚のガラス板のスイングプレーン」だけが残ってしまい、50年以上も前に提唱されたものが、複雑さを省いて現代にまで残ってしまっているように感じます。そこで、新たなスイングプレーンの概念が考案されることになったのです。次回は新しいスイングプレーンについて話を続けたいと思います。
しかしながら、50年以上前にゴルフ理論を考察したベン・ホーガンは素晴らしいです。
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