タナキク誠也がまったく音無しの中、今のカープは丸が絶好調で引っ張ってくれている。
昨日、今日の４本塁打は全て逆方向へと、丸が何か１つまた階段を上がったような感覚を覚えました、シーズンは長いのでこのまま打ち続けるってこともないでしょうが今年の丸なら何かしらタイトル取るんじゃないかとさえ思えてしまう今の好調さですね。
しかし試合は今日も一筋縄ではいかない苦しい試合展開、まずはいきなり１回表今宮にカープ先発野村がソロホームランで先制される。
昨日の川島といいホームランバッターじゃない選手に打たれるとちょっとガクッとしますね。ソフトはビジターということで積極的に来るし今日も野村の立ち上がりをしっかり得点取ってくるところはさすが。
ソフト先発の松本はこの先制点で楽になったか３回までカープ打線をノーヒットに抑え込む、思ってる以上に球に伸びがあるのかフライアウトが目立つ、祐輔も初回のソロホームランの後は３回まで１点に抑えていたが。
４回表、１死から中村晃にフルカウントからセンター前ヒット、カウントを悪くしてのヒットですので球数も増えるし余りよろしくない、続く上林はカウント１−２と追い込みながらフルカウントにしてしまいランエンドヒットでライト前へ運ばれ１、３塁とされる。
さらに松田ですがここもボール、ボールでカウントを悪くする、まあ超積極的バッターですからボールからってのはわかります、続く３球目とかボール球を振ってくれたりするし、しかし４球目インコースへいくならもっと低めにいかないといけなかった。
インコースのツーシームが少し高めにきたところをレフトへタイムリーヒットで０−２、ヒットエンドランがかかってたこともありまたも１、３塁。
ここでビッグイニングにされたら勝負が決まってしまうと思っていたが打順は下位打線、ここで８番甲斐セーフティースクイズもチラつかせるが祐輔が三振に斬って取る、この三振が実に大きかったんですよ実は。
２死となって９番のピッチャー松本、この松本が高校通算５４本のホームランを打ってる（ピッチャーでダメでも打者転向ってのもあるな）ということでいくらパリーグのピッチャーとはいえ油断はできない。
まあそこもデータとしてあったでしょうから甘い球は投げず、詰まったレフトフライで１点で止める、この回が結構ポイントだったと思います、３点差になってたら正直厳しかったかも。
すると４回裏、２番からの好打順しかし菊池はショートゴロでワンアウト、未だノーヒットの中３番丸登場、２球目の高めチェンジアップを痛烈センター返しのヒットでようやくヒットが出る。
しかし期待の４番誠也が三振、あれだけ打ってた誠也がサヨナラホームランからヒットが出なくなるんですからバッティングとは難しいものです。
２死となりこの回も駄目かと思ってると松山がインコースストレートをライト線へ痛烈なツーベースヒットで２、３塁、ちょっと中継が乱れたので最初から河田コーチが回していればホームインできたかな、でもしょうがない。
２死ながらチャンスが巡ってきてバッターはエルドレッド、正直１塁が空いていたので歩かせはしないでもまともにストライクゾーンにはこないと思っていた、初球カーブをアウトコースにストライク、２球目はアウトコースへスライダーでボール。
これは全部アウトコースかなと思っていると、３球目はインコース高めにストレートを投げてきた、バッテリーとしては１球インハイを見せておいての後は全部アウトコースという計算か、しかしエルドレッドがこのインコース高めを打つ。
これが詰まりながらセンター前へ上がる、センターフライと思いきやセンターが結構深めに守っていたのかこれがポトリと落ちる２点タイムリーヒットで同点！
２死からの連続ヒットで振り出しに戻す、ソフトバンクバッテリーとしてはもっと厳しいとこにインコースへ投げるなら投げなきゃいけなかったか。
同点に追いついたことで、大事な５回表しかも打順は１番川崎から、ここで祐輔がこの嫌な打順を三者凡退に抑え込む、これで流れが完全にカープにきた。
こうなるとスイスイ投げていた松本も、少しおかしくなりだす。５回裏まずは先頭の會澤がセンター前ヒットで出塁する。祐輔が初球で送って１死２塁。
田中がフォアボールを選んで１、２塁、松本の球が乱れ出したこの回が勝ち越すチャンスなんだが、菊池が初球を打ち上げてライトフライ、ここは球が乱れ出してる松本なんだからじっくりいってほしかったなぁ、どうも菊池がここんとこあっさり初球を打ち上げるってのが多いのよね。
しかしここで絶好調の丸登場、まあなんとかしてくれるだろうと思ってたが松本がボール先行で結局フォアボールで満塁。
