沖縄より、横川明子です。
風水集落のフィールドワークで、宜野湾市喜友名に行ってきました。
ここは、石獅子が集落を取り囲むように設置されています。集落の拡張による石獅子の配置の変化について、民俗学者の仲松弥秀さんの文献で、紹介されている集落です。ようやく足を運ぶことができ、感激です。
集落の入り口にも、このようにな案内版があり、「喜友名の石獅子群」として、7体の石獅子が紹介されています。
出発地点を公民館にするのは、公民館が、集落の中心地点にあるケースが多いからです。喜友名公民館も、道を挟んで斜め前から移動した歴史があるようですが、地図上では、現在もほぼ中心地点にあると言えます。
右側手前に公民館があり、その前の道は、集落の中心を通る中道です。
公民館をスタート地点として、何を見るかというと、以下の点を一通り見ていきます。
・周辺の地勢をざっと見渡す。
・方角をみる
・周辺に高くなっている山や丘陵があるか、そこに緑は残っているか
・どちらからどちらに向かって、土地が傾斜しているか
・海はどちらに見えるか
・川はあるか
・水場はどこか
・公民館は、どちらを向いているか
・周辺の家はどちらを向いているか
・ゴバン状になっているか
・「玉帯路」の形をしたふくらみのある道があるか
・集落を取り囲む抱護林はあるか
これらの情報から、何を読み取るかというと、集落の前後をまず見分けます。前後が分かれば背後には、集落を守る腰当の森があるはずで、その自然の緑は、拝所として、今でも残されているケースがあります。
シーサーを写真に撮る時、普通は、こんな感じで、正面から撮りますよね。
しかし、風水師は、獅子の後ろに回り込みます。
こうすると、獅子がどちらを向き、何を殺気として捉えたかが見えてきます。
元々の位置から移動している獅子もいれば、設置当時とは、周辺の環境も大きく変わってしまっているので、判断は難しいですが、集落に背を向け、外側から集落に入ってくる直線的な氣の流れに対して、獅子の顔を向けているケースが多く見られました。
そして、集落前方の道路で、集落を抱きかかえるように、こんなカーブを見かけたら、これも風水師が関わった痕跡かもしれません。
右にちょっと膨らんで、カーブしています。
これは、風水の都市計画で使われた玉帯路かもしれないと、想像しながら、歩いてみます。
様々な文献を事前に読みつつも、先入観や固定観念にとらわれないように、ある程度情報をセーブして、当時の風水師になったつもりで、現地を調査してみるという感覚も、とても楽しいものです。
今回は、初回の調査ですので、この辺りで一旦持ち帰り、文献調査で補いたいと思います。
集落の風水調査は、現代住宅を建てる際、家の立地を見るとき、家の向きを考えるときなど、大いに参考になります。
自然との調和を大切にした先人の知恵を生かし、心地よい住宅が増えるといいですね。
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