「デッドプール」 ★★★☆~悪ふざけが満載な面白ヒーローアクション | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2016』の掲載にあたって」



悪ふざけが満載な面白ヒーローアクション

★★★☆

デッドプール

(C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.



(2016年/アメリカ/108分/Deadpool)

【 監督 】
ティム・ミラー

【 出演 】
ライアン・レイノルズ
モリーナ・バッカリン
エド・スクレイン
T・J・ミラー
ジーナ・カラーノ
ブリアナ・ヒルデブランド
ステファン・カピチッチ
レスリー・アガムズ
ジェド・リース
カラン・ソーニ




【あらすじ】

 かつて特殊部隊の傭兵だったウェイド・ウィルソンは、裏社会で好き勝手に暴れては金を稼ぐという生活を送っていた。
 そんな中、ウェイドは娼婦ヴァネッサと意気投合、いつしか結婚を誓う仲になるが、ウェイドに末期ガンを患い余命を宣告される。
 末期ガンに打ち勝つため、ウェイドはとある男から、ある施設を紹介され入所するが、そこは人体実験で肉体改造をし売り飛ばすという恐ろしい施設だった。
 人体実験でボロボロになったウェイドだったが、驚異的な能力を身に付け施設を逃亡。自らを“デッドプール”と名乗り、施設のボス・エイジャックスに復讐を誓う―


【コメント】

 さて、R15指定でありながらも劇場やテレビでもこれでもかというくらい予告・宣伝がなされている本作。
 僕は当初、例の“アベンジャーズ祭り”であるMCU(マーヴェル・シネマティック・ユニバース)の世界観に位置する新ヒーローかと思っていましたが、同じマーヴェルのヒーローでありながらも、こっちのほうは20世紀フォックスの「X-MEN」シリーズの世界観に位置する、いわばX-MENのスピンオフ的位置付けとのこと。
 僕はぶっちゃけ「X-MEN」シリーズはさほど真剣に観ていませんでしたが、本作は本土アメリカでも大ヒットを飛ばしたということで、こりゃ観なきゃならんとさっそく劇場に足を運んだ次第。
 ・・・しかしながら、宣伝効果の甲斐あってか、どこの劇場も激混みの満員御礼。新宿の大きいシネコン3つ廻っても入れず、行きつけの立川も満員で入れず。最後の砦とばかりに向かった「MOVIX昭島」にて、かろうじて吹替版に辿り着きました。
 しかし、R15指定の影響なのか、意外と上映回数が少ないですな。


デッドプール

(C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.



凄惨ながらもテンポ・キャラともに楽しいヒーロー映画

 いやー楽しかったですね!ダーティーでハチャメチャ、ペラペラと減らず口を叩いて正義感なんて無縁の大暴れヒーローの大活躍、十分に楽しませてもらいました。
 ストーリーは単純至極で、自分を人体実験でボロボロにした奴らに復讐するまでの展開が、時系列を弄りつつ、X-MENのメンバーも絡ませながら軽快にテンポよく進んでいきます。
 ダーティーヒーロー・デッドプールが戦うアクションは、これまでのヒーローとは一線を画す、血肉が吹き飛び四肢も損壊するなかなかに凄惨なもので、『キックアス』に非常に近いものがありますね。だからR指定を喰らったんでしょうけども、それとは裏腹にデッドプールのいい加減なキャラ設定が非常にユーモラスで、スピーディに展開していくので凄惨さをあまり感じさせません。
 僕的には、これくらい汚れたほうが見応えがあるというものです。


悪ふざけが満載な面白ヒーローアクション

 映画のオープニングは、どの映画も制作会社や映画監督、映画タイトル、出演者が流れるわけですが、本作のオープニングは悪ふざけ満載な紹介でスタートしてニヤリとさせられます。
 他にもデットプールが観客に話しかけたり、エンディングでも笑わせたりと、「X-MEN」シリーズのようなシリアスな雰囲気とは全然違う非常にユニークな作りになっています。
 とは言っても、作品自体はしっかりとヒーローしたアクションものになっているので、とても愉快な仕上がりでしたね。


