長い間ナースとしてお仕事してきました。
最初に市民病院の脳外科病棟で働くことになって、まったくわからなくて毎日が本当に忙しいのと責任と義務でいつも恐れの中に居たように思います。
患者さんの頭や身体に沢山のチューブが入っていて、小さなミスをすることで時には患者さんの生死にかかわるような状態の中でのケア。
夜眠っているときも病院の「ピ・ピ・ピ・・・」というモニターの音が聞こえているように感じました。
毎日のように急変の患者さんのケアがあったり、昨日まで一緒だった患者さんの最後の時を共にすることもたくさんありました。
患者さんの最後を看取ったのち息をつく暇もなく空いたベットには新しい患者さんが運ばれます。
毎日自分の限界を超えた責任と義務と後悔と罪悪感を感じながら張りつめた心の状態で仕事をしていたように思います。
なぜもう少しゆったりと仕事ができる科に配属されなかったんだろうか？
何でナースになってしまったのか？
そんな思いの中で毎日が過ぎてゆきました。
でも少しずつ仕事に慣れ余裕が出てきたころは仕事は全く同じなのに同期と一緒に遊びにいったりととても楽しい時間も増えてゆきました。
そんな中、父がくも膜下出血で倒れ手術を受けて私の勤務していた病棟に運ばれました。
ナースになったのはこのためだったの？そんなことをどこかで感じながら仕事に行くと毎日父の担当になり仕事とプライべートが同じになっていました。
くも膜下出血の発症後に社会復帰できる確率は3分の１、3分の１の確率でなくなると言われる中、父は何事もなかったように元気に社会復帰することになりました。
その後も脳動脈瘤が他にも見つかり、手術をし、大動脈瘤が見つかり人口大動脈の移植をしたり・・・・何度も大きな手術により入退院を繰り返しながらも元気に社会復帰してゆきました。
父の姿を見ながら人の生命力の強さを何度も見せつけられたように思います。
脳外科病棟で働いたのは5年間くらいだったと思いますがこのとき最初の１～２年の間は自分のキャパを超えているように感じてとても苦しかったように思います。
しかしいろいろな事が分かるようになって抽象度が上がってゆくと自然に全体が分かるようになってゆくために次に何をしたらいいのかわかるようになりスムーズに進むようになってゆきました。
本当は私たちに起こる全ての出来事っていつも完璧に起こっていて、できないことが起こることはありえないんですよね。
とても忙しい病棟でしたが、沢山の奇跡の様な回復をされる患者さんとの出会いを体験するたびに人間という生命という奇跡に感動したのを思い出します。
未知に対する恐れをマインドによって感じると私たちは時に「なんでこんなことが私に起こるのか？」そのように感じることがあります。
でも自分のキャパを超えるような出来事が起こることはありえずどんな体験も素晴らしい感動の体験となってゆきます。
未知に対して大きなマインドの恐れを感じストレスになることが起こると思います。
そんな時深呼吸をして恐れを正面にもってきてまっすぐ見つめるとき恐れは消えてゆきます。
そして抽象度が上がり恐れで隠れて見えなかった全体性が現れてきて大丈夫である確信を内側に感じ始めます。
今この瞬間自分が何を行う必要があるのかはっきりと見えてきます。
そして生命が導いてくれるそれらのステップをたどってゆくとき完全性のハーモニーの中に入ってゆきます。
人生に導かれるように勤務先が変わってゆき看護のケアの内容が変化してゆきました。
そして自然に今の仕事をすることになりました。
好きなことを仕事にできることって素晴らしいな～～とずっと思っていましたが、実際はいつも好きなこと（真の自己が望んでいたこと）を仕事にしていたのだな～～と思いますね。
マインドの恐れという抵抗でその事実が隠れていたのだと分かります。
私たちはたくさんの概念を学んできて頭でいろいろなことを判断しようとします。
でも実際はエネルギーレベルではいつも完全に起こっていて、マインドの判断を横に置くときいつも完全性の中に居た事実に気づきます。
恐れやストレスで苦しくなったら、
自分のキャパを超えることが目の前に起こることはありえないことを思い出して大きく深呼吸をしてみてほしいです。
リラックスすることで抽象度が上がりその瞬間何が必要なのかはっきり見えてきます。
そしていつもどんな時も完全性のハーモニーの中で誰もがあるがままでよかった事実が見え始めます。
マインドは完全性が見えないので、この瞬間に抵抗を感じさせ「もっと違う何かが良かった」という考えが湧き起こりますが
この瞬間いつも誰もがいるべき場所にいたようです。
リラックスして生き始めるときこの瞬間の輝きに出会い毎瞬が満たされてゆきます。
そして生命というのはどんどん新しい体験をクリエイトしてゆくもののようで、自然にやりたいことが湧き起こります。
その時は恐れに立ち向かう～～みたいな感覚はなく、ただやりたいからやる！！
そんな未知の体験へのワクワクを感じます。
何が違うのかな？と考えてみると、
間違いというものは存在しないことを知っている安心感のように思います。
マインドの概念（過去の知識）によって私たちいろいろな事を分かっていると信じていますが、実際は全然わかっていなくて分かる必要ってなかったようです。
毎瞬新しい体験がクリエイトされている今この瞬間いつもどんな時も導かれ必要なことは必要な時に真の自己によって与えられます。
自由意識があるかないか？と時々いわれますが、真の自己と自分の意識って本当は分離がないので同じなんですよね。
分離を信じているとき、分離の概念による恐れによってその真の自己の思いが隠れてしまうようです。
深呼吸をしてリラックスをするとき自然に抽象度（波動）が上がり分離の想念を超えた答えに気づきます。
そしていつもどんな時もあるがままで完全に起こっていたことに気付きはじめます。
リラックスして安心して人生（生命・本質）に委ねて子供のように毎瞬を楽しめますように。
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