明けましておめでとうございます。
年内の更新はやはりできませんでしたか。
さて、前回、自分のねこに胃瘻チューブを設置するという記事を書かせていただきました。
(当然ですが、記事にするために入れたわけではなくて、必要なので、設置しました。)
麻酔中ですね。
設置は15分ほどで終わりますが、今回は写真を撮ったりしていましたので20分ほどかかってしまいました。
チューブが出る予定の場所の毛を刈ります。
左わき腹、最後の肋骨の1センチくらい後ろにチューブを出しますので、そこを中心にしてという事ですね。
内視鏡で胃の中から光を当てて、外からワイヤーを入れる位置を決めています。
(設置に関しては、難易度の高い手技ではありませんが、あれこれと手順があり、分かりずらいと思いますので、「ほ~」くらいに見ていていただければと思います。)
いろいろあってチューブが付きます。
この、皮膚から出たチューブを90°曲げてくれる部品が、とても役に立ちます。
ここで曲げてもらえると、皮膚にかかるテンションが大いに減らせ、きれいな胃瘻にすることができます。
で、私が病院にあるリング状のネットを用いて作成した簡易衣服を着せます。
中にはこの簡易衣服を何回か取り替えながらずっと使っている方もいたと思います。
シンプルながら、割と使いやすいんですよね。
それがまだ私が洋服を作り上げていない理由にもなっていますが・・・・。
設置後3時間くらいだったと思います。
元気。
(写真右側の片目は、もともとないです。カラスにつぶされたか、感染症で溶けたかして引き取った時からありませんでした。)
さて、簡単に胃瘻チューブからの食事をご紹介します。
作成時間は、誇張なしで1分程度です。
なぜか妻のお父さんがいきなりプレゼントしてくれて、使いどころが無くて困っていたミキサーの出番がとうとうやってきました。
ネコのエサなんかに使うと聞いたら怒るかと思いきや、
「ありがとう。何でもいいから使ってください。」とのことでした。
妻も困っていたようです。
お言葉に甘えさせていただいて…
さて、中に食べさせたいフードを入れます。
胃瘻チューブを入れても、食べたければ口から食べられます。
ただ、こういうときに自分から食べるのは缶詰とかおいしい物だけなので、病気から考えて一番食べさせたいものを胃瘻から入れます。
例えば薬を飲ませるのが大変なこでも・・・・・・。
ギャワーーーーン(ミキサーの音)15秒。
ははは。粉々ですわ。
水を適当に追加。
この時に足し過ぎると、チューブから入れる液体の体積当たりのカロリーが低くなってしまうので、足しすぎ注意。
こんな冷たいものを入れたらかわいそうです。
後、栄養分も溶けていませんし、粒子が残っていてさすがにチューブが詰まります。
電子レンジで20秒加熱
もういい感じにとろとろになっています。
で、注射器的なもので吸ってから、チューブから流します。
最初のみ、逃げていましたが、私のねこに関しては、ごはんを入れている間はごろごろ言いながら顎を擦り付けてきます。
また洋服やチューブからの食事の注意点やポイントなどを記事にしていきたいと思います。
寝ますヾ( ´ー`)
※「ペット医療」の情報について※ この情報では病気や症状をピックアップして、一般的な診断法や症状、オーソドックスな治療法について記載していきます。 獣医療は人間の健康保険のように公的保険制度がありませんので、一つの病気に対して各病院で使う薬剤、薬剤量及び治療法の選択基準(即手術をする医院もあれば、内科で病気を散らすことを第一目的として行うなど)が異なります。 そのため、当院で一般的に行われる診断や治療が、現在あなたのかかっている動物病院と異なる可能性はあります。 その場合、ここでの情報をお読みになった時に、 「インターネットで書いてあることと違うことをされた!」 もしくは 「私のわんちゃんが受けた治療とは違うことがここに書いてある!」 と問題として取り上げるのではなく、参考として読んでいただければと考えております。 千葉県佐倉市のJAHA認定病院:しらい動物病院 にほんブログ村
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