二日酔いと漢方 | 漢方1日1歩のブログ

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1日生きるとは1歩進む人生でありたい(by湯川秀樹)の言葉のように、傷寒論や類聚方広義、勿誤薬室方函を参考に1日1歩づつ漢方医として成長していきたいと思っています。(実際に患者に処方するにあたっては添付文書を参照され、自らの診断と責任でご処方ください。)

漢方を専門としない先生が常備薬として持っている漢方方剤として最も多いのは私の印象では


芍薬甘草湯と五苓散


である。


芍薬甘草湯は、ゴルフの前後や山登りの前後に服用する方が多い。では五苓散はというと二日酔いに用いるのである。二日酔いに五苓散を用いるようになったのは李東垣が初めてといわれている。私の外来でも血圧やコレステロールの薬は真面目に飲まないのに二日酔い予防の五苓散だけ真面目に取りに来る患者がいる。


世の中には酒は飲みたし、二日酔いは避けたし


という方がいかに多いかがわかる。


参考文献 臨床医のための漢方薬概論 稲木一元 南山堂


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