いやぁ、正直言わなきゃいけんことが多すぎて何から言えばいいのかわからんぞ。

 

とりあえず今日の試合はお互いのチームのエース対決、方や昨年の最多勝。最高勝率の野村祐輔、方や最優秀防御率、最多奪三振の菅野。同級生でお互いドラ1当然負けられない1戦で投手戦の期待も高まる試合でした。

 

勝てるピッチャーか、点を与えないピッチャーか、私はどっちがこの試合をものにするのかそういう視点で見てましたが、とにかく菅野は最初から飛ばしに飛ばすわけですよね、3回までで早くも三振6つという、これで9回まで持つのかというピッチング。

 

方や祐輔は省エネピッチングで菅野とは真逆のピッチングで打たせてとる、しかし3回まで必ず先頭バッターを出してしまう、まあ味方のエラーもあり不運なとこもあったんですが3回裏も先頭バッターを出し送りと内野ゴロで3塁までランナーを進めたとこでサードゴロを安部が悪送球ですよ。

 

一番やっちゃいけないミスでの失点、これで流れはジャイアンツへ行ったような気がしたが、4回表菅野も飛ばしすぎと打順ふた回り目でランナーを2人出すが松山、エルが今日がブレーキで得点にはいたらず。

 

ただ祐輔に比べ菅野は球数が徐々に嵩んできたような気がした、4回裏祐輔がようやく三者凡退に抑えると5回表菅野にカープ打線が襲いかかる。

 

まずは先頭の安部が6球目をライトフライでワンアウト、石原がヒットで出塁し祐輔がスリーバントになりながらも送りバントで送る。田中には投げにくいのかフォアボールで2死ながら1、2塁で今日すでに2安打の菊池。

 

ここで菊池が三遊間へ内野安打で満塁、ここで丸に1打を期待しましたが菅野渾身の151キロで丸を三振に打ち取りガッツポーズ、しかしこの回終了で96球まで投げさせたのは何げに大きかった、大体ガッツポーズ連発しすぎなんですよそれだけ気合が入ってるのはわかりますが力が入りすぎてる時の菅野は攻略できるんです。

 

ただ5回裏に想定外の下位打線でのチャンスメイク、またも先頭バッター重信にツーベースを打たれピンチ、しかし小林、菅野と打ち取りランナーを釘付け、これで安心したわけでもないでしょうが1番中井にまさかのツーランホームランで3−0とされる。

 

しかし今日のポイントはこの中井のツーランホームラン、これが出たおかげで試合の流れが急激に動き始めた。ハッキリ言うとこのホームランがなければ1−0のままですのでカープの攻撃は慎重な攻めになっていたと思う、ランナー出ても送りバントとか進塁打狙いとかになる。

 

3点差になったことでもう打つしかない、作戦関係なしの打ってけ打ってけなんです、これが功を奏した。しかも菅野は前半の飛ばしが祟ってそろそろ捕まえどきでもある、いいことが重なったのだ。

 

6回表まずは先頭の誠也がレフト前で反撃の狼煙をあげる、そして今日菅野にあっていない松山なのにストレートのフォアボール、無死1、2塁とチャンスが広がった。

 

ここでさらに菅野にあっていないエルドレッドだがここはホームランなんか打たれたらあっという間に同点ですのでここで最後の力を振り絞るような150キロのスロレートでエルを三振に切って取る、しかしここで誠也がノーマークなのを突いて三盗を決める、この三盗が実はこのあとのまさかを生むんだな。

 

1死1、3塁でバッターは安部、ここで安部の打球はファーストゴロ。誠也が半分ぐらい出かかったとこでストップしたため阿部がバックホームせずセカンドへ送球しようとするがセカンドのベースカバーに誰もいない、その少しの隙を突いて誠也がホーム突入で1点を返す。

 

なんともベテラン阿部のお粗末なプレーですがこれがカープの足を使える選手が多いという強みなんですよね、とは言っても阿部は捕った瞬間にバックホームしないと他の野手が混乱してしまいますからね、せっかくの真正面のゴロで迷ってはダメでしょう。

 

とにかくカープの試合で相手チームは信じられないようなミスを出しますよね、これもカープの足を使った野球で撹乱してる賜物だと思うんですよ、確かに防げるミスだと思うんですがカープが誘発してるというのもあると思うんです。

 

さて2点差になってなお1死1、2塁、ここでカープは勝負をかけて石原に代打新井、今日は新井はスタメンお休み、4番に初めて誠也が入っていましたがここ1番のとこで代打。

 

菅野はこの回も球数が嵩み、さらに阿部のフィルダースチョイスでちょっとガックリきてるようにも感じましたがここは新井をボテボテのショートゴロで2死2、3塁。

 

