こんばんは♪
今回のお題・・・。
正直期待してましたよ、この映画に。
が・・・・
「Over Drive」(2017年製作/邦題:スクランブル)
原題のほうがピンとくるのに2014年製作でドゥエイン・ジョンソン主演作「SNITCH」を”オーバードライブ”という邦題にした為か、”スクランブル”という邦題で公開されました。
触れ込みは「「96時間」「ワイルド・スピード」製作陣による最新作」だって・・・。
まずはデータ。
監督=アントニオ・ネグレ
製作=ピエール・モレル、マイケル・ブラント、デレク・ハース、グレゴワール・メラン、クリストファー・タフィン、
製作総指揮=モーガン・エメリー、ジーン=チャールズ・レビ、ルネー・タブ、マリー・ウィンタンベルジュ
脚本=ピエール・モレル、デレク・ハース
キャスト=スコット・イーストウッド、フレディ・ソープ、アナ・デ・アルマス、ガイア・ワイス
「ワイスピの製作陣・・・」と唄ってますけど主演のスコット・イーストウッドが「ワイ・スピ8」、デレク・ハース氏が「ワイ・スピ×2」の脚本を手掛けたくらいで他の方は・・・?
ハリウッドの映画と思っていましたが、ほぼフランスの製作陣でした。
●超・簡単な粗筋・・・
兄アンドリュー(スコット・イーストウッド)、弟ギャレット(フレディ・ソープ)はクラシック・カーを専門に狙う強盗団。
その兄弟が次に目を付けた車がオークションで落札されたばかりの「’37年式ブガッティ・タイプ57SC」。
輸送中、辛くもブガッティを強奪する事に成功する。
が、ブガッティの落札者はマルセイユの半分を仕切るマフィアのモリエールだった。
強奪したものの、すぐに追手に奪い返され兄弟共に拉致されてしまう。
ギャレットは命欲しさからモリエールにある提案を持ち掛けた。
それは敵対するマフィアのクレンプが所有する「’62フェラーリ250GTO」を盗み出し差し出すというもの。
その提案にモリエールは「1週間で盗み出せ!」という条件を付け兄弟は解放される。
アンドリューは彼女ステファニー(アナ・デ・アルマス)とその友達で天才スリのデヴィン(ガイア・ワイス)を仲間に誘い作戦を練る事に。
ステファニーとデヴィンのコネを使い腕に自信のあるドライバーと爆弾のスペシャリストを呼び集めチームを結成。
クレンプ邸からフェラーリの強奪作戦を決行しようとするが・・・。
(中盤まで。あとはDVDを観てください)
●総評・・・ノリはあくまで軽く・・・。
私ね、「ワイ・スピ」の製作陣が作った「60セカンズ」のような映画だと思ったんですよ。
N・ケイジ版のリメイクも弟の命を救う為に同業の仲間がチームを結成し高級車を盗み出す・・・ってストーリーでこの映画に似ていると言えば似ているし。
が、ちゃ~んと登場人物の生い立ちや繋がりが観客に理解できる様、作ってあり自然に話に入っていけるんです。
それと怒涛の名車シェビーGT500のカーチェイス!
観終わった後に「満足」できましたもん。
それは「ワイ・スピ」シリーズもまったく同じな訳で。
ところがこの作品はどうでしょう?
登場人物のデティールが語られる事なくストーリーが進行していくので観ている方は置いてきぼりを食います。
主役の兄弟は異母兄弟らしい・・・はわかりました。
「父」という言葉は出てきますけど何してた人?
なんで兄弟がクラシック・カーを盗んでるのか?・・・とかさ。
そんな脚本だから全てが軽く出来てて薄っぺらい、と言うか。
ついでに「都合が良くできてるな」、と思ったのがまずアンドリュー兄貴の彼女は天才ハッカーなんだって。
んで、その友達は手配中の女凄腕スリ!
で、またまたその友達は爆弾オタク・・・という始末。
世の中、そんな都合良く友達になれません。
では肝心のカー・アクションは?というと・・・。
「ワイ・スピ」のようにリアルなアクション満載かと思いきや大したカー・アクションはございません。
ラスト、コブラ&ブガッティvsマセラティ・クワトロポルテ&ポルシェ911というメンツでマルセイユの峠で林道バトルが勃発します。
が、車に気を使ってか、ぶつかり合いどころかスピード感(表現含め)がま~たく感じられず超・ガッカリ!
車を題材にした過去の映画も含め、カーアクションは一番最低ランク!
ついでに書くと・・・思うに金持ち(ましてやマフィア)からこんなに簡単に車は奪えませんよ、ほんと。
最後に・・・。
主演のスコット・イーストウッドはいいね!
お父さん同様、存在感あります。
ただね、もう少し出演される作品は絞った方が良いと思う。
同じカーアクションでも、もっとシリアスな作品の方が彼には似合うよ、きっと。
できればギャグ無しの刑事役(お父さんみたいな)を演じてもらいたいな。
で今回の点数は・・・35点
良い点は・・・名車「フェラーリ250GTO」が観れるという事。
(レプリカかどうか見抜けなかった!)
良い点は・・・これだけ。
なので、同じカー・アクションなら前回ご紹介した「ベイビー・ドライバー」を観てください。
では♪