最近、『みんなの日本語』のある課が当たった。

「お~、ここはまさしく、日本一厳しいと言われる日本語教師養成講座の教壇実習で3か月、練りに練って教案を作り、クラス実技に臨んだところじゃないか~。」


ちなみに、今の学校に入るとき、「○○養成講座では教壇実習を取られましたか。」と聞かれた。

(※教壇実習とは、420時間養成講座のカリキュラムの最後にある、いわゆる実技で、いろいろコースはあるけど、教壇実習は、養成講座に併設する日本語学校で、まさに進行中の課を、20人の学生を前に授業するコース)

どうやらうわさには聞いていたが、検定合格よりなにより、そこの養成講座の教壇実習でトレーニングをしたという効力は、採用に際して高いようだった。

よし、ちょっとこれでやってみよ~っと。学生のレベルも同じぐらいだし。

(準備も楽だし

同じテーマでひっぱる手法で、完全なオリジナル。教科書の例文は一切使わない。オーディオリンガルで易しいから難しいへ、i+1の連続・・完璧だあ。
そのあと、コミュニカティブでディスコースをして、今は主流になりつつあるタスクをすこし・・・おお、やはり完璧だあ。教壇実習をご担当くださった、この道17年の先生の顔を久びさに思い出す。だいたい季節感も一緒だし、ほとんどこれでいけるな。


で。 

よかったんだと思う。結果的にそこの課のテストの点も、ほとんどみんな良かったし、その文型が頭の中に刷り込まれた感じはあったと思う。


でも、な~んか盛り上がらなかったんだよねえ。


なんでかな。

多分、そのときの学生ひとりひとりの状況、その心のうちを見ながら作り上げた教案じゃなかったからだと思う。

学生から見ると、テンポもいいし、いいもん見せてもらいました、よくわかりました、だと思う。でも、はやりどこか一方通行だったんだな、これが。

トータルの彼らの満足度はプラスマイナスゼロ、みたいな。

生もの相手だから、形にあらわれたりあらわれなかったりすることもあるけど、
生ものの心を見ながら、スパイスを入れたり、少しあっためたり、ぐつぐつ煮込んだり、強火でサッといためたり、いろいろ「気持ち
を盛り込んだ教案を作るのがいいんだな、って思った。



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