乳癌と漢方医 | 漢方1日1歩のブログ

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1日生きるとは1歩進む人生でありたい(by湯川秀樹)の言葉のように、傷寒論や類聚方広義、勿誤薬室方函を参考に1日1歩づつ漢方医として成長していきたいと思っています。(実際に患者に処方するにあたっては添付文書を参照され、自らの診断と責任でご処方ください。)

本日漢方先哲誕生日

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 華岡青洲は、1760年11月30日に生まれている。世界で初めての全身麻酔下乳がん手術を成功させているのだが、乳癌手術を志したのは永富独嘯庵の『漫遊雑記』を読んだことがきっかけと言われている。私はそれは事実であると思うがもう一つ大きな動機があると思われる。華岡青洲は22歳で京都に遊学する際、華岡家は未だ貧乏であったため妹の於勝と小陸が機織りし、その布を売って遊学資金に充ててくれたという。しかし妹の於勝は青洲32歳の時に乳がんで死亡している。この出来事が少なかず影響を与えたことは間違いないと思われる。青洲は麻酔薬を完成することにより於勝の恩に報いようとしていたのではないかと思えてならない。いずれにしても乳癌治療に漢方医が多大な貢献をした歴史があることは同じ漢方医として誇らしい。


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