みなさま、こんばんは
前回のラファイエットグルメのレポには、嬉しいコメントを頂きありがとうございました
やっぱり、海外のデパートやスーパーは楽しいですよね
今夜はその後に行ったコンサートについて、ご紹介したいと思います
コンサートの会場は「マドレーヌ寺院」です。
ギャラリーラファイエットやプランタンから、ほんの10分程の場所にあります。
三越や高島屋から徒歩10分の場所に、1842年完成の歴史的建造物があるなんて
これってすごい事ですよね
マドレーヌ寺院はブルボン王朝によって着工後、フランス革命によって建設が中断されました。
その後、かのナポレオンが軍の勝利の記念碑として建設を引き継ぎ、1842年に完成しました。
その後ナポレオンが失脚し、ルイ18世によってカトリック教会に変更されました。
以上の経緯から、キリスト教の教会としては異例の、ギリシャ様式の重厚な建物となりました
こちらは、寺院を真裏から見た所です。
高さ30メートルもある柱が、ぐるりと一周52本も並んでいます
こちらが寺院の正面です。
古代ギリシア・ローマ神殿を模した、重厚なネオ・クラシック様式が素晴らしいですね
寺院を背にして、右を向けば高級デリカテッセンの「エディアール」
左を向けば紅茶やエクレアで有名な、こちらも高級デリカテッセン「フォション」
まるで、デパ地下のような場所に建っています。
まるでギリシャ神殿のような建物。なのに教会というギャップにビックリ
あまりに壮大な建物なので、カメラに収まりきれず
真ん中の柱と柱の間にいる黄色い人と、寺院の大きさを比較してご覧下さい。
(Wikipediaからお写真を拝借しました)
近くまで来て寺院を見上げると、その大きさに更に圧倒されてしまいます。
こんなに明るいですが、8:30pm頃の写真です。
美しく可憐な花が、咲き乱れていました
ぐぐーーーんと、ズームア-ーーーップ
アンリ・ルメール作「最後の審判」の素晴らしい彫刻が施されています。
外はまだ明るかったですが、中は一転してほの暗く重厚感で一杯です。
薄暗い中、温かみのあるランプの灯りにうっとり
美しい天井のレリーフを眺めながら、ゆっくりと祭壇に向かって歩いて行きます。
席は自由席でした。開始前30分でしたが、前の方は既に埋まっていました。
緩やかに弧を描くアールの天井。そして美しいレリーフにうっとり。
天井フェチの私。上を見上げては、ため息ばかりなり
祭壇が近づいて来ました。荘厳な雰囲気に心躍ります
マロチェッティらによる「聖マグダラのマリアの歓喜」の像。
寺院名の「マドレーヌ」は、イエスキリストの死と復活を見届けた「マグダラのマリア」に由来します。
ヨーロッパの歴史的建造物に描かれた、これらの素晴らしい天井画の虜になりました
若くて美しい女性による、バイオリン、ビオラ、チェロの弦楽四重奏
そして、ソプラノ歌手の「Cécile Besnard」さんが登場しました
まるで女神様のような、優美なブルーのドレス
この日の演奏は、シューベルトとグノーの「アヴェ マリア」
シューベルトの方がポピュラーですが、グノーのアヴェ マリアも大好きです
他の日程で、モーツアルトのレクイエムが演奏される日と迷いました。
かのショパンの葬儀は、ここマドレーヌ寺院でとりおこなわれたんです。
葬儀では、遺言通りにレクイエムが演奏されたそうです。
教会でレクイエム(死者のためのミサ曲)を聴くなんて、これ以上無いわと思いましたが...
母の「暗くて退屈だから、ヴィヴァルディやアヴェマリアの方がいいじゃない」
という一言で、この日の演奏に行く事にしました。
結果は、アヴェマリアにして大正解
壮大な教会内に響き渡るソプラノの高音が素晴らしく
マリア様の前でマリア様の曲を聴く、これ以上無い素晴らしい経験でした
やはりソプラノは、華があって聴いていて楽しくなります
続いて、ヴァイオリンソロの男性が登場しました
演奏は、ヴィヴァルディの四季。
軽快なリズムと、弦楽四重奏の女性アーティストとのコラボレーションが素晴らしかった
その他の演奏は、ヨハン パッヘルベルのCanon、トマゾ ジョヴァンニ アルビノーニのAdagio等。
この日は、右端のチェロの女性のお誕生日だったんです
男性が指揮をしながらサプライズで、Happy Birthdayの演奏が始まり、会場も大合唱
私達ゲストも思いがけず参加出来て、すっごく良い思い出になりました
コンサート終了後しばらくして、チェロの女性と出口でバッタリ。
森泉さん似の、スタイル抜群の超美人
素晴らしい演奏に、感謝の言葉を伝えたら....
「ニホンノカタデスカ」
なんと、フランスと日本のハーフの女性でした。
しばらく英語で立ち話していて、あらためて「Happy Birthday」と伝えたら、満面の笑顔で両手で握手してくれました
弦楽四重奏に、ソプラノに、バイオリンソロと、あっと言う間の90分でした
演奏後は、しばらく教会内を見て回りました。
イエスキリストの姿には、心に迫る物がありました。
こちらは、リュード(François Rude)作による「キリストの洗礼」の像です。
こちらは、プラディエ(James_Pradier)作による「聖母マリアの婚礼」像です。
細部まで細かな彫刻が施され、見ていて飽きませんでした。
確かこの上に素晴らしいパイプオルガンがあったのに、写真を撮るのを失念
入口の銅製の扉のレリーフです。
トリケッティ(Henri de Triqueti)による「十戒」をテーマにしたレリーフが施されていました。
コンサートを堪能して、寺院内をゆっくりと見学して、もうお腹いっぱい
時間が遅いので治安上躊躇しましたが、やっぱり行って本当に良かったです
チケットはこちらで購入しました
CLASSICTIC.com ←click
私が行ったコンサートは、寺院内での気軽な物でした。
みなさん服装もカジュアルで、観光客も多かったです。
時間は90分間、お値段は34ユーロ(約5,000円)でした。
壮大な寺院の中でクラシックを聴く機会はそうそう無いため、大変オススメします
Youtubeの動画を発見しました
1分27秒と短いので、どうぞお気軽にご覧になってみて下さい
Concerto da Igreja da Madeleine ←click
本日も、お写真てんこ盛りとなってしまいました
色々なエピソードも交えてご紹介致しましたが、お楽しみ頂けましたでしょうか
それではみなさま、明日も良い日でありますように
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