日本漢方は完全ではない。しかし中医や西洋医学を主とする者の中に鬼の首を取ったように日本漢方を無節操に攻撃する人達がいる。私はいつも冷めた目で見ている。きっと攻撃している人はその分野においてもきっと一流という事はないと思う。

漢方医の曲直瀬玄朔が

一つの流派にこだわる者は医者として大成しない（漢方１日１歩意訳）

と言っており

蘭方医の新宮涼庭も

私の所で学ぶ生徒は漢方であれ蘭方であれ他門で学ぶこと自由である。それぞれの流派に良いところがあるので大いに学んで来い（漢方1日1歩意訳）

と言っている。当にこの通りであり、すべての流派に一長一短あるのである。繰り返しになるが日本漢方は完全ではない。しかし素晴らしいところもある。それに気付けない人はきっと他の分野でも一流にはなれない。

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