ザイザルシロップについて。特徴と文句などw他剤との配合変化は?
もう、
ザイザルシロップ0.05%
が発売なって1年以上経ち、長期処方がでることもしばしば。
今回は発売前にグラクソ・スミスクラインのMRが来て資料と製剤見本を置いていったときの話し・・。
薬価収載:H26年4月
薬価:1mL 19.60円(H27年現在)
「味見にどうぞ」と置いて行った製剤見本・・。
75mL・・、ザイザル錠5mgが7.5錠分。
結構デカ目ですね。
製剤見本のために存在しない包装の75mL瓶まで作ってしまったの?
今のところ、製剤としては200mLの瓶しかないようですが・・。
随分太っ腹ですねw
早速味見を・・。
・・・。
って、開けにくいっ!
製剤見本の瓶まで、乳児の誤飲を防ぐCRSF包装にしてるわけ?
(キャップを押しながら回すプッシュアンドターンタイプの容器)
んで、味は・・昔食べたガム・・
バブリシャス!?w
それでは、そろそろまとめていきます。
小児への効能・効果は?
アレルギー性鼻炎
蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
小児の用法・用量は?
通常、6ヵ月以上1歳未満の小児には1回2.5mL(レボセチリジン塩酸塩として1.25mg)を1日1回経口投与する。
通常、1歳以上7歳未満の小児には1回2.5mLを1日2回、朝食後及び就寝前に経口投与する。
通常、7歳以上15歳未満の小児には1回5mLを1日2回、朝食後及び就寝前に経口投与する。
うーん、大人は1日1回なのに、何で小児は1日2回になっちゃうかな??
子供に薬飲ませるの大変なので回数少ない方がいいと思うけど!!
ほぼ同じ成分のジルテックも小児に対しては1日2回なんですが、こっちはしっかり理由が書いてますね。
「小児においては成人と比べて本剤の成分の血中消失速度が速い(クリアランスが高い)こと、成人と同じ用法において最高血中濃度が一時的に高濃度となること、また1日1回投与した場合、同じ用量を1日2回に分割投与した場合と比べて定常状態における最低血中濃度は低くなることから、定常状態における濃度差を少なくし有効性及び安全性を確保する観点より、小児の用法を1日2回と設定しております。」
とな。
ザイザルも同じ理由??
イヤイヤ、6ヵ月以上1歳未満は1日1回だし!!
それに1歳と6歳で同じ量なんてジルテックより雑ですね。
それならいっそ、2.5mLの分包品にしてしまえばいいのに・・。
ってか、何でシロップなの?
ドライシロップの方が扱いやすそうですが・・。
資料によれば、
低年齢の小児の保護者の希望が最も多い剤形が、
液状・シロップ
だそうです。
6ヵ月から使用できるって"売り"を活かすにはシロップが最適ってわけですね。
ちなみにジルテックDSやアレロック顆粒は2歳以上。
後日、配合変化についての資料をメーカーからいただきました。
ってかこの資料、インタビューフォームのコピーじゃねぇか・・。
詳細はインタビューフォームで確認できますが一応書いときますね。
バナンドライシロップ5%
フロモックス小児用細粒100mg
エリスロシンドライシロップ10%
アスベリンシロップ0.5%
イノリンシロップ0.1%
ベネトリンシロップ0.04%
小児用ムコソルバンシロップ0.3%
タベジールシロップ0.01%
ポララミンシロップ0.04%
アレロック顆粒0.5%
セレスタミン配合シロップ
デカドロンエリキシル0.01%
リンデロンシロップ0.01%
LL配合シロップ小児用
カロナールシロップ2%
クロフェドリンS配合シロップ
アタラックス-Pシロップ0.5%
リスパダール内服液1mg/mL
アセトアミノフェン細粒20%(TYK)
フラビタンシロップ0.3%
ハイチオール散32%
ムコダインシロップ5%
以上の薬剤との配合変化を検証したようですが、配合後7日間では残存率など特に問題ないようです。