じぶん映画の(日)←ひ!
( 芝居を学び、芸術に触れ、心を豊かにする(日)←ひ! )
『 この世界の片隅に 』
Vol.252
監督/片渕須直 (2016)
■Story
1944年広島。18歳のすずは、顔も見たことのない若者と結婚し、生まれ育った江波から20キロメートル離れた呉へとやって来る。それまで得意な絵を描いてばかりだった彼女は、一転して一家を支える主婦に。創意工夫を凝らしながら食糧難を乗り越え、毎日の食卓を作り出す。やがて戦争は激しくなり、日本海軍の要となっている呉はアメリカ軍によるすさまじい空襲にさらされ、数多くの軍艦が燃え上がり、町並みも破壊されていく。そんな状況でも懸命に生きていくすずだったが、ついに1945年8月を迎える。
◼感想
主人公・すずの絵画表現を日常に織り交ぜたり、笑いを織り交ぜたり、今までの戦争映画にはない意外性、芸術性の高い作品だったと思います。
印象に残ったのは可愛らしい世界観とテンポの良さ。
可愛らしさの中の残酷さ、テンポの緩急が絶妙だからこそのインパクトで、世界に惹き込まれながらも所々現実に戻り、今の日本の幸せを噛み締めながら鑑賞出来る素敵な作品でした。
たまたま隣に70代くらいのおじいさん座ったんですが、何か一緒に観られた事を幸せに感じる不思議な時間でした(゚ーÅ)
この出来事が最高の演出だったかも知れません。