「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」 ★★★~萬斎&宮迫のコンビが面白いバディムービー | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」



萬斎&宮迫のコンビが面白いバディムービー

★★★

スキャナー 記憶のカケラをよむ男

(C)2016「スキャナー」製作委員会




(2016年/日本/109分)

【 監督 】
金子修介

【 脚本 】
古沢良太

【 出演 】
野村萬斎
宮迫博之
安田章大
杉咲花
木村文乃
ちすん
梶原善
福本愛菜
岩田さゆり
北島美香
峯村リエ
嶋田久作
風間杜夫
高畑淳子




【あらすじ】

 かつて“マイティーズ”というお笑いコンビで人気を博していた仙石と丸山。仙石は、場所や物に触れて“残留思念”を読み取ることができる特殊能力の持ち主だったが、人間不信に陥りコンビは解散、丸山はピン芸人として売れないお笑いを続けていた。
 ある日、丸山のもとに秋山亜美という女子高生が訪れ、失踪したピアノ教師の沢村雪絵の行方を仙石に探してほしいと依頼される。
 事務所の社長に無理やり押し付けられた丸山は、しぶしぶ仙石のもとに訪れる。最初は断る仙石だったが、残留思念から読み取った沢村雪絵に次第に魅了されていく。
 ところが、この失踪事件は思いもよらぬ方向へと進んでいくのだった―


【コメント】

 ライフワークとして週に一度は映画館で映画を観たいと思っている僕ですが、どうも観たい映画が無いなーと途方に暮れていたところ、そういやこれちょっと気になってたんだーと思っていたのが本作。
 公開から1ヶ月近く経っており、もう上映も終わりかけのところ、駆け込みで「MOVIX昭島」にて鑑賞した次第です。


スキャナー 記憶のカケラをよむ男

(C)2016「スキャナー」製作委員会



さすがの古沢良太、しっかりと練られた面白いミステリー

 いや、さすが古沢良太脚本。しっかりと練られたシナリオ、張り巡らされた伏線とその回収、なかなかに楽しませてもらいました。
 全体的には、あまり暗くならない軽快な犯人当てミステリーもので、萬斎&宮迫のコンビがこれまたなかなかに息があっていて面白いバディものにも仕上がっているし、クライマックスに行くにつれ哀しみに包まれる感動シーンもあり、映画としてはちょっと弱いものの十分に楽しませてくれるライトミステリーでしたね。


萬斎&宮迫のコンビが面白い!新たなバディムービー

 本作の魅力はなんといっても野村萬斎&宮迫博之のコンビの面白さにあると思いますね。
 野村萬斎の芸達者ぶりは言わずもがな、雨上がり宮迫はお笑いだけでなくテレビドラマや映画でもなかなかの演技を見せてくれる人。オドオドした人間嫌いの萬斎と口だけは達者なダメ人間の宮迫の正反対な性格を持つふたりが繰り出す、ある意味漫才のようなやり取りは軽快で楽しい。
 畑は違えど意外としっくりくる新たなバディ映画だと感じましたね。


魅力的な女優・杉咲花と木村文乃

 本作の華を飾った女優、杉咲花と木村文乃はさすがの存在感でしたね。
 まだ18歳の超若手・杉咲花はまさに堂々とした演技で、他の若手をは一線を画した存在感を見せつけていましたし、なんといっても木村文乃の相変わらずの美しさはうっとりしきり。まあ、個人的な趣味ですがね。
 木村文乃は序盤で誘拐されてしまうので、あまり登場シーンやセリフがないんですが、それでも本作では彼女なしでは考えられないしっかりとした爪痕を残していましたね。いやしかし美しいです。主人公が魅了される理由がよく分かりますね。


なかなかに面白いのに、タイトルのセンスの無さ

 古沢良太というせっかく今売れっ子の脚本家を起用してなかなかに面白かった映画でありながら、哀しいかな「スキャナー」という映画のタイトルネーミングはもうちょっと何とかならなかったのかと。まあ、ぶっちゃけセンスねーなと。
 その昔『スキャナーズ』というSFホラー映画がありましたが、確かに残留思念を読み取る=スキャニングは本作の重要なポイントではありますが、だからといってタイトルにするのはあまりにも安直過ぎたのではないか、わざわざ横文字使わんでもしっくりくる邦題あったんじゃねーのと感じずにはいられませんね。
 もうちょっと人を呼び込めるようなタイトルをひねり出すべきでしたね。


願わくばもう一度観たい萬斎&宮迫コンビ

 そんなわけで、きちっと面白く仕上がっていた映画だったと思いますが、ぶっちゃけ興行的にはかなり苦戦している模様。まあ、今年のGWの作品群と比べれば太刀打ちできないのは目に見えていたことでしょうが。
 とはいえ、願わくば萬斎&宮迫のコンビは映画でもう一度観てみたいなーとは感じましたね。映画ならではのスペシャルな面白コンビ、古沢良太の脚本で復活することを願ってやまない今日この頃です。


スキャナー 記憶のカケラをよむ男

(C)2016「スキャナー」製作委員会



【2016年度 Myランキング】(5/22時点)

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
 早めの夏が到来か?


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:シビル・ウォー キャプテン・アメリカ ★★★★
  2位:オデッセイ ★★★★
  3位:アイ アム ア ヒーロー ★★★★
  4位:マジカル・ガール ★★★★
  5位:HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス ★★★★
  6位:さらば あぶない刑事 ★★★★(思い出補正あり)
  7位:ボーダーライン ★★★☆
  8位:ヘイトフル・エイト ★★★☆
  9位:殿、利息でござる! ★★★☆
 10位:スポットライト 世紀のスクープ ★★★☆
  次点:ズートピア ★★★☆
     ちはやふる -上の句- ★★★☆
     ちはやふる -下の句- ★★★☆


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:セーラー服と機関銃 -卒業- ★★
  2位:X-ミッション ★★☆
  3位:信長協奏曲 ★★☆


<その他ランク外一覧>
ブリッジ・オブ・スパイザ・ウォーク残穢-住んではいけない部屋-白鯨との闘いスティーブ・ジョブズドラゴン・ブレイドゾンビスクール!珍遊記パラドクスザ・ブリザード僕だけがいない街デッド・オア・リベンジバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生インシディアス 序章あやしい彼女暗殺教室 ~卒業編~ルームテラフォーマーズ64 ロクヨン 前編モンスターズ 新種襲来スキャナー 記憶のカケラをよむ男






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