フツメシになりたい!~アメリカ人の夫にマズメシ認定されたアラフォーの戦いのブログ~

フツメシになりたい!~アメリカ人の夫にマズメシ認定されたアラフォーの戦いのブログ~

愛と胃袋を救うため、味覚障害と栄養不足から脱却し、正常な食卓と笑顔を取り戻すための、ある家族の壮絶な戦いの物語。

「美味しいもの」を食べれば、元気に生活して力が発揮できるのは、万国共通!

・・・だのに、アメリカ人の旦那に「ごめん、お前のメシ、全然おいしくないんだ・・・」と「マズメシ(マズいメシ)認定」さてしまった、「まき」と申します。

雑食系アメリカ人の夫と100パーセント・ニッポン人の私、マズメシから成り上がり、目指すはフツメシ(普通のメシ)どころかウマメシ(ウマいメシ)だっ!というわけで、私が日々マズメシ脱却に際して努力した事、役に立った事や、簡単レシピ、さらにはカリフォルニアでの生活について書いていきます。

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【マズメシへの自覚】
  マズメシへの自覚1
  マズメシへの自覚2

【マズメシ・アレンジャーへの自覚】
  アレンジャーへの自覚1
  アレンジャーへの自覚2
  アレンジャーだった私
  
【マズメシ脱却のための3か条と具体策】
  その壱  その弐  その参

【マズメシ脱却番外編:『マズメシだよ』って伝えてみよう!】
  その壱  その弐
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相変わらずカゼひいているマキです。
もともと睡眠時間が4時間くらいしか取れないので、全然治らん!

そもそも日本の暑い夏が苦手で、夏は毎年バテてばかり。学生の頃は夏になれば毎年「役立たず」「ゴクつぶし」「でくの棒」と家族からクラシックな罵倒を浴びてきました。でも、私が今住んでいる北カリフォルニア、夏はそんなに暑くない。冬もそんなに寒くない、そういうわけで、「年中ハイテンションが保てる、最高!」と住み着き、平均4時間睡眠でも、35を越えるまでは鼻炎以外は病気もしなかったんですけどね。やっぱり歳だね。みんなも早く寝ろ!

さて、前回は「体外にある病巣をぶっ潰せ!『マズメシだよっ』って伝えてみよう!2」でした。そんなにアグレッシブにならなくてもいいけど、みんな頑張れ!とにかく、多少の声ではブレない、冷静な声のトーンを手に入れるんだ!

関連記事:
体外にある病巣をぶっ潰せ!『マズメシだよ』って伝えてみよう!2
体外にある病巣をぶっ潰せ!『マズメシだよ』って伝えてみよう!
マズメシ脱却のための3か条 - その3:評価を受け止めるには
マズメシ脱却のための3か条 - その2:調味料の数を減らすには
マズメシ脱却のための3か条 - その1:味見を習慣化するには

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では、早速今日の分、いってみよっ!!

今日はアレなんです、実は、私のニックネーム「マズメシのマキ」っていうのに「元」をつけてみようかな、って。「げん」って読むんじゃないですよ、そういうモンゴルっぽい話じゃないんです。

実は、私今まで「マズメシのマキ」って、ちょっと癒し系の名前にしてましたけど、本当は「もと」なんですよ、「もと」、そうそう、冬樹の苗字のアレですよ。いやでも冬樹はずっと「もと」なんだけどさ。ちょっと聞いてよ。

私、「元(もと)マズメシのマキ」、っていう名前にしようと思うんですよ。冬樹的なアレじゃなくて、「かつての」って意味で

私が「マズメシ認定」をダンナに受けたのは、もうかれこれ5年近く前。結婚して2年くらいしての事でした。どうして二年もかかったかというと、その間彼が「まz-・・・(このZは、『ズィー』と英語っぽく発音してほしい)」と我慢して食べていたわけでは決してなく、その間は私の職場が食料を提供してくれていたからなんです。私の会社は食事がすべて無料で提供されていて、家に持って帰るのも自由だったんですよね~。家で作るのは、朝食、目玉焼きやパンケーキ程度で、その他は外食、っていう生活をしてました。実用的すぎるぞ、会社の賄い!いや、責めるのはそこじゃないんだけど。

結婚して2年後、妊娠したのをきっかけに「子供のために!おうちごはん!」と目覚めた私は、せっせとマズメシを生産します。そして、「いや、今日はお腹すいてない」→「ごめん、勘弁して」→「っていうか、すげーまZ(ズィー)」という、3段方式でマズメシを証明・認定されてしまいます。

そこから、ダンナが「レシピ通りに作ってみよう」とか「今日は、美味しいって評判の○○を食べに行こう!」とか言って、いろいろと勉強させてくれました。その他にも友人に「簡単だけどおいしい」料理を教えてもらったり、会社のカフェテリアに入れてもらって、好きなメニューの作り方を教えてもらったり、料理の動画を見たり・・・、といろいろな方面で本当にいろいろな方のお世話になりました。マズメシ主婦は地域で育てよう!みたいなハートフルさ。