吹替版も意外と悪くない

 僕が劇場で洋画鑑賞するときは9割9分字幕スーパー版ですが、今回はどうしても今日観たい、背に腹は代えられぬということで吹替版で妥協しました。しかしながら、本作に限っては吹替版も悪くなかったなーというのが感想です。
 というのも、本作におけるデッドプールはかなりしゃべりまくっていて、それこそアメリカンジョークやマニアな映画ネタがバンバン登場するんですね。正直、劇場で彼のお笑いを笑っていた観客はほぼ皆無に等しかったですが、これはもう笑いの文化の違い以外にはないでしょう。
 そういった意味でも、字幕を追うよりも吹替のほうがしっくりくるんじゃないかなと感じます。


評価の分かれ目は、小ネタがどこまで分かるか

 主人公デッドプールが非常におしゃべりなヒーローということもあり、劇中にはとにかく小ネタが満載です。
 「96時間」シリーズのリーアム・ニーソンネタや『127時間』ネタ、「エルム街」シリーズネタといった映画ネタだったり、Wham!の名曲「ケアレス・ウィスパー」やLimp Bizkitのディスネタなどなど、それなりにアメリカ文化に親しんでいない限り分からないような小ネタが満載なんです。笑いがイマイチだったのも、こういった親しんでいなきゃわからないような小ネタの応酬だったからだと思います。
 まあでもWham!なんて僕の世代ですからね、知ってる若者は少ないでしょうね。


ここまで来たら「X-MEN」シリーズも要チェック!

 そんなわけで、本編もキャラもユニークで面白く仕上がっていた本作でしたが、ここまで来たら映画「X-MEN」シリーズもチェックしないわけにはいきませんね。
 デッドプールは『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』でも登場していますが、僕は未見。それを観ていれば本作の観方も変わったかもしれなかったところが無念です。
 X-MENとの世界観を共有しているし大ヒットもしたので、続編はマスト路線でしょう。それまでに「X-MEN」シリーズを学習しておこうと思っている今日この頃です。


デッドプール

(C)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.



【2016年度 Myランキング】(6/5時点)

 本作は、本年度のベスト10中7位(暫定)にランクイン。
 ムダな日曜を過ごしてしまった・・・


(ベスト)… ★★★☆以上が基準

  1位:シビル・ウォー キャプテン・アメリカ ★★★★
  2位:オデッセイ ★★★★
  3位:アイ アム ア ヒーロー ★★★★
  4位:マジカル・ガール ★★★★
  5位:HK 変態仮面 アブノーマル・クライシス ★★★★
  6位:さらば あぶない刑事 ★★★★(思い出補正あり)
  7位:デッドプール ★★★☆
  8位:ボーダーライン ★★★☆
  9位:ヘイトフル・エイト ★★★☆
 10位:殿、利息でござる! ★★★☆
  次点:スポットライト 世紀のスクープ ★★★☆
     ズートピア ★★★☆
     ちはやふる -上の句- ★★★☆


(ワースト)… ★★☆以下が基準

  1位:セーラー服と機関銃 -卒業- ★★
  2位:X-ミッション ★★☆
  3位:信長協奏曲 ★★☆


<その他ランク外一覧>
ブリッジ・オブ・スパイザ・ウォーク残穢-住んではいけない部屋-白鯨との闘いスティーブ・ジョブズドラゴン・ブレイドゾンビスクール!珍遊記パラドクスザ・ブリザード僕だけがいない街デッド・オア・リベンジバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生インシディアス 序章あやしい彼女暗殺教室 ~卒業編~ルームテラフォーマーズ64 ロクヨン 前編ちはやふる -下の句-モンスターズ 新種襲来スキャナー 記憶のカケラをよむ男ヒメアノ~ル神様メールサウスポー






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