今日は久々に参考になるかもしれない本のご紹介です。

 

私や親族の大人たちは、昔の本にこだわることなく、できる限り新しく出版された本も本屋で時々チェックをし、使えそうなものがあれば大人たちでまず読んでみて、「もしかしてこれは子供達が読みたい本かもしれない」と思ったときには、子供達に提供する、という方法を取っています。

 

子供が「読みたいか読みたくないか」はその時には求めません。本が役に立つかもしれないので、提供するだけですし、もし子供がそこに「自分にとって必要な情報、知りたい情報」があれば、その時が来れば自分から読むことがよくあるので、提供した後は1年でも2年でも、本棚に寝かせておきます。

 

そして、たまに大人の方が読み返してみたりして、テーブルに置いておくと「これ読んでいい?」と子供が興味を持った時期に、その本を手に取るのです。

 

絵本もそうですが、赤ちゃんが生まれると、よく自治体が「ファーストブック」として絵本をいくつかくれますが、これを「定型のお子さんの適切な時期」に合わせて読み聞かせしようと思っても、興味を持つようにちらつかせても、目を向ける事がなく、またはやぶってみたり、振り回してみたりと「本の絵や内容に」は興味を持たないことも多いです。

 

でもそれは「その時期じゃない」だけで、2年、3年、4年と本を寝かせておくと、ある日突然、それを手にしていることもあります。

 

例えば、

この「おつきさまこんばんは」という絵本は、親族の子供達がよくもらう本なのですが、対象年齢の頃に興味を持つことが少なく、それを随分と超えてから興味を持つことが多いです。

 

おつきさまこんばんは [ 林明子 ]
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濃い灰色の雲が、月を隠そうとする場面があるのですが、親が演技を入れて「わあ、おつきさま困ってるよ、大変だ!助けてあげないと!」と言いながら、雲を追い払うしぐさをして読んであげると、一生懸命に手で雲を払おうとしてくれる子もいます。

 

本は、読むと退屈で、普通に読み聞かせされても退屈だと思う子が多いなか、親族の「演技」が得意な人が「うわあ!大変だあ!」とリアクションを入れて子供に参加させながら読むと、何度も何度も「読んで」とリクエストしています。

 

本を、自分で読むことが楽しくない、読み聞かされても楽しくない、でも、リアクションがあれば本の良さがわかる、という子もいるということで、自分から本を読むことができない子の性質というのが垣間見えるようです。つまり、本ですら、読めるように、もしくは琴線にひっかかるようにチャンスを与えてあげないと、なかなか自分の中に「本という存在」を取り込むことができない、ということでしょうか。

 

そして何が言いたいかというと、

 

そうした「本を読むことというのが、どういうことか(なぜ楽しいのか)がわからない」子達でも、年齢を重ねて、小学校へ入学すると、強制的に国語などを学んでいきますから、4年生、5年生となった時にある日ふっと「気になる本」に出合うと、国語という下地が最小限でもできてくると、準備が整ってきたからなのか・・・突然読み始めたりすることがある、ということです。

 

このチャンスを、逃さないのがいいタイミングかなと思います。

 

そして、そうしたチャンスとなりやすい本というのが、実はあります。

 

親が1年生ぐらいに手渡していて、3年生、4年生、5年生まで放っておかれることがありますが、その「その時期」がきて、子が手を伸ばした本で評判がいいのが、このソーシャルスキルの本です。

 

友だち(気持ちの伝え方) [ 旺文社 ]
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本を読もうと思った時期と、学校のいろんな出来事の中で

 

・ 友だちとのことで悩み始めた

 

・ 友だち関係のことで、わからないことがある

 

・友達とうまくいかないことがあった

 

というような、悩む時期とが重なった結果、

 

「なぜなんだろう」

「どうして自分はこんなことになっているのかな」

 

と疑問に思っていたことが、ふと「友達関係」という本の題名を見て読んだところ、自分が謎に思っていたことがあれこれと書いてあり、今まで本を読んだこともないのにむさぼるように読んでいた・・・

 

ということがよく聞かれるのが、上の「友だち関係」の他にも多々でているのですが「学校では教えてくれない大切なこと」のシリーズ本です。この本には「整理整頓」とか、「自分と仲良く」など、いろんなシリーズがあるのですが、どれかのシリーズにはまる子が多いです。(下にシリーズの一部をリストしておきます)

 

親が色々と教えたい事を、本で自分で読んで少しでも知識を備えてくれると助かりますし、こうした「タイミング」は上手く拾っていくと、無理なくマナーや常識、対人関係などが自然な流れで学べるようになり良いのではないかと思います。

 

拾うと言っても、「これいいから読んだら」と押してみるのではなく、「よさそうだから買ってみた。興味があったら読んでいいよ。ここに置いておくから」程度で、時々目につく場所に置いておく、暇をしている時によくごろごろしているような場所に、小さい書籍コーナーを作っておいて放置してみるなどです。

 

この本に限らず、先ほど書いたように、本を買って放置して、だいたい5年以内にはどれかの本が活躍していたりします。小説に全く興味がなかった子でも、たまたまテレビで紹介されていたエピソードを見て「いい話だなぁ」と子供がつぶやいたときに、「家にその映画のもとになった本があるよ」と紹介したのをきっかけに、アニメや映画から小説へ興味が移行した、という例などもあります。

 

まとまりなく書いてしまいましたが、私や身近な親族の大人たちが「買っておいてよかった」と思う本の一つが、上の「友だち関係」などが題材の「学校では教えてくれない大切なこと」シリーズでしたので、ご紹介してみました。参考になれば幸いです。

 

 

 

カッコよくなりたい [ 旺文社 ]
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整理整頓 [ 入江久絵 ]
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友だち関係(自分と仲良く) [ 藤美沖 ]
価格:918円(税込、送料無料)

 

 

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