「IT イット “それ”が見えたら、終わり」 ★★★~ホラー版スタンド・バイ・ミー | そんなことより恋をしろ

そんなことより恋をしろ

『映画を観るよりもお前は恋をしろ恋を』
…そんな感じのブログです。

※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。

「『シネマ報告書2017』の掲載にあたって」

 
ホラー版スタンド・バイ・ミー
★★★
(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
 
(2017年/アメリカ/135分/It)

 

【 監督 】

アンドレス・ムシェッティ

 

【 原作 】

スティーブン・キング

 

 

 

 

【 出演 】
ジェイデン・リーベラー
ビル・スカルスガルド
フィン・ウルフハード
ソフィア・リリス
ニコラス・ハミルトン
 

 

【あらすじ】

 

 1990年、アメリカの田舎町であるメイン州デリー。

 デリーでは、児童が相次いで失踪する事件が多発しており、少年ビルの弟ジョージーもその一人だった。

 ビルは弟がまだ生きていると信じ、夏休みにリッチーやエディー、スタンリーらとともに弟の捜索に励むが、彼らに得体の知れない“それ”の恐怖が襲い掛かってくる。

 ビルたちはジョージーのために力を合わせ、“それ”に立ち向かっていく―

 

 

【コメント】

 
 予告編が怖い!とYoutubeなんかでも話題の本作。僕も早くに劇場で予告編を観ていて、これは観なくてはと楽しみにしていた映画です。
 本作は、かの有名なホラー小説家スティーブン・キング御大の代表作として有名な小説で、僕もその昔TV映画で本作を観た記憶があります。
 久々のキング御大の映画化とあって、三連休の中日、さっそく「MOVIX昭島」に足を運んだ次第です。
 

 

(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
 
 
ホラー版スタンド・バイ・ミー
 
 いや~面白かった。前評判でよく「これはホラー版の『スタンド・バイ・ミー』だ!」という声をよく聞きますが、まさにそのとおり。町にはびこる“それ”(=ペニーワイズ)が子供たちを襲うという単なるホラーものではなく、思春期の少年の揺れ動く心や仲間たちの団結、恋模様など、青春の要素をふんだんに盛り込んだ青春ホラー映画ですね。
 田舎町が舞台に、思春期の多感な少年たちのひと夏の体験のような作りになっていて、恐怖のイット・ペニーワイズの怖さもさることながら、学校という少年少女たちの社会で起こるいじめや不良との確執、友情、ピュアな恋愛など、誰もが体験する思春期の体験を盛り込んでいるので、単なるホラーではなく非常に感情移入しやすいもの。クライマックスは仲間たちと恐怖に立ち向かう勇敢さと、ウルっとくる切ないラスト。非常にドラマチックで飽きさせない仕上がりです。
 怖がらせてノスタルジックな気分にさせてちょっと感動させる。スティーブン・キングらしい青春要素が満載の見せるホラー映画なので、見ごたえは十分だと思います。
 
 
“それ”は思春期の象徴
 
 誰もが通る思春期という時代。若いエネルギーがいちばん発散される多感なこの時期、意味もなく親や先生など大人へ反抗ばかりしていた人も多いと思います。自分が一歩ずつ大人になるにつれ、分からない何かに対抗したくなる。本作に登場する“それ”とは、まさに思春期のそれなのではないかと感じます。
 大人になれば親や先生の言ったことが理解できる時が来るけど、多感なこの時期はそれがなぜなのか分からない。ただ口うるさいだけと感じ意味もなく反抗してしまう。ほろ苦い恋愛や友達関係、理由なきいじめなど、さまざまな体験をするその青春時代に“それ”は存在する。何者なのか分からない“それ”こそ本作のピエロであるペニーワイズ、そしてそれに立ち向かう姿こそ多感な思春期の姿であると本作では語っているんじゃないかと思います。
 
 
“それ”の恐怖は続く!「イット:チャプター2」に期待
 
 そんなわけで、怖くてほろ苦くて、そして感動させるホラー映画でしたが、本作のラストを観ても分かるように本作は「チャプター1」、ペニーワイズの恐怖はまだまだ続くというわけです。
 本作のラスト、少年たちの活躍によりペニーワイズは奈落の底に落ちていったわけですが、ペニーワイズの息の根が本当に止まったのか分からないし、ペニーワイズ自体の謎がまだまだ残っています。
 27年毎に起こる児童失踪事件を前に、27年後再びこの地デリーで集まることを誓って終わるわけですが、おそらくチャプター2は27年後の話、本作で登場した少年少女たちが大人になって再びペニーワイズと対峙することとなるでしょう。
 ともあれ、チャプター2の公開が今から楽しみでしょうがないです。
 
 
(C)2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
 

 

【2017年度 Myランキング】(11/4時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 今年も2ヶ月切ったのか・・・

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:猿の惑星 聖戦記<グレート・ウォー> ★★★★☆

  2位:沈黙 -サイレンス- ★★★★☆

  3位:愚行録 ★★★★

  4位:帝一の國 ★★★★

  5位:三度目の殺人 ★★★★

  6位:ハクソー・リッジ ★★★★

  7位:ジョン・ウィック:チャプター2 ★★★★

  8位:パージ:大統領令 ★★★★

  9位:チア☆ダン ★★★★

 10位:暗黒女子 ★★★★

  次点:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス ★★★★

     銀魂 ★★★★

     メッセージ ★★★☆

     

 

  (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:無限の住人 ★☆

  2位:アサシン クリード ★★

  3位:グレートウォール ★★

 

 

<その他ランク外一覧>

本能寺ホテル新宿スワンⅡザ・コンサルタントドクター・ストレンジマグニフィセント・セブンサバイバルファミリーナイスガイズ!咲 -Saki-トリプルX:再起動お嬢さんラ・ラ・ランドスレイブメン特捜部Q PからのメッセージSING シングキングコング 髑髏島の巨神パッセンジャームーンライトゴースト・イン・ザ・シェルハードコアイップ・マン 継承バーニング・オーシャンRANMARU 神の舌を持つ男 鬼灯デスロード編フリー・ファイヤースプリットブレア・ウィッチおじいちゃんはデブゴンミス・ペレグリンと奇妙なこどもたちドラゴン×マッハ!22年目の告白-私が殺人犯です-NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲームレイルロード・タイガーTAP THE LAST SHOW忍びの国パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊人魚姫破門 ふたりのヤクビョーガミカーズ クロスロードモアナと伝説の海東京喰種 トーキョーグールジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章ザ・マミー 呪われた砂漠の王女スパイダーマン:ホームカミングトランスフォーマー 最後の騎士王ペット 檻の中の乙女ワンダーウーマンスキップ・トレース哭声 コクソン新感染 ファイナル・エクスプレスダンケルク散歩する侵略者霊幻道士 こちらキョンシー退治局ベイビー・ドライバーエイリアン コヴェナントひるね姫~知らないワタシの物語~亜人奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガールワイルド・スピード ICE BREAKアウトレイジ 最終章ブラッド・ファーザー人狼ゲーム ラヴァーズゲット・アウトラプチャー 破裂IT イット “それ”が見えたら、終わり

 


 

『IT イット “それ”が見えたら、終わり』の公式サイトはこちら

 

 

イット [Blu-ray] イット [Blu-ray]
2,571円
Amazon

 

 

 

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

 
映画 ブログランキングへ