ドル円の今後 (続き)

エリオット波動理論に見るドル円の今後。前回説明分はこちら

私はこの理論だけを頼りに投資戦略を決定しているわけではないのでご注意を。ただ、分かりやすく相場を理解するための一つの物差しとして有効かと思われる(下手なアナリストの分析に振り回されるよりはましかと。)。

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前回ご説明の通り、現在ドル円に関しては、まだ第五派の途上であることが確認された。第五派の上昇は第三波の急上昇に比べれば、力なくだらだらと時間をかけて上昇していく傾向があるというのも教科書通りとなっている。

よって今後の動きに関してはシンプルに捉えるのが有効かと思われる。それは大体以下の②パターンとなろう。

パターン①:105付近でダブルトップ第5波完成後、中期下落サイクルに入る。この場合はまたも105-100のレンジ相場継続、もしくは97付近への急落。

パターン②:年初来高値を更新後、さらに上昇。この場合上記上値抵抗線107-108付近が限界か。限界到達後102付近への押し。

何れにしても、第五完成がいつなるかというのが焦点で、完成後は下落のA-B-C派となる可能性は極めて高いと言って良い。そろそろショート目線の割合を増やしても良いだろう。

長期的には、米国の利上げはもはや決定的であり、米国景気の上昇サイクルが一段落するのは確かだ。その場合米国株価下落(あるいは中国バブル崩壊、紛争等)につられたリスクオフの円買いなどが考えられる。日銀の追加緩和の可能性も今後控えているが、例え追加緩和がされたとしても、それこそ日本側の材料出尽くしとなり、緩和発表後の急上昇から第五派完成で急落となる可能性もある。

 

ちなみに経済のサイクルについては、有名なヘッジファンドCEOであるレイ・ダリオ氏の説明動画が非常に分かりやすいので、参照されたし。


How The Economic Machine Works by Ray Dalio ...