近藤暁夫准教授(愛知大学)による「ポップ地政学」本の掲載地図批判 | 真の国益を実現するブログ

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見出しのスライド集がネット(PDF)で公開されています。
http://taweb.aichi-u.ac.jp/geogr/20180322AkioKondo.pdf

当該スライドからの引用です。
ポップ地政学とは、地図という視覚情報を使うがゆえに、認知心理学者ダニエル・カーネマンらの言う認知システム1(直感や経験などに基づく速い思考)に直接的に訴えるため、その訴求力は大きい。(土佐弘之(2017)地政学的言説のバックラッシュ,現代思想45-18より)』

地政学がブームとなって、既に2年あまり経つでしょうか。地政学そのものを論じた、あるいは関連本を合わせると、膨大な著作が出版されています。
中でも地図情報と絡めたポップ地政学と言われる著作においては、当然ながら、最低限の地理知識とそれを踏まえた科学的な地図を掲載していることが大前提のはずなのですが、これが凄まじい低レベルにあるとの近藤暁夫准教授(愛知大学)の批判です。なお、主には高校地理レベルでの内容の誤りについての記載とのこと。

なかなか面白いですよ。保守層に大人気の高橋洋一や櫻井よしこの著作もあります。他、三橋貴明さんや佐藤優さん、藤井厳喜さんもありますね。

一例として、高橋洋一氏の著作『世界のニュースがわかる!図解地政学入門』からの致命的な間違いをご紹介。(なんと、この著作においては掲載図41の内、28も致命的な間違いがあるそうです(笑)


書店ではたくさんの地政学の著作が並び、もっともらしいことを述べていますが、その内容には少々疑いの目を向けるべきなんでしょうね。


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