親族の子達のテスト週間に入り、その中の一つ、テスト前に必ずすることを書いてみようと思います。


これは勉強が苦手な子も得意な子も、公立へ行っている子も私立へ行っている子も同じことをします。「テストを受けるにあたって」の目標設定をする、ということです。


世間一般の子供さんが、もしテスト前に目標を設定するとしたら「点数」ではないでしょうか。70点以上をとる、100点を目指す。塾でもそうした指導はされていて、点数、というのが教育界では当たり前の目標となっています。


ですが私たちの一族では、テストで一番大事なのは「自分だけの目標」です。もっと砕いていえば


「テストを受けるときに向き合うべき自分の特徴をしっかりとリストして意識して、テストを受ける」


ということが目標になります。自分の筆箱や机や、トイレの扉や、その子によって場所は違えど「目標リスト」はテスト前に必ず登場します。


リストには、いろんな内容が書いてあります。先生から注意されていることや、親から指摘されたことなどを参考にして、親子で作る子もいますし、自分で書いた後に親兄弟にそのリストを見てもらって「これも書いたらどうか」と補足してもらう子もいます。


内容としては、今回我が家で見かけたリストでは(小学生~高校生までのリストを混在させて書いています。小学生はもちろん、ひらがなでもっと砕いた言い方で書いています)


・一番最初に、必ず名前を書く


・わからない問題があったら、深呼吸を10回して飛ばす。最後まで書いてから、余った時間でわからない問題を解く。


・漢字がわからなくて困ったら、ひらがなで書いておく。後で見直すときに、思い出せたら漢字を書く。


・大問の1や2や3を、混ぜて考えない。大問1を解いているときは、他の大問の図や説明を見ないようにする。


・質問は、指をあてながら、最後の句読点の「。」まで読む。読んで理解できないときはもう一度読む。


・質問は、「。」まで読んで、答えは○×で答えるのか、①②で答えるのか、㋐㋑㋒で答えるのかを確認する。


・選択問題の場合、言葉を入れて文章全体を読んでみて、おかしい・自信がない所はパズルのように、選んだ言葉を一度入れ替えて、また読んでみる。おかしいと感じない方をなるべく選んで書く。イライラせず、「パズル」だと思ってやりきる。


・国語の問題で、書きぬきする問題の場合は、言葉が抜け落ちることがあるので、書いた文字と、書きぬきする文章中の文字部分の両方に指をあてて、同時に同じ個所を押さえながら読んで確認をする。


・テストの最後に、飛ばして回答していない部分がないかを大問1から指さしして確認する。



などです。


頭が良いIQ130を超える子でも、こういうリストは作成します。内容は完全に理解しているのに、ミスを頻発して100点が取れるのに70点とか、そういうケースがあるのです。自分でミスをしないように注意するというのはとてつもなく発達障害の子には高いハードルです。ですので、小学生の頃から欠かさず、こうしたリストを作って「自分が用心すべき課題」が習慣になるように取り組んでいます。


勉強がさっぱりできない子でも、「名前を書く」「知っていることがあれば、必ず書いておく」「解答用紙が白くても泣かない。家で復習に使う」など、涙ぐましいリストを作成しています。


1回や2回、用心して100点が取れたからと言って、次のテストも上手くやれる、中学で上手くやれたからと言って、リストを作らず高校でもやれる、そういうことは数少ないです。常に変わらず、自分の弱点を補おうとしているからこそ「やれた!できた!」という良い結果につながるのであり、やならくてできる、という状態は私たちにはとても難しい。



小学生の作成しているリストと、高校生が作成しているリスト、それほど内容は変わりません。従兄弟のお兄ちゃんが「これは?自分は~を注意しておかないと、必ずやらかす」と助言すると「私も!」「僕も!」と言い、自分のリストに書き出しています。


このリストのおかげで、毎回テスト前に思い出すことで、ミスを最小限にしていくことはできます。それでもなおうっかりと①、②、と4つの□の回答部分にいづれかの番号を書きこまないといけないところを、正しいと思ったところ2つだけに「○」をつけて○×回答と思い込み、その大問はまるまる0点となることもあります。



でもその結果ですら、次に生かせるネタです。


親は、30点、40点を取ってきても、目標の


・泣かずに最後までテストを受ける

・わかるところは必ずあきらめずに、ひらがなでも書く

・できるだけ、先生が読める丁寧な字で書く


ができていて、とてもきれいな解答用紙になっていたから、と親にとてもほめられ、頑張った労をねぎらうということで大好きなモスバーガーにドライブに連れて行ってもらった!!という子もいます。皆でお祝いでした。


目標はみんなそれぞれに違います。大事なのは、テストの点数ではなく、テストというイベントをどう利用するかです。大事なのは、自分の目標を決めて、達成し、先の未来に行かして行くことだと思います。











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