日本人は少しプラスすることによってその商品をさらに魅力的にする発明に長けている。日本人が発明したカラオケやインスタントラーメン、留守番電話、ウォークマンなどはそのちょっとした工夫が世界的な発明へとつながっていることを実感させられる。漢方の方剤にも本朝経験と言って先人が工夫して創成した方剤がある。
華岡青洲 十味敗毒湯
香川修庵 治打撲一方
吉益東洞 桂枝加朮附湯
大塚敬節 七物降下湯
森道伯 一貫堂竜胆瀉肝湯
原南陽 乙字湯
これらの方剤の特徴は日本人の体質に合っていて使いやすいのが特徴である。『傷寒論』や『金匱要略』の方剤は去加してはいけないという古方家もいるがそれは違うと思う。もちろん法に則ってというのが原則になるが日本人の発明魂が方剤への少しの加味で新たな素晴らしい効果を患者に還元できるはずである。
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