A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

MoE/INCAPACITANTS/Painjerk@小岩BUSHBASh 2018.4.7(sat)

2018年04月08日 09時32分02秒 | 素晴らしき変態音楽


“MoE Japan Tour2018 Final“
open 18:30 start 19:00
adv 2300yen door 2800yen (+1d order)

MoE (oslo / norway)
INCAPACITANTS
Painjerk



ノルウェーのノイズロック・トリオ MoE(モー)の5回目の日本ツアー。2016年秋にリリースされた最新作『Examination of the Eye of a Horse(馬の目の検査)』がロングセラーとなり、2017年4月に灰野敬二と対バンしたことも記憶に新しい彼らの最新ステージを初めて観たのが小岩BUSHBASH。演歌の流れる大衆酒場が似合う下町の心臓部にパンク/ハードコア/ノイズ/トラッシュな極端音楽の巣窟があるミスマッチ感、しかもゆったりとしたエントランスホールとバースペースがミュージシャンやファン同士の交流にピッタリ(個人的にはノースモーキングにして欲しいが)。西東京の自宅からは距離があるが、行く価値有りの聖地である。外国人客も多数来場し、コスモポリタンな雰囲気にあふれていた。

●Painjerk


ワンマンノイズユニットとしてはASTRO、K2、Government Alfaなどと並ぶベテランのPainjerkこと五味浩平。モジュラーシンセの複雑なコードを差し替えて産み出す音響は、単なるハーシュノイズではなく表情豊かな電子協奏曲。左右のスピーカーから異なるパルスが発せられ、場面転換に富んだ展開はほぼ地蔵状態で聴いていても疲れを感じない。低音に始まり低音に終わる輪廻転生パフォーマンスだった。

●INCAPACITANTS


先日来アイドル論の資料としてジャパノイズについて調べていたが、美川俊治とコサカイフミオの凸凹ユニット「インキャパシタンツ」こそ日本にしか生まれ得ない「暴走した」極端音楽の最高峰だと実感した。ハンドメイドの機材を駆使して全身で鳴らす「ノイズ」はサウンドだけでなく五感すべてを刺激する。ノイズがロックやパンクやメタルに負けないライヴ・ミュージックであり、プロレスや格闘技以上の肉体演舞であることを提示し続ける二人のアスリートは、コサカイの機材破壊で完結した。




●MoE(モー)


ノルウェー産プログレッシヴノイズロック3ピース「MoE」のメンバーは元々エクスペリメンタル/前衛音楽の出身である。アートの世界の中だけの活動に飽き足らずロックバンドを結成してライヴ・シーンで活動するスピリットはは、ノイズをロックと同化したジャパノイズと同じである。ベース/ヴォーカルのGuroの引き攣ったヴォイスと、不定形なノイズコアが会場をモッシュの嵐に巻き込んだ。




ノイズから
ハードコアまで
爆裂だ

アルヴィン・ルシエの来日公演に出演したオーレン・アンバーチも来場していた。右はMoEのGuro。
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