ペットショップや

ブリーダーから

犬を買うことに比べると

里親になるというのは

正直あまり

簡単なことではありません。

愛護団体で

保護された子達に

新しい家族を望む一方で

誰彼問わず

安易に犬や猫を迎える選択を

勧めることは

できないとも思っているのです。

 

誰でもいいから

あの子を

誰か助けてあげて。

 

こんな言葉が

当たり前のように

様々に飛び交うのが

SNSの世界です。

 

本当は

誰でもいいわけはないし

そもそも

自分に出来ないことを

人に丸投げで頼むこと自体

違うような気もするのです。

 

可哀想で助けられる命は

限られていますし

対症療法ばかりを繰り返しても

完治しない病のように

根深いのが犬猫をめぐる

問題の本質なのです。

 

里親になるには

様々な条件を

クリアすることを求められます。

 

右から左に

先着順とはいきません。

 

ペット業界は

人間の欲望に忠実です。

犬や猫達のための

商売ではないですから

条件など一切問われることなく

欲しいといえば

喜んで売ってくれます。

 

悪質なブリーダーの話が

年々増えていますが

その一方で

本当に心得のあるブリーダーは

その愛情ゆえに

愛護団体と同じくらいの

高い条件を飼い主に求めます。

 

保護犬を迎えようと考えた時

課された条件の厳しさばかりに

目が行きますが

それは犬や猫達の幸せを

思えばこそなのです。

 

自分の何かを埋めたり

満たすために

彼らを迎えたとするなら

それはお互いにとって

あまり幸せな結果を

生まないということを

様々な経験上

知っているからこそ

課される条件だと

理解していただけたらと

思うのです。

 

保護犬を迎えることが

一種のブームのように

なっています。

 

しかし

大切なのは

犬をどこから迎えるかよりも

迎えてから

どう共に生きるかが

大切なのです。

 

それはどこから

犬を迎えようと

飼い主となった以上

問われ続けることであるのです。

 

犬を迎える時に

同じ思いで

その犬の生涯を

見守り支え合える人との出会いを

得られることが

保護犬を迎える

良さではないかなとも思うのです。