それは、 あなた自身のために。
FROM やましたひでこ
写真 金子睦
モノが減ると、家事も減る
『家事の断捨離』＜大和書房＞より
９月11日、月曜日。
＜旧暦文月二十一日＞
九月となったばかりと思っていたら、
もう、１０日も過ぎて。
なんて、思ったりはしませんか？
まったく、スケジュールを
追いかけているのか、
追いかけられているのか、
いったい、どっち？
どうしても、スケジュールは
先へ先へと入れていくものだから、
気持ちの方は前倒しで進んでしまうもの。
実際、私など、気持ちは来年に
跳ばざるを得ないことも幾度もある。
つまり、来年の仕事が幾つも
予定に入ってくる訳で、そして、
その調整に気を取られているうちに、
追いかけていたはずの予定が
いつの間にか目の前を通り過ぎて
いくような感覚を覚えることが
あるのです。
そう、乗り遅れ感、取り残され感。
ともすると、こんな気持ちの往復
になってしまうことがありますね。
どちらにしろ、それは焦り。
焦りとは無縁の身となって、
今を生きる
今、ここ、私
こんな言葉こそ、口で言うのは簡単、
でも、とっても難しいことであるのは
言うまでもありませんね。
だからこそ、目の前のモノ、
目の前の空間を通して、
今の自分に立ち返る術（すべ）、
すなわち、断捨離で、
モノを絞り込み選び抜いて、
自分の身の周りのことに
焦点を合わせるトレーニングと
空間づくりをしていかなくては
と思うのです。
けれど、この「今の自分」に
立ち返ること、つまり、
身の回りの大切なメンテナンスを、
私たちは、家事労働と呼び、
時に面倒と思い、時に嫌い、
時に忌まわしく感じてしまうもの。
なぜなら、そこに、家族から
自分が期待するような評価を
得られることは稀だし、なにより、
自分自身も、それを評価していないから。
私、思うのですよ。
家事こそ、「今、ここ、わたし」
「今を、生きる」、つまり、
自分の意識を今この時に、
自分の立ち位置をこの場に
戻すことができる、
素晴らしい機会であると。
それは、
誰のためにするものでもなく、
家族のためにするものでもなく、
自分自身のためにするもの。
しかも、誰かがいるからこそ、
適度な強制力がうまく働いて
することができるのだと。
今の自分に必要なモノと、
必要ではないモノの違い見極めること。
今の自分に美味しい食べ物と、
美味しくない食べ物の違いを味わうこと。
今の自分に居心地の良い住まいと、
居心地の悪い住まいの違いを感じ抜くこと。
違いを見極め、味わい、感じ抜いて、
それらを最適化させていく行動が
家事仕事。
つまり、片づけであり、
食事作りであり、
住まいづくりなんですね。
家事に対しての「やらされ感」を、
家事に対しての「虚しさ」を、
あなた自身が断捨離できた時、
あなたの家事すべてが、
あなた自身の「今、生きる」ことの
取り戻しに繋がる。
断捨離という「引き算」の視点と
思考と行動を持った時から、
あなたの家事意識が変わり、
家事を「今、ここに立ち返る」術として、
活用、機能させることになるのです。
はい、以上を、
ごくごくシンプルに言えば。
せっせと断捨離して
スッキリしたキッチンで、
シンクをひたすら磨き光らせる
行為こそが、マインドフルネス、
「今、ここ、私」の瞑想なのですね。
さあて、あなたも、
一つでも余計なモノを断捨離して、
水道のカランをピカピカにしよう。
あれ、もちろん、別のものでも
構いませんが。
そうそう、よろしければ、
このブログ記事もどうぞご参考に。
あなたも、こんなことがきっと
出来るようになりますから。
◆『私に、いっぱいの内緒話を打ちあけてくる』
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それでは、ごきげんさまにて。
やましたひでこ断捨離メールマガジン 2017/09/11
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