随分むかしにこのタイトルの詞を書いた。少し表現を変えてリリースされたが…

首を傾げる方も多いと思うが、ようは「言わなければ解らないの?」という日本特有の感覚をモチーフにしたものだった。

「愛している」が気恥ずかしくて言えなくても「I Love You」なら案外言えたりするもので。女性からしてみれば「I Love You」にはやはり重みがなくて、やはり「愛している」と言ってほしい…
意を決して「I Love You」といった男はだんだん追い詰められ「言わなければ解らないの?」と論理をすりかえるしかない…というややこしい曲だったのでたいして売れなかった。

でも今思えばそのしょーもない曲も案外と的外れではなかったかもしれないな。

こういう事もままあるのでは…

男は言葉なんて確認をする道具くらいに考えていたので女のこの決断を予想していなかった。

それに確かに口にしなかったが為のすれ違いには後悔も付きまとう…

もし言っておけば…話し合えばそうならなかったと思うから…

だがそれはその瞬間の事で少しでも時間が経つと…時は人の心を癒しもするが、同時に変えても行く。

タイミングを逃してしまった恋の結末は…哀しい。

もし恋を犠牲にしてまで夢を追ったなら、夢を追い続けた方がいい。変わってしまった心がまた変わるかもしれない。

中途半端に振り返ると…こんな歌が返ってくる。「answer song」




明日に向かった女にとって昨日はもう遠い過去なのかもしれない…

A 何度も何度も 振り返り 足跡探した
  いつしかわからなくなったのよ あなたのいる場所が

A` 心が離れかけてることを 言えずに立ち去った
  夏の浜辺の夕暮れを まだ忘れずにいる

B うまく歳を重ねたのかな? 振り出しに戻ってないかな?
  私ひとり夢見たように 彷徨った青春(きせつ)は

C どんな色に着替えあなたの中にいるの? 私 笑っているのかな?
  銀色に光ってた遠い日の恋が 色彩(いろど)られて甦る   


A`2 ビルのネオンで明るすぎる 夜空を見つめては
   文字を並べた 同じ空を  見ている気がして                    
B2  恋はまるで遠くの花火 気付いた時には咲き終わり
   散々(ちりぢり)と落ちる残り花 虚しく消えてゆくだけ

C2 ずっと待ち続けていたかったけど 若くはなかったわ
   だから来た道を 引き返し 違う駅で降りてみた

C3 銀色に光ってた指輪は色を変え 過ぎた日を映してる
   過ぎた日を悔やんだら 想い出にはできない  
   面影だけ抱(いだ)くの 遠い日の恋に
               遠い日の恋に