片手打ち練習の効果とは

Question

手首(右手)を返さないスイングの練習に
右手一本打ちは有効ですか？

またそれならばアイアンでもドライバーでも効果的でしょうか？


Answer

片手で良く打っている人も見かけますが、何を目的として
いるのでしょうか？
結局打つ時には両手ですので、片手だと筋肉強化になったり
また、できない動きを教え込んだり定着させたりの
意識を集中させる効果などはあるかと思います。

チップショットなどで右手だけで握って打つ練習があるのですが
これは一貫した力加減を手に記憶させる効果があります。

記憶とは筋肉記憶です。
筋肉が勝手に動くようになるまでの事で、脳の指令から
伝達神経なども含む全ての働きで、意識せずに体が勝手に動く
までの記憶です。

意識すれば動くのですが、何ヶ所も一緒に意識して動かす事は
ほとんどできないと言う段階があります。
その時は、無意識にその動きができるようになるまで
エアーやシュミレーションによって全ての部位が適正に動くように
反復すると言う方法があります。

フルスイングではインパクトゾーンだけ握力を上げるのですが
チップショットやピッチショットは片手だけ常時マックスです。
これが緩んだりするとダフるので、片手だけはしっかりと握り
両脇をしっかりと締めたままスイングするのですが、その時に
手の握力の入れ具合を記憶させる必要があります。

これは小さく構えたら握りっぱなしという条件反射にする必要があり
また、打つまえに意識レベルでその力加減を確認し、素振りをして
その通りに打つ事も大切です。

この場合、チップショットは右手、ピッチショットは左手だけ
マックスの握力で終始握っています。
片方の手は軽く添えてブレないようにするだけです。

このような特殊な打ち方の場合には、そのマックスで握る手
だけで振ると、その力加減を習得する事ができ、また軌道がブレ
ないようにする練習にもなります。

また、ハンドファーストができない人などは左手だけで
ハンドファーストの形を一切崩さずに上げ下ろしするなど
筋トレ効果もあります。

あるいは右手の使い方が悪くてダフる人は右手だけで打つと
どのタイミングでどの方向に入れなければならないかが
分かる事がありますが、手に適正な動きを記憶させるドリル
としてはちょっと物足りない気がします。

片手だけを意識にして、正しい動きや力加減ができているか
どうかを確認しながら、それを定着させるんだと言う意識を
持つ事で定着度が上がります。

何も考えずに、ただ片手で球をパチーン、パチーンと気持ち
よさそうに打って酔いしれている人を良く見かけるのですが、
リフティングなどの見世物としてはとても良いとは思いますが、
どんな練習をして良いか分からないために片手打ちをしても
あまり意味がありません。

また、ＤＲなどは打法によっては難易度がとても高いために、
左手の役目と右手の役目が全く違っていて、両方のバランスで
軌道を保つ事ができるような動きをする事がありますので、
片手だけで難易度の高い打法の練習になるかどうかは疑問です。

しっかりと目的を持って行うようにしましょう。