塩や醤油も、いろいろなものを試して良いものに変えてみたり、道具もまかなえる範囲で良いものにしてみたり。一年くらいは主人が「今日は食べに行こう」と言わない限り、一つのレシピでも、違う調味料(勝手なアレンジはせずに、塩のブランドを換えたり)で2、3種類作ってみたり、オーブンに入れる時は、同じ分量でも大皿で一つ、小皿で3つくらい焼いてみて、どちらがおいしいか試してみたり、ということをやってました。仕事より熱心にやってました。いや、仕事、仕事をしてください。

そういうわけで、とにかく「料理、料理、料理・・・」という生活をしてました。今思うと、フルタイムで働いて、眠りつわりと吐き戻しのひどい妊婦だったのだからむしろ寝たほうが良かったのでは・・・?自分の料理の匂いをかいで、つわりで戻すなんてしょっちゅう。マジで頭がおかしい。出産予定日の前々日に、職場でミーティング中に産気づいて緊急帝王切開だったんですが、その時も「解凍したスペアリブが無駄になっちゃう!」とか考えてました。今も昔も優先順位の間違っているし、ベクトル方向も正しくない私。

でも、息子が生まれたら、それはもう可愛くて可愛くて、お料理のことなんてぶっ飛んでしまいました。それにとにかく眠かったし。私は産後ひどく目にきて、大げさでなく、ほとんど目が見えませんでした。少しでも眩しいと、目がすごく痛くて、グレーしか見えなくなる。外に出る時は帽子に超濃いサングラス。最初の一ヶ月は自然光が窓から入ってくるだけでそうなっていたので、ダンナは「見えなくなったらどうしよう!」と心配したそうです。何も考えていなかった私ってバカ・・・。

実は、息子が生まれて最初の一年の事は、仕事に戻って、妊娠中にやっていた仕事のプロジェクト・リーダーなんかもしていて、忙しすぎてほとんど覚えていないんです。写真を見て「えー、こんなことがあったんだ」と思う程度。旦那いわく、6ヶ月検診では心療内科の受診もすすめられたらしいんですが、それすら覚えていない。実は、そんな私でも覚えている日が一日だけあるんです。

ある日、私が赤ちゃんに指人形を見せながら遊んでいると、旦那が以前好きだった、スーパーでのお惣菜を買って帰ってきたんです。私はまだ目がすごく痛いのと、手のむくみがひどかったので、お料理をしてもしょっちゅう手を切るし、そもそも危ないというので、その日は旦那が何か買っていくから~、と連絡を受けていました。

「でも、少しくらい・・・」と、包丁は危ないので玉ねぎをスライサーで切って簡単なお味噌汁と中華風の炒め物を作り、待ってました。(味噌も、この頃には、自分なりに厳選したものを使っている)
そして、帰ってきた旦那が買ってきたものを暖めて、器に入れなおして二人で食べていると、
「もうあんまりおいしくないね、コレ」と旦那が言ったのです。
「そんなに味変わってる??前は大好きだったのに」と言うと、旦那が「マキの作るメシがうまいから、普通の店で買ってくる出来合いものは、だんだん美味しくなくなってきたよ。できたてって美味しいよね」とか言うじゃありませんか。これには私、アゴが地面に付くほどオドロキましたね。私の作った味噌汁と、炒め物とご飯のほうがイケる!、といって、自分が買ってきたものは残してました。

いや、旦那は「これ、すっごくおいしいよ」とか「今日は特別うまいな!」とか言って食べてくれてましたが、どこかで「お世辞言ってる」と思ってたし、「お世辞を言ってくれる旦那のためにも頑張ろう!」って思ってました。アメリカはさすが、エンターテイメントの国だな、アメリカ人って演技派だな、って思ってました。

だから、旦那が本当に「かつての自分の好物」を残して、私の作ったものを食べてくれるのは衝撃でした。これ、何てパラレル・ワールド?って感じで、最初は信じられませんでしたが、本当に嬉しかったです。

その後も、レストランに行った時「家でマキが作る食事に慣れちゃったから、外でこんなモノ食べさせられるとプロなのか、って思っちゃうよ」とか言ってくれたこともありました。まさに、「違う!これは、私が結婚したアノ人じゃない!」っていうくらいの衝撃。モンスターがやってきて、旦那を食べちゃって、旦那のフリをしている!あの人を返して!っていうくらいの。

私が言いたいのは、自慢ではなくて、マズメシでもフツメシには絶対なれる!って事です。いつかこんな風に誰かの舌を進化させるのは、アナタだって事ですよ。そして、誰かに料理してもらう時には、アナタ自身がウマメシに匹敵するような思いやりを持って節してあげてください。フツメシでも、料理の経験のない人には、毎日毎日本当に大変なことなんです。そうすれば、相手だって自然に「ウマメシを食べさせてあげたい!」と思うものです。食べさせる方も、食べる方も、お互い似たような波長で生きてるもんなんです、そうなんです。

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