もうここで打たないと嘘だろと思ってましたよ、誠也も打点がピタッと止まってる状態の中で満塁のチャンスなんだから、しかし誠也の打撃不振は結構重症か、松本はアップアップで誠也にボール球しか投げてないのに３球目の高めストレートを打ち損じのセンターフライ、なんとも松本を助けてしまう。
流れが膠着し、祐輔は６、７回と抑え、カープ７回裏の攻撃が９番祐輔からだったこともあり代打バティスタを送る、ここはランナーを出したい先頭だから西川と思いきや、もうホームランで１点手っ取り早く取りに行く代打選択でした。
まあホームランが出れば手っ取り早いがバティスタは大きなレフトフライ、田中ショートゴロ、菊池三振と、結局松本に７回を投げ切らせるという打線の元気のなさ。
これでお互い継投に入る、カープは８回表から中崎。しかし中崎、先頭の今宮にフォアボール、柳田をフルカウントから三振に切ってとるが今宮に盗塁を決められる、ここで４番江川に代打明石、４番に代打を出せるソフトバンクの現在のオーダー、中崎は明石にもフォアボールとどうにもピリッとしない。
しかしここから中村晃をレフトフライ、上林をインサイドで空振り三振に切って取り無失点で切り抜ける。
すると８回裏は３番丸からの攻撃、前誠也がサヨナラ打った時にも言ったんですが、前の回が三者凡退で終わったため、誠也の時も今日の丸の時も先頭バッターで迎えるわけです。
この打順の巡り合せで思い切っていくか、じっくりいくかって決まると思うんです、先頭バッターだからというわけではないかもしれんが、ファーストストライクから思い切っていくと丸は決めていた、ピッチャーは岩嵜に変わりその初球だった。
昨日散々みた弾道、センターから左への方向へ１５２キロを打ち返す、打球は左中間へグングン伸びる１２号ソロでついに勝ち越す、昨日の３本は無駄ではなかった、ここで打つための伏線だったのだ。
９回表は今村、最近今村劇場化しているが今日も１死から代打長谷川の１、２塁間のゴロをエルが上手く取ってジャンピングスロー？でベースカバーの今村へ投げるというとんでもなく難しいプレーだが今村への送球が低くキャッチできず内野安打。
またもランナーを背負ういつもの今村となってしまった、さらに代打攻勢で福田を出してくるソフトバンク、福田の時ワイルドピッチで長谷川がセカンドへ進塁し、今度は福田の打球はピッチャー強襲ヒット、今村の足に当たりファースト方向へいったんだがエル捕ってファーストへタッチも及ばず。
１死１、３塁と雲行きも怪しくなってきた、スクイズもあるかと警戒しながらバッターは川崎、しかし今日川崎がサッパリだったのに救われた、ここで川崎を三振に切ってとるが福田はセカンドへ盗塁で２死２、３塁。
１打逆転というこの場面、正直同点までは考えとかなければいけないかなと思っていたが、今宮の痛烈なサードゴロを安部が上手くさばくが送球がファーストへワンバウンド、これをエルドレッドが身体を伸ばしながら必死のキャッチでアウトとしゲームセット。
最後は安部よしっかり送球せい！とテレビに文句を言いつつもなんとか勝てたことにホッと胸をなでおろした。ホントに最後はエルがよく捕球してくれたと思います。
これで交流戦単独首位で交流戦最高勝率タイ以上は確定、貯金も交流戦６以上は確定、ただ交流戦優勝は明日勝つか、引き分けで確定、負けてしまえば勝敗が同じでもソフトバンクとの直接対決で負け越すのでソフトバンクの優勝となります。
まあ早い話明日の交流戦最終戦、優勝がかかっていようがいまいが勝つだけの話、勝って交流戦終われるかどうかです。その結果で交流戦優勝がついてくれば最高ですが、すでに今年の交流戦の成績は出来過ぎですので思い切って戦ってほしいと思います。
その大一番に先発は若武者中村祐太、この２１歳の中村に交流戦の優勝を託す、素晴らしい経験の場を与えてもらった中村がどんな投球をするのか楽しみでしかたがない、対するソフトバンクは山田が今シーズン２試合目の登板という左投手カープの右打者があまり調子が良くないだけにどういったオーダーを組むか。
しかし１つだけカープが有利だとすれば、中村の３勝は全てマツダスタジアムだということ、マツダで負けない中村祐太の神話がカープ初の交流戦優勝をもたらすか。
まあ泣いても笑っても明日で交流戦は終わり、優勝も２チームに絞られたということで大注目の１戦です。さっきも言いましたが優勝はもちろんしたいがとにかく勝って終わりたいそれだけです。
中村祐太が成長するための１試合となるでしょう、打線はしっかりと援護を頼むよ。
それでは。
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