まあこの時点ではもう1点取って1点差にはしておきたいなぁと思っていた程度だったんですが、祐輔にも代打小窪と代打攻勢で勝負をかける。

 

正直今シーズンあまりよくない小窪をここで代打?ってのもあったんですよ左の天谷とかいたし、しかしベンチの信頼は半端じゃなかった、そして期待にも応えるんですよ選手会長は。

 

菅野の119球目のストレートを流し打つと前進守備のライト長野必死の追走も目測が合わず最後は足がもつれて後頭部をフェンスに打ち付けてしまう始末(もちろんボールは捕れず)2人のランナーが相次いでホームイン、打った小窪も三塁を陥れるスリーベースでなんとも痛快な同点打。

 

ベテランの阿部と長野のこの守備では菅野もさすがにあの表情でしょうテレビ見た人はわかると思うが。まあ長野は前進守備だったんでしょうがないとこもありますが。

 

こうなるとまだまだ勢いはカープ、広輔にフォアボールを与えたとこで菅野は降板、しかし出てきたのがルーキーの谷岡とは今日3安打している菊池にルーキーとは他にピッチャーがいなかったのかな。

 

今日の菊池には逆らえない、初球をセンター左への逆転タイムリーここでまさかの祐輔に勝利投手の権利が発生し菅野に負け投手の権利が発生というまさかの展開、5回表までの攻防はなんだったのか。

 

このヒットで1塁ランナー田中も好走塁で三塁まで行き再び1、3塁の形を作る、こういう盗塁だけでない次の塁を狙うというのがカープの野球、三塁まで行くことによってワイルドピッチやパスボールもできなくなりますからね、落ちる球とか使いづらくなる、走塁がいかに武器となるかわかるでしょう。

 

谷岡を変えず続投させるが丸にフォアボールで満塁、ここで打者一巡し初4番の誠也に回ってきた、ここで谷岡はフォークばっかり投げてくるんですが誠也も粘って粘って、なめんじゃねぇと言わんばかりに右中間へ2点タイムリーツーベース、これで6−3とリードを広げる。

 

ここでようやくピッチャーを交代ですがまたもルーキーの池田、松山の打順ですがいいとこがない松山ですし左ピッチャーということで代打堂林、しかし池田もここでフォアボールを出し再び満塁。

 

そしてエルドレッド、今日3三振とまったくいいとこがないエルですがここでホームランを打てば関係ないといったとこでしたが三球三振と4三振、今日はエルまったくいいとこ無しでお役御免。

 

まあとにかく一気の集中打で3点リードに変わりましたが、祐輔が5イニングで降板したということでここからのやりくりが大変、何たって守護神中崎の離脱で継投の逆算できない

状態ですので誰を2番手に持ってくるかと思いきや上げたばかりのヘーゲンズできました。

 

とにかく流れはこっちにあるんでこの6回裏をゼロに抑えさえすれば勝ちに大きく近づくと思っていたんですがジャイアンツも坂本からの好打順。

 

まあとにかくこのヘーゲンズが大誤算でしたね、坂本にレフト前ヒットはしょうがないにしても、阿部にストレートのフォアボール、さらにマギーにレフトオーバーのタイムリーツーベース(正直ホームランにならなくてよかった)であっという間に1点献上。

 

亀井にライト前で1点差、重信にもレフト前であっという間に同点とアウト1つも取れず中田廉に交代と何しに出てきたのかわからない調整不足なのかあまりにも酷い内容で即落とす可能性もあるんではないか。

 

ノーアウト1、2塁で出される廉もたまったもんじゃないが、ここでジャイアンツも追いついたことで消極的になるんだな。

 

小林に送りバント、まあ作戦的には間違っちゃいないが小林ってバント下手でしょ、むしろこういう押せ押せ場面で打たせたほうが意外性があって嫌な感じがしたんだけど案の定スリーバント失敗で1アウトをいただく。

 

続く代打脇谷(他にいないのか?いくら脇谷が調子良くても村田とか)も三振に打ち取り、トップの中井の痛烈ライナーはサード真正面とバント失敗から流れが再びこちらへきたか、廉も見事なヘーゲンズの尻拭い。

 

まあこうなるとあとは継投の勝負、7回表ジャイアンツはFAで獲得した森福できました、正直今の森福全盛期の森福ではないような気もしますが、まずは先頭の安部がライト前へ弾き返しノーアウト1塁。

 

今度はこっちの會澤が送りバントを一発で決めて、流れをキープ。1死2塁とチャンスを作る、ここでバッターは再び小窪選手会長。

 

先ほどは同点3塁打でしたが今度は、鋭く振り抜いてレフトへタイムリーヒットの逆転打、追いつかれたとこですぐにまた逆転と今のカープ打線は止まるとこ知らず。

 

田中はショートゴロでランナーが入れ替わる、ここでバッターは今日4安打の菊池。もう5安打目打っちゃいなよと思ってると3ボール1ストライクから田中がスチール、左の森福からよく走ったなアウトになってたら今から出るこれが見られなかったじゃん。

 

とフルカウントとなったとこで6球目の低めのスライダーを豪快にすくい上げた打球はカープファンの待つレフトスタンドへ舞い降りる5安打目のツーランホームラン!!!!

 

この一発で再び3点差にし勝負ありと言いたいとこですがまだあと3イニング抑えないといけない、ここからのやりくりどうするか。

 

まず7回裏は中田廉続投、おそらく中田で7回をなんとかしてほしかった思惑はあったと思う、まずは立岡をレフトフライでワンアウト、しかしまたも坂本と阿部の連打で1死1、2塁とピンチ。

 

ここでマギーと一発出れば同点というとこ、ストレート、フォークとカウント2−2までいったとこでマギーはフォークを狙っていたのかアウトコースストレートに反応できず見送り三振。ここは廉が踏ん張った。

 

続く亀井のところでピッチャー交代、廉も30球いっていましたし薮田にスイッチです、ベンチも亀井だから薮田にしたのか球数で交代にしたのかわかりませんが中継ぎも球数である程度目処をつけたほうがいいかもしれませんね、どこかに基準をもうけとけば交代させやすくなるし。

 

さてここで亀井が打った打球が1、2塁間へ飛ぶんですがファーストに入っているのが安部だったんですよセカンドは菊池なんだから取りに行く必要ないのに飛びついてグラブに当ててしまい菊池懸命のカバーリングも内野安打としてしまう。

 

勝負どころで選手を使いまくったので、安部をファーストにせざるを得なかったのが仇となった内野安打、これで満塁となってしまい、重信との勝負ここで薮田ストレートで押しまくって2ナッシング、最後は外に落ちる球で三振に切ってとりピンチ脱出。

 

もはや腹くくり継投だが薮田はよかった、8回裏も薮田は続投(打席にも立たせたのでそれだけ信頼もある)先頭の代打岡本に四球は出すが続く石川を5−4−3のダブルプレー。

 

中井を三振に切ってとり三者凡退、薮田が中継ぎの軸になりそうなそんな印象を持ちましたね、三振がとれるというのがやっぱ頼もしい。

 

そして9回は今村でした、もう試合展開によっての継投になりそうな感じですね、とりあえず9回は今村とジャクソンのダブルストッパーにしといて8回を薮田、7回を中田、ヘーゲンズでなんとかしのぐといった形でしょうか、ただヘーゲンズが不安を露呈したのでどうするか、まあ使ってるうちに良くなるとは思うんですが。

 

さて今村ですが立岡、坂本とあっさり抑えてツーアウトまでは良かったが阿部にストレートのフォアボールはいただけない2死からでもフォアボールは点に結びつくからね、3点差あったからよかったけどね、マギー三振でゲームセット。

 

結局野村、菅野対決はどちらにも勝ち負けはつかず、ただチームはカープが勝ったので大事な初戦勝てて良かった、5回裏からまったく違う試合になったかのような錯覚を覚える試合でした。

 

何が試合の流れを変えるかってわからないもんです、貴重な追加点の中井のツーランが試合を動かしてしまったような気がしてなりません。

 

結局次の6回表にカープにビッグイニングがくるんですから野球は難しいもんですね、ヘーゲンズの乱調のせいで祐輔に転がり込んでくるはずの勝ちが廉に移りましたし。

 

祐輔に勝ちがついていたら最多勝VS最優秀防御率の戦いは最多勝の勝ちと言いたかったんですけどね、祐輔は勝てるピッチャー、菅野は点を与えないピッチャーだが勝ちに恵まれないということで。

 

でも勝因は菅野に球数を投げさせたこと、だと思います。菅野自身飛ばしていたということもあったんですが、味方のマズい守備で緊張の糸も切れたかなと。

 

まあとにかくこれで8連勝、どこまでいくのかわからんがカープの繋ぐ野球、足を絡める野球、そしてミスを誘う野球、これを一丸でやり続ければ自ずと優勝への道は開ける、中崎不在も一丸となってカバーすればいいだけのこと、誰かがじゃなくてみんなで、なんだな。

 

ごめんなさい長くなりました、それだけジャイアンツ戦は燃えるんです、みなさんもそうでしょう勝ってこんなに嬉しいのやっぱジャイアンツ戦なんですよ。

 

さて明日は床田と内海、実に一回り以上年齢が離れている左腕同士の先発、床田がジャイアンツ相手にどこまでやれるか2回目の先発だがやはり立ち上がりでしょう。

 

ローテ定着するか、打ちのめされてローテから降格か若き左腕の奮闘に期待する。

 

それでは。

 

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