本日の四字熟語「無知之知(むちのち)」 | 東京スズメ倶楽部の「本日の四字熟語」

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四字熟語で語り、そして覚えます。

ヨジジュクガーです。


今日もまた、珠玉の四字熟語を紹介したいと思います。


【本日の四字熟語】
無知之知(むちのち)


意味: 「知っていることは知っていると言い、知らないことは知らないと言う」、それが本当に知ることだということ。

無知之知


「なるほど、そういう意味だったのか・・・」



その昔、ギリシアの哲学者ソクラテスは、知恵者と評判の人物との対話を通して、自分の知識が完全ではないことに気がつきました。



しかし、自分が無知であることを知っている点において、知恵者と自認する相手よりわずかに優れていると考えたのでした。



それが「無知の知」です。



しかし、今日の四字熟語の出典は論語(為政篇)です。



そうなのです、ソクラテスが四字熟語を使うわけがないのです!



あるとき、孔子が弟子の子路に言いました。

由(弟子の子路の名)よ、お前に「知るとはどういうことか」を教えよう。

自分の知っていることは知っているとし、知らないことは知らないとはっきりさせる。

これが本当に知るということだ。



ソクラテスの言葉と同じく、「知らないことは知らないと自覚しない限り、その後の成長はない」ということなのでしょう。



ありのままの自分を受け入れることは大切ですが、だからそのままでいいというわけではないのです。



その後の成長へつなげることこそが大切なのです。



「すこーしも寒くないわー♪」と満足していると、後で痛い目を見ます。



しかし、会社では、「知らない」とは言えないケースも多々あります。



信用が大切だったりするので、「え、そんなことも知らないの?」と思われると、その後がいろいろやりづらいのです。



プロスコンス、フィージビリティ、PDCA・・・、会社は意味不明な言葉であふれています。



いちいち「それ何ですか?」と聞いていたら、不勉強なヤツとして評価が暴落します。



分からない言葉は流すに限ります。後で調べればいいのです。



以前、会社の卓上に電話受付メモが置いてあり、用件の欄に「PCB」とだけ書かれていたことがありました。



PCB?何だそれ?と思いましたが、あわてず騒がずググります。



「ポリ塩化ビフェニルの略称」とありました。



グーグル先生らしからぬ謎回答です。



真意を測りかねていると、「ポケーっとしてんな、ちゃんとしろ、バカ!」の略である可能性に気づきました。



これは大変です。



あわてて書いた人に意味を聞くと、「Please Call Back」の略でした。



日々、勉強です。



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