腸廱湯と鳥取県 | 漢方1日1歩のブログ

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1日生きるとは1歩進む人生でありたい(by湯川秀樹)の言葉のように、傷寒論や類聚方広義、勿誤薬室方函を参考に1日1歩づつ漢方医として成長していきたいと思っています。(実際に患者に処方するにあたっては添付文書を参照され、自らの診断と責任でご処方ください。)

木曜日は医療用漢方製剤豆知識を5行以内で伝えます。

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 腸廱湯は薏苡仁・冬瓜子・桃仁・牡丹皮の4味からなり、清熱作用を有する駆瘀血薬として臨床上欠かせない。しかし発売メーカーが小太郎漢方製薬のみであり使用頻度は少ない。2012年の統計ではなんと鳥取県は医療用腸廱湯エキス製剤使用件数ゼロである。生薬から見つめればこの方剤がいかに応用範囲が広いか気づくはずである。


補足 鳥取県ではもちろん煎じとして生薬単位で処方されていると思われる。また統計は医療用であり薬局で保険適応外で使用されている腸廱湯は含まれていない。

 

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