2018年3月6日火曜日

ジョアン・カエターノ劇場のエリゼッチ・カルドーゾ



“AO VIVO TEATRO JOAO CAETANO 19-FEV-‘68”

ボサノヴァに少し詳しい人なら誰でも知っているが、ボサノヴァが初めて録音されたのはエリゼッチ・カルドーゾの"CHEGA DE SAUDADE"だね。そのときのギターがジョアン・ジルベルト。本作ではそれを意識してか"CHEGA DE SAUDADE"を収録しているんだけど、なぜかエリゼッチの歌唱はない。なんだなんだ。ジャコーとジンボ・トリオのみの演奏だ。おそらくさんざん「ボサノヴァ第1号」とかいわれてうんざりしていたのではないかとおもうのだが考えすぎだろうか。歌唱は全然違うのにね。ゲッツが毎晩毎晩「イパネマをやってくれ」と言われていたのに似ているのかもしれない。
しかし、ショーロ楽器でボサノヴァを演奏するとすごく違和感を覚える。ショーロからサンバ、そしてボサノヴァという流れなのにしっくりこない。エポカ・ヂ・オウロのライブでやっている"Desafinado"なんかでよくわかると思う。


それにしてもブラジルのピアノトリオのアンサンブル能力の高さは相変わらず驚異的だ。タンバ・トリオは言わずもがな、ボサ・トレスもすごいよね。ボサ・トレスはリーダーアルバムがつまらないけど、歌伴でとんでもないポテンシャルを発揮する。このアルバム、エポカ・ヂ・オウロの歌伴も聴ける希少盤なのに全体的に音が悪いのが残念。




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