先発医薬品とジェネリックで適応症が違う薬のまとめ。TS-1他。
64歳男性、消化器科。
変更不可✓
Rp1 TS-1 OD(25) 3T
1日2回朝夕食後 14TD
(朝2T夕1T)
「この薬のジェネリックはないの?」
ー患者さんの状態ー
この方、膵癌にてティーエスワン配合OD錠T25を服用している患者さん。
4週服用2週休薬のサイクルを4クール目。
今回のお薬代は3割負担で9080円。
かなり厳しいよう・・。
さらに、同じ科からリパクレオン、ウルソデオキシコール酸、ラベプラゾール、トラゼンタが処方されており服用中。
ちなみに、うちで扱ってるエヌケーエスワン配合OD錠T25に代替すると・・、5200円ほどになる!!
2週間分で約4000円が浮く!!
これだけ変わると助かりますねぇ。
はぁぁ・・、でも代替不可なので変えられないのですよ。
それに、代替不可になっているのにはちゃんと理由がある訳で。
この時は、
「この薬のジェネリック医薬品は発売になっているんですが、今のところ腫瘍ができた場所によって保険が認められていたり認められていなかったりします。
先発医薬品の適応症が徐々に増えていったので、それと同様にジェネリック医薬品も少しずつ適応症が広がっていくようです。
ちなみに、今のところジェネリックの適応が認められているのは、最初に胃に腫瘍ができた人だけです。」
と返答。
長々と説明しましたけど、納得してもらうのは難しい・・。
ジェネリックあるなら使えるでしょ!!
と思いますよね。普通。
最終的には、
「結局、ジェネリックにはできないのね?」
と。
私 「そうなんです・・。」
これはどうにもならない・・。
ってか、NKS-1の適応症がいつの間にか広がってますね・・。
胃癌だけじゃなくて、7月から頭頸部癌にも使えるようになってます。
うーん、今回のTS-1については、ジェネリックと適応が違うってのは知ってましたけど、こういう薬ってまだ結構あるよね??
ちょっと前まで、ウルソとかプレタールとかタケプロンとかも気にしてましたけど、今は適応一緒になってますよね。
今も適応が異なる薬の一覧とかってないものなのかな??
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あっ、あった!!
効能効果、用法用量等に違いのある後発医薬品リスト
あぁ、ビ・シフロールの足ムズムズもそうだよね。
このリスト、目を通しておいた方がよさそうだ。
一般名処方が増えてきて、ジェネリック医薬品を推奨されると、変えちゃいけないものまで変えてしまいそう・・。
何の目的で使用されているか薬局でわからない場合もあるので、先生方も代替不可にチェックをつけて対応してくれると助かります。
隣の病院では、代替不可のチェックに加え、アリセプトが処方になった場合、『レビー小体型』など病名を備考欄に入れてくれることもあります。
大手の薬局だとこの辺の対策も決まってるのかな??
最後までお読みいただきありがとうございました。
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