足こぎ自転車、ってご存知ですか?


宣伝みたいなはじまりですが、こればかりは評価できるので、ぜひとも発達障害の不器用な子達には試してほしい一品です。


私は小さい頃、2歳になっても3歳になっても三輪車がこげなかったようです。1歳の時は手押し車をずっと押していたようで、三輪車は乗りこなせなかったとのこと。ですので自転車も、小学校3年か4年ぐらいで必要にせまられて何度もこけながら練習してやっと、数か月がかりで乗れるようになった、というぐらいの不器用さです。


ところがこれは私だけではなく、昔の親族の子達でいわゆる「大人しめの」ADHDの要素があまりないタイプは、手足の協調運動がどうやら難しいようで、こぎながらハンドルをにぎることや、べダルの位置に合わせて足をのせつつ、連続でうまく回転させてこぐという固定ポジションが取りにくいということがわかってきました。


子育て中に、私の子どもも三輪車に苦戦した子はいますので、「ああ、これは体の不器用さなんだなぁ」と実感したものです。


自転車は、この界隈では絶対子どもには必要です。乗れなければ隣の家に行くにも10分、15分歩くか走らないといけないですし、ちょっとお店に行きたいと思えば30分ぐらいは軽く歩かないとないです。いつも親の自動車で移動できたらいいですが、昼間は農作業に出払っていたりしますし、そうそう何回も車を出してもらうのも子どもの方がめんどうになります。


その「三輪車に乗れない。自転車はもっと乗れない」という事がネックだった一族ですが、ここ数年でこの問題がほぼ解消されました。ある親族の親が、「足こぎバイク」という幼児用の、ペダルのない自転車を購入したことがはじまりです。これですね。




何が良かったかというと、ペダルがないのでハンドルだけに気を付けて立っておけばそれでOKなんですね。あとは前に進みたかったら、サドルに座りながら足で歩く動作をすればこの自転車は進むわけで、簡単なんです。

それで慣れてきたらすごいスピードで走る(?)ようになります。家の前の坂をシャーっと下りることができるようになる頃には、脚を上げてすいーっと進むことができるので、いつのまにか自転車に乗れている・・・というすぐれものです。

今ではどの親族も、乗れない三輪車を買う代わりに最初からこの足こぎタイプの自転車を購入しています。ブレーキがついているタイプもあり、幼稚園の頃にはそのブレーキ付きにするとちゃんと操れるようになっています。

身体がぐんと大きくなる小学校に入る頃に、親族で入学お祝いにペダル付きの普通の自転車をプレゼントすることが多いですが、最初からちゃんと乗れています。ペダルのない状態の自転車をすでに操れるようになっているので、最後の段階の「ペダルに足を乗せてこぐ」という事だけ練習すればいいのですから、習得は早いものです。


足こぎ自転車は早く走ろう(?)とすると、バランスを良くとろうとしますので、身体を固定して足だけ動かすという動作でどうやら体幹もしっかりするようなので、これは乳幼児期の運動不足の子にもいいと思います。


うちに居候している子がまだ自転車に乗れないというので、すでに小学生の体格ですから小学生用自転車のペダルをはずして「足こぎ自転車の要領」で練習させています。足を持ち上げることが簡単にできるようになったので、明日、明後日にはペダルを戻してもちゃんとこげるんじゃないかと思います。


彼も足こぎ自転車が最初からあれば、苦労しなかっただろうな・・・と思ったので紹介してみました。




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