機械泡消火設備(空気泡消火設備)の放射試験 | 消防設備点検ブログ@サイボウ君

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久々にブログを更新します。
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前回ブログの動画のご紹介です。

 

泡放射試験

 

ブログのタイトルみてはてなマークはてなマークはてなマークと思った方がほとんどだと思います。


昭和40年初期までは、
泡消火設備は大きく2種類ありました。
機械泡消火設備化学泡消火設備です。

 

機械泡消火設備とは別名を空気泡消火設備といい
動植物性タンパク質の加水分解生成物を基剤とする溶液や
界面活性剤を基剤とする溶液を指定濃度(ほとんど3%)の水溶液に希釈したものを
機械的に攪拌すると同時に空気を吸引することにより発生する空気を核とする泡です。

 

化学泡とは別名をフォーマイトといい
炭酸水素ナトリウムの水溶液と硫酸アルミニウムの水溶液との化学反応により発生する
二酸化炭素を核とする泡です。


化学泡って消火器では聞くけど泡消火設備ではほとんど聞いたことはないです。

昭和40年初期の消火設備の資料を読むと

昔は化学泡消火設備もあったみたいです。
見たことないので、まだ設置されている施設があれば見てみたいです。


今回放射する泡消火設備は前回ブログでご紹介した動画の解説です。

この施設に設置されている泡フォームヘッドは、ニッタン製のNFL35です。

第一化成産業㈱のDKウォーターとの組み合わせでは
高さ1.5m~11.5mまで取付可能です。

 

この放射区画内には泡フォームヘッドが12個設置されています。
水成膜泡消火薬剤を利用した泡放射試験では、

1000mlメスシリンダー2本で泡を採取し
25%還元時間、発泡倍率、希釈容量濃度を測定します。


作業では高所作業車2台使用しました。
12個のフォームヘッドのうち10個はビニールシューターやホースで養生し
組立プールへ誘導します。

残りの2個はホースで放射試験をしやすい位置まで移動させ放射試験を実施します。

 

泡放射試験泡放射試験

 

泡フォームヘッドから泡が出ているところです。
ビニールシューターが透明なので上から白い液体が落下しているのが分かります。

 

 

 

泡放射試験泡放射試験

 

メスシリンダーに泡が溜まっていきます。

 

 

泡放射試験

 

メスシリンダーに泡が溜まったら手持ちのストップウオッチのスイッチを入れます時計

採取した泡質量の25%水に還元する時間を測定します。


例えば200gであれば25%の50g、
50g水に還元する時間が60秒以上であれば良好です。

 

水に還元する時間が長ければ長いほど良好という事です。

現行法では60秒以上であれば正常ですが

昭和40年初期では60秒以上10分以下となっています。

 

 

 

泡放射試験泡放射試験

 

採取した泡質量を測量し25%還元時間を測定しながら発泡倍率を測定します。


これも昭和40年初期では6倍以上10倍以下と厳しかったんですが

現行では5倍以上あればいいとされています。

 

 

 

泡放射試験


最後に希釈容量濃度を測定すれば終わりになります。
3%水溶液の泡消火設備になるので

3~4%であれば混合比は正常ということになります。

 

朝8時30分から準備し測定が終わったのが昼14時ぐらいです。


これから片付けをします。

片付けが終わったころは外が暗くなっていました満月

もうクタクタです
1日がかりの泡消火設備の放射試験でした

 

下矢印下矢印動画をのせました下矢印下矢印

 

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