おはようございます。

 

今回は予約投稿です。

 

タイトルの「鳥屋」ですが、「小鳥屋さん」のことではありません。勿論、「やきとりやさん」のことでもない。バードウォッチングを趣味にするひとのことを“birder”なんて言いますが、鳥撮りをしている人の間では「鳥屋」の方がよく耳にしたりします。もっともわたしなんかは、まだまだ鳥屋を名乗るのはおこがましい「ひよっこ」です。自分自身に対して「鳥屋」という言葉を使ったのはこれが初めてです。バーダーもないなぁ…。まだまだ、知らないことだらけなので、わたしごときが図々しいもの。

 

今回登場するのはエナガさんです。この子は蛾の繭を集めていました。何に使うかと言うと巣作りに利用するのです。

 

何度も何度もココにやってきては何処かに持ち去る…。そんな行動を繰り返していました。わたしは、持ち帰る先を目で追ったのですが、すぐ近くの木の股のところを出入りしているが確認できました。木の股にやってきては体を低くしている。高い所なので何をしているかまではわからないのです。角度もありましたしね…。しばらく、その場で静かに観察していました。この行為が、「自分は鳥屋失格だな」と後悔する結果を引き起こします。

 

わたしの後から手持ちのカメラマンがやってきました。白玉のEF100-400mmを使っている人でした。この日、エナガさんがいる場所に来る前から一緒の場所で鳥を撮ることが何度かありました。ただ、後から来てすばやくて大きな動きをする人だったので、ちょっと「嫌な感じ」がありました。そんな動き方をしたら「鳥が驚いてしまうだろ」って…。わたしもまだまだ撮影については「ひよっこ」なのですが、鳥さんの様子を見ながらできるだけ静かにカメラを動かすように心掛けています。時には、ちょうどこどもの時にバッタを捕える時のように、できるだけ「そお~っと」カメラを向けるようにしています。

 

この方が、エナガさんを確認するや連写の雨あられを降らします。わたしは「巣を発見されるとまずい」と思い、一時的にその場を立ち去りました。そして40分くらい経った頃に、もう一度様子を見に行って見ると、件のカメラマンがエナガさんの巣の近くに折畳イスで陣取りをしていました。わたしがこのポイントを見つめていたためにエナガさんの巣がこの人に発見されてしまったとしたら…。良識のあるバーダーだったら「営巣写真は撮らない!」という不文律みたいなものがあるのですが、そういうことを知っている人ではなさそうです。

 

次の日の夕方に同じ場所を訪れてみると、数人のカメラマンが張り付いている光景を目にしました。エナガさんが巣を放棄してしまわないかが心配になります。別に巣を知られるのは構わないのですが、そのことで彼らに危険が及ぶことを心配しています。

 

カメラマンの中には、鳥に対する理解がほとんどない人がいます。カメラの高性能化もあり、鳥撮りを楽しむ人が増えていますが、鳥に対する理解や愛情が感じられない人が増えている感じがします。

 

特にカワセミを撮る人に多いです。カワセミを撮りたくて鳥撮りを始める人も多いので当然かもしれませんね。カワセミを追いかけまわして撮る人をたびたび見かけます。そんなことをしたら、「カワセミさんが疲れてしまう」と思います。「ほらほら、警戒のサインを出しているよ。そんな時に接近したって飛ばれるだけだよ」っていう場面も良く目にします。

 

まぁ、自分のことを棚にあげての愚痴になるだけですネ。