『超肉食男子養成講座』

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『モテないオトコ・売れないホスト』⇒そんな迷える子羊たちよ!非モテ男子、イタメン(痛男)、ゆとり男子、イマイチホスト君必見‼

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~前回からの続き~

 

 

 

 

その後、時間が経過してから

 

 

 

1、2度は来店はしたが、どこか居心地が悪そうに、



そして少し照れくさそうに帰っていった。

 

 

 

もちろん高価な酒など飲むわけもなく。





これが簡潔に話す彼Sと、

 

 

 

極太客Lの出会い。

 

 

 

そして現金1億円を使いきるまでの概要であり、

 

 

 

真実の軌跡である。




Sの人物像はというと、

 

 

 

ルックスは王子系、色白、男前。



中身はやや酒乱、テキトー、

 

 

 

金に対する執着心が弱め、向上心弱め、野心なし、



ってな感じの、

 

 

 

とっても不思議なキャラでありながら、

 

 

 

一緒にいてもどこか居心地のよい。

 

 

そして話していて楽しいし、

 

 

 

とってもいい奴でもあるレアな人物と言える。



では彼の何が1億円を動かしたのであろうか?




運? 実力? タイミング?



答えは上記の全てであり、

 

 

 

彼の持ち得るモノでなかったら、

 

 

 

1億円という現金は動いていなかったと思える。




もちろん『たら、れば』で言うならば、

 

 

 

Lがお金を使いたい衝動に駆られた時、



Sの存在がもしなかったとしたら、

 

 

 

また違う人物を見つけて同じ金額を使っていたのかもしれないし、



Sだったからお金を使いたい気持ちになったのか、

 

 

 

とにかくお金を使いたいから、



定期的に連絡をくれるカッコいいSに使ったのか、

 

 

 

まさに『卵が先か、鶏が先か』の問題のようにも思える。




ただ真実は一つであり、

 

 

 

結果を出したものが正しくもあり、

 

 

 

結果を出したからこそ言える事も多いのだ。




そしてここからが重要であるが、

 

 

 

Sは僕の関わるグループに18歳から在籍して、



センスは良いからそれなりの結果を出したり、

 

 

 

とりあえずの売上げを出したりはするのだが、



いかんせん金がついてこない。



給料はほぼなく、生活もぎりぎり、

 

 

 

オゴリでお客様を呼んでは、

 

 

 

その日その日の満足度を得ているようなホストだった。




そしてやっと掴んだ太いお客様。

 

 

 

念願の現金。



Sのホストとしての優秀だった点、

 

 

 

それは『絶対に辞めなかった事』、

 

 

 

自身の嗅覚で『一定のお客様に連絡し続けた事』の2点であり、



これは確固たる『才能』であり、

 

 

 

決してまぐれの売上げではない。



要は、最初からお金を稼ぎまくっていたホストではなく、

 

 

 

サラリとスーツを着こなし、スマートな顔をしながら



苦悩の毎日を過ごし、金はなく、

 

 

 

ただただ身の周りにいるオンナ達と、

 

 

 

いつかの『一攫千金』を夢見ていたのであろう。




それを6年間かけて掴んだだけの話。

 

 

 

 

もちろん彼自身で引き寄せた『幸運』であるのだ。





【~終章~】




①入店時のSについて




僕が書いたモノを読み直し、




補足と言うか、まだ書いておきたい事が

 

 

 

 

あったのでここに追記しておこうと思う。





彼は18歳で僕が関わるホストクラブに入店してきた。





色白で華奢なSは、





元々ある程度モテていたような感じもあり、

 

 

 

 

若さゆえの勢いもあり、





たちまち我流で売れていったのを覚えている。





しかし売り方が我流という事もあり、




売り上げにも波が目立ち安定がなく、

 

 

 

 

いまいち稼げていなかったのをよく覚えている。





当時の僕から見たSの印象はというと僕自身も若かった事もあり、





『何か鼻につく』『やや生意気』なホストだった(笑)





僕は当時全然現場に出ていたので、





Sがまだ入店したての頃にSの『やや太客』にヘルプで着いた事がある。





その頃、安くて少し甘いシャンパンが業界で流行り始めた事もあり、





Sのお客様は安価なシャンパンをすでに何本も開けていた。





Sは簡単な挨拶を僕に済ませ、




こんな感じのニュアンスで僕にこう言った





『シャンパン・・もちろん飲めますよね?』





続けてお客様に




『おい、もう2、3本いっとこーか?』

 

 

 

 

と言い放ち例のシャンパンが2本ほど運ばれてくる。





もちろん僕は当然のようにそのシャンパンを頂く。


 

 

味は甘いがこんな酒、正直朝飯前だ。

 

 



Sは何か鼻につくが本物の生意気さはなく、




むしろ上司を何気に立てるのが上手い。




そこで歳の離れた僕に無茶ぶりで、

 

 

 

 

異常なノリで飲ませてきたなら話は別だが、





僕はSに立てられながら、

 

 

 

 

少し心地が良くなり不思議な気分になっていた。




ホストとして一番重要な要素を、

 

 

 

 

Sは始めから本能的に知っているホストの一人であったのだが、





まさかこの少年が数年後、





『億』の売上げをさらりと上げる伝説のホストのなるとは微塵も思っていなかった。







②Sが沈没したワケとは?





その後、Sはホストとしては最悪な時代へと入っていく。





ホストの世界は甘い。





もちろん厳しい面も多く存在するが、

 

 

 

 

 

甘い側面も確実に存在する。




何がって?




昼の世界では





『簡単に休む、頻繁に遅刻する、

 

お金をやたらと前借りする、酔って暴言を吐く』





こんな事を繰り返すとどうだろう?





おそらく自身がかなり苦しい立場に追いやられるだろう。





ホスト社会も同様に見られる目が微妙になるのは当然であるが、





ホスト社会は慢性人材不足であり、





店や時代によるが上司も異常には強く言えない事も少なくはない。





きつく言ってはすぐにスネて店を辞めたり飛んだり、





はたまた他店に入店して揉めたりする・・。





だから人材のマネジメントは





昼の世界より何倍も難しい場合もあると僕は常々考えている。





更にホストは売れている時は調子よく、





良いお客様が突然切れたり、





自分のお客様の流れが悪くなったりすると

 

 

 

 

 

たちまち出勤態度が悪くなったり、





よくわからない言い訳をして現実から逃げようとする人間も多い。





Sも、そんな流れの中、惰性で仕事するようになったわけ。





毎日毎日、同じ顔ぶれのお客様達。





同じお客様と同伴。

 

 

 

 

 

ヘルプはほぼつかない。

 

 

 

 

 

そしてお客様なのか彼女なのか判別のつかない女性と帰っていく。





支払いはというと、ほぼ売掛け。





こうなるとホストはどうしようもない。





第一期、末期症状でもある。





普通のホストクラブならここでこのホスト生命を終わらせる事も多いだろう。





だが僕達は違う。

 

 

 

 

 

ここで終わらせないように色々策を練ってみる。





配置転換、降格、ミーティング、色々考える。





だがどれも違う。





どれも効果は一過性に過ぎない。





結局、『喉元過ぎれば』で、元のやる気のない状態になる。





そして熟考の結果、都市をまたぐ異動となった。





サラリーマンで言えば転勤である。

 

 

 

 

 

左遷とも言うだろう。



 

 

そこで初めて僕と現場を共にする事となる。





そうしてSは『1億』を掴むストーリーを,

 

 

 

 

僕と共に歩む事となるんだ。



 

~この話続きます~
 

 

 

蒼樹 圭

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