桜井市茅原にある前方後円墳・茅原大墓古墳(ちはらおおはかこふん)で地中レーダーなどによる科学調査が行われ、古墳の中心部に埋葬施設が盗掘されずに残っている可能性があることがわかりました。
茅原大墓古墳(ちはらおおはかこふん)・・・
桜井市北部にある4世紀末~5世紀初めにつくられたとされる全長約86メートルの古墳。
前方後円墳の中でも、後円部に対して前方部が著しく小さい帆立貝(ほたてがい)式と呼ばれるタイプで、地域の首長の墓と考えられています。平成20~24年度に発掘調査では、葺石(ふきいし)や埴輪(はにわ)列が確認されたほか、国内最古の「盾持人(たてもちびと)埴輪」も見つかっています。
地中レーダーと、地中に電流を流す電気探査の2つの方法で、埋葬施設の有無を調べた結果、くぼ地のような堆積土層の変化が確認され、棺をおさめるために掘られた墓壙(ぼこう=墓穴)がある可能性が出てきた。
石材を示す反応はみられなかったため、竪穴式石室の存在は考えられないとのこと。しかし、粘土で周辺を固めた粘土槨(かく)や、木棺を直接埋めた埋葬施設があることが想定されるという。後世に付近が大きく掘り込まれるなど、荒らされた痕跡もないことから、「盗掘を受けず、築造当時の状況が比較的よく残されている可能性がある」ということです。
古墳は公有化されているので今後は、埋葬施設がある中心部の発掘調査は行わず、整備計画を策定して古墳の整備を実施することになっています。
発掘調査されないのは残念ですが、今回の科学調査の結果は「桜井市立埋蔵文化財センター」で9月28日まで開催中の発掘調査速報展で公開されています。考古学好きな方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか!
桜井市立埋蔵文化財センターの場所、詳しい利用案内などは、こちら↓
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