疾風の草原.11月9日 鈴鹿 / 奥ノ畑谷から雨乞岳へ 晴 奥ノ畑谷の南には、雨乞岳に連なる草原状の稜線が東西に延びている。薄い踏み跡を拾って急斜面を這い上がると、一気に上空が開けた。身体が浮いてしまいそうな強風が、爽快な気分を盛り上げる。標高を上げるにつれ笹薮が濃く高くなり、風は頭上を舞うようになった。最後は背丈を越える笹を掻き分け、頂上の切り開きを目指